Archive for the ‘Wisardの日常2017’ Category

6年生の授業でのことです。
最後の1人になってしまった女の子。
 
もう一人残っていた生徒が、時間が遅くなりすぎる前に駅まで行かなくてはならないからという理由で終了になったタイミング。
それをしっかり、横目でチェックしていました。
そして、ぼそり。
 
「私も車でお迎えに来てもらわずに、駅まで歩いて帰ることにしておけばよかったなあ」
 
セコい!!
不本意ながら、2回連続でセコい発言を取り上げることになってしまいました!
と言いつつ、やるべきことはしっかりと終わらせ、バッチリの状態で終了。
余計なことを喋っているようで、頭ではちゃんと目の前の教材のことを考えているんですよね。
それも一つの大きな力だと思います。
 
 
さて、その帰り際、荷物をまとめながら不意に口を開きました。
 
「先生、妹はどこの塾にも行かずに通信教材で勉強しているんですけれど。
私の目から見ても、内容は難しいんですよ!
でも、お父さんは
 
「自分で考えなきゃダメだ!」
「自分で考えることに価値があるんだ!」
「自分で考えてこそ、残るものがあるんだ!」
 
とか言って、あんまり教えないんですよ!
それだけじゃダメですよね!!
実際は、習った方が早く身につくこともたくさんありませんか?」
 
 
おぉー。ほんとうに色々なことを、様々な角度から考えていますね!!
まあ、いまは自分の勉強のことだけを考えていい時期ではありますが。
 
中学入試の始まりまで、あと3ヶ月を切っていますから!!
 
 
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Aくん:
「あぁ〜、私立の小学校行っとけばよかったかなぁー。
オレ、受験して合格していたんですけれど、どうしても公立小に行くって言い張っちゃったんですよ。
何であんなこと言ったのかな(笑)
そうしなければ今頃、中学受験はせずに内部進学できたのになー」
 
Bくん:
「私立小に通っているけれど、公立の方がよかったなぁ。
まず、土曜日に小学校があるし!
それから、遠いし。
そして、公立小だと今よりは周りにちゃんと勉強している生徒が少なくて、楽そうな気がします」
 
 
立場は違えど、このしっかりした共通点があります。
こも発言だけをとりあげればですが、
 
志が低すぎる
 
ことですね!!
 
 
まだ小学生ながら、自分の人生がすでに分岐してきたものだということを認識しているだけでも、幅広いものの見方ができていることは確かです。
そこはとてもいい成長ができていると感じます。
 
ですが10代で、〜しておけば良かっただなんて、後ろ向きなことを考えるのは勿体ないですよね。
2人とも、十分に見所がある生徒で、気持ちと頑張り次第で、どんどん人生をいい方向に変えていくことができる力を持っているんです。
今をプラスの方向で考えてほしいなと思います。
 
人生の岐路に立った時、自分の選んだ道の先に何があるかなんて、はっきりとはわからないんです。
ですがその時々で、最良の選択ができるように努力すること、その積み重ねで未来は全く異なるものになります。
ここが肝心なところで、まずは目の前の一点に集中するがむしゃらさも大切なのかなと思います。
 
 
すごく短い目で見ると、以下のように思っています。
 
「合格発表の時に、駅からの道をものすごく多くの生徒が列になって、発表を見にいく。
みんな、番号があるといいなと思って、期待して歩く。
 
でも、帰り道は明暗が分かれる。
ニコニコして弾むような足取りで帰っていく子と、がっかりした顔で下を向いて帰る子。
君はどっちになりたい?
もし気持ちよく帰りたいなら、試験場に座った瞬間に、
「やるだけやったんだ。準備万端だ!」
と思えるような準備をしないといけない。
そこまでやって、初めて勝負の土俵に乗れるんだ」
 
 
‥‥。
ちょっと正論すぎるでしょうか?
でも、これはほんとに‥‥絶対、間違いないんです。
 
 
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先日の授業中のことです。
 
ある少年と、お話ししていた時のことです。
どんな文脈だったか、性格が優しそうだよねというお話になりました。
 
「もう、最後にケンカをしたのなんて、随分昔のことなんじゃないの?」
 
そう僕が何気なく尋ねた時のこと。
 
彼はなかなか考え深い少年なので、ちょっと考えてこう口を開きました。
 
「ケンカですか‥‥しましたよ。
おとといかな」
 
「そうなんだ!!かなり最近だね!!」
 
「いや、お母さんとですけれどね。
メチャクチャ怒られたんです」
 
 
それはケンカとは言いません(笑)
お母さんは日々子供を叱り、導かなくてはならないんです。
それこそ、先生よりずっと頻繁に口うるさく様々のことを教えなくてはならないはず。
怒っているというよりか、叱って教えているんですよね。
子供には、勉強以外に習い覚えなくてはならないことが山ほどあるはずですから。
これはきっと、お父さんにはわからない一面なのではないかと思います。
 
しかし、そう答える間も無く、周囲の生徒が次々と口を開きました。
僕が笑ってしまって、メモを取るのが追いつかないほどに。
 
 
「うちのお母さんの怒りもヤバいですよ。
悪魔と鬼が合体したかのような怒りです」

 
表現がオリジナルすぎる(笑)
悪魔も鬼も見たことがありません‥‥。
 
 
「サンメンロクシュの鬼神のような感じです」
 
三面六臂のことかな?
まあ、言いたいことは何とかわかりますが‥‥‥。
 
 
「昨日の夜は、兄弟を叱るお母さんの叫び声で眠れませんでした」
 
わかりやすく、盛りすぎでしょう、さすがに。
 
 
「例えるなら、核ミサイルが雨のように降り注ぐ感じですね」
 
どんな感じでしょうか、それは(笑)
 
