Archive for 2月, 2017

2017年度 駒場東邦の大問1(4)で、こんな問題が出題されました。
 
今まで算数を学んできた中で、実生活において算数の考え方が活かされて感動したり、面白いと感じた出来事について簡潔に説明しなさい。
 
解答欄は1行だけ。
何がしたいのか、かなり謎です(笑)
大学入試のシステムの変化に対応する用意がありますよ、という中学校からのメッセージと捉えるのがよいのでしょうか。
かなりパフォーマンス的な要素が強い出題で、駒東にしては珍しいなという印象です。
数学の先生が校長先生になっているということもあるのかもしれませんね。
 
おそらく採点は3段階。
(これは僕の勝手な予想です)
 
A:文章の筋が通っており、説明として意味が伝わる→4点
B:言いたいことがよく分からない、あるいは幼稚すぎる→2点
C:何言ってんだコイツ、これは白紙と同じ評価だ→0点
 
こんなところではないかと思います。
 
いずれにせよ合否には明らかにほとんど関係ないでしょう。
気楽に、簡潔に書くことを心がけるべきですね。
大学入試の英作文と同じように、いいところを見せようとして逆に転んでしまうことを避けなくてはなりません。
小学生はその感覚の訓練はされていないので、いわゆる「機転」というものが多少は必要だったかもしれませんね。
 
生徒たちはどんな答えを書くんだろう?と思ったので、今年の6年生の黒板クラスで出題してみました。
生徒の答えは以下のようなものでした。
 
 
「自分のお小遣いで買うべきものを考え、ちょうどで買うことができた」
「実際の店などで割引・何%引きなど、割合を活用して値段を求められた」
「学校や家などでものを平等に分ける時に、素早く計算して分けることができた」
「お肉屋さんおつかいに行った時に、お釣りを間違えていることに気づけた」
「利益などの考えが、ものを買う時に活かされていた」
「スーパーに行った時、できるだけお釣りを少なくするようにお金を出します。
何円出せばいいのかを考える時、とても面白いです」
「父の仕事の関係で計算をしている最中、計算の工夫で早く計算が終わった」
「小数の計算を知り、細かいことも計算できるようになり、色々なことを知ることができた」
 
 
このあたりは無難なところですね。
ヘンな解答、突っ込みたくなる内容を書いた生徒は朗読の刑です。
次は読まれて笑われるようなことのないように、気をつけてくれればいいんです。
ちょっとおかしな答案はこんな感じ。
 
「クラスで何かを配布・収集する時に人数を計算で求めることができることが面白い」
→人数を計算で求めるってどういうこと?ちょっと意味がわからないですね。
 
「料理をする時に3人分を4人分に分数を使って変えることができて感動した」
→悪くないですけれど、絶対に感動はしてないだろ!と突っ込みたくなります。
 
「料理をする時に、1人分のものを4人分とする時にうまくいかないのが面白いと思った」
→何で上手くいかないの?(笑)と言いたくなります。
 
「N進法を習ったおかげで、本に書いてあった進法を理解していたため、本を早く読めた」
→N進法を習ったことで早く読める本って、どんな本?
 
「商品の値段などの精算やテレビの問題を早く解けて、みんなに自慢することを面白く感じた」
→これも別に構わないですが、自慢する必要はないのでは?(笑)
 
「電車の平均時速を出し、駅と駅を平均時速のx/yで歩くと反比例になったこと」
→数学っぽく書こうとして、コケたパターンですね(笑)
 
 
そして極めつけはこれ。
 
「算数を勉強して求められない場所などがわかるようになり、夢が見えてきました」
 
これはみんなが大爆笑。
壮大にぶち上げたものの、全く意味がわかりません。
本人は赤面していましたが、きっとクラスの中で一番多くのことを学べたはずです。