 
「覚醒すると半端じゃないことになります。
いつか近所迷惑で訴えられそうです」

 
ちょっと想像がつきませんが、非常に恐ろしいということはわかってきました。
 
 
「ドアを開ける瞬間に、もうわかるんですよ。
あぁ。これはヤバいって。
それで、ドアを開けると熱気と冷気が同時に吹きつけてくるんです」

 
想像力が凄すぎるのでは?(笑)
マンガの読みすぎですね、さすがにこれは。
 
 
そして、ラストを飾ったのはこれ。
 
「お母さんに叩かれた時のことなんです。
うち、犬を飼っているんですけれど。
あいつ、本当に忠犬なんですよ。
檻を跳び越えてお母さんに飛びかかって、僕のことを助けてくれたんです。
だから、後でめっちゃ褒めてあげたんです」

 
 
‥‥。
‥‥‥‥。
 
なに、ちょっとイイ話みたいに話しているんだぁー!!
元はと言えば、君が怒られたのが悪いんじゃないの??(笑)
 
いや、思わぬ脱線になってしまいました‥‥。
まあ、言いたいことをわずかな時間で口にして、気持ちを切り替えられたのであれば、まあ良しとしましょう。
 
 
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前回の続きです。
 
タイトルの質問に対する答えは
 
「何も閃いてなんていないよ。
ただ、普通に解いているだけだよ」
 
でした。
ただ僕の場合、ここ4000日以上、算数のことを考えない日は1日もありません。
経験値が違うので、素早く処理できるだけなんです。
 
 
「閃き」という言葉は非常にカッコいいものですし、問題を解くうちに稲光のように解答への道筋が見つかった経験は鮮烈で、記憶に強く残ります。
ですから、いつでもそうありたいと思うのは自然なことです。
そして逆に、全く道筋が見つからず、手が付けられないことは非常にもどかしい経験だということになります。
そうすると、どうしてすぐに解き方がわからないんだろう、自分は算数のセンスがないのかな?ということになってしまいます。
 
ですが、そうではないんです。
武器となる考え方を十分に磨けていないから、解けないんです。
ですから、まず基本を大切に反復することが重要です。
(サピックス教材の「頭脳トレ」や予習シリーズの「練習問題」の一部と「応用問題」を除いて、6年生の7月までに扱う内容は、ほぼ全て基本です)
 
中学入試の算数においては御三家を中心とする難関校を目指す場合のみ、その基本だけでなくそれを使って考えるところまで求められます。
上位者は全員が基本をマスターしているため、それだけを尋ねると差がつかないからです。
逆にそれ以外の学校では、基本的な内容に習熟していれば十分に戦えます。
 
 
付け加えることとして、練習によって身につけているのは1問1問の「答えの出し方」ではなく、その問題を解く上での「作法」です。
高校数学に解法暗記の面があることは間違いありませんが、中学入試の算数においてはその要素はずっと薄いと考えてください。
解き方を覚えてしまうくらい練習を積むことはあっても構いませんが、解き方を覚えることを目的に練習してはいけません。
 
「この問題、知ってる!この問題ならやりたい!」
 
ではなく、
 
「この問題は知ってるから、つまんないよ!
やりたくない!
もっと別のをやりたい!」

 
が正しい姿勢です。
 
 
さて、入試直前期になると、上位者のクラスでは、扱う問題の難易度がかなりのスピードで上がってきます。
そのため、「閃き」「飛躍」のような急速な進化のようなものが求められているように感じることもあるはずです。
ですが、そこで考えをやめてしまうのではなく、以前から扱っていたことの組み合わせに過ぎないことに気づいていってください。
自然と、自力で最後までいけるようになっていきます。
 
「閃き」という言葉は、
 
「閃かない」という思考停止
 
につながってしまう可能性もあるので気をつけましょう、ということですね。
 
 
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「先生は問題を見ると、すぐに解き方がわかっているように見えます。
どうして、すぐに解き方が閃くんですか?」

 
 
授業中、こんな質問をしてきた生徒がいました。
自分なりに問題と向き合うようにならないと、こういうセリフは出てきません。
少しずつ、前進しているんだなと感じる言葉です。
なぜなら、真剣に向かわなければ、算数の問題が解けようが解けなかろうが、どっちだって別に構わないからです。
 
「習ったことがある問題かどうか」
「パッと見て解き方がわかる問題かどうか」
 
だけだと、算数はまったく面白くない科目になります。
 
「この問題はできる」「この問題はわからない」という2つを往復しているだけの生徒は、実は決して少なくありません。
そういう子はほとんどの場合、算数が嫌いな/苦手な科目です。
「考える」ことができていないと、問題を解いていき、自分の足取りを確かめる爽快感が全くないからです。
 
 
実は、自分も高校数学を学んでいる時、同じことを感じたことを覚えています。
 
この定理は知っている。
この問題をこの方法で解いていけば、最後までいけることもわかった。
でも、この問題に対して、なぜこの方法でアプローチするのかがわからない。
だから、解答を見て理解することはできるけれど、自力で解くことはほとんどできない。

 
どうでしょうか?
保護者の方でも、この感覚がなんとなく経験があるという方は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
 
 
僕もこの生徒と同じく、大きな勘違いをしていたんです。
つまり、数学が得意な子は「問題を見ると、解法が閃いている」ような気がしていたんです。
しかし、はっきりと断言できますが、これは大きな間違いです。
長くなりそうなので、次回に続きます。
 
 
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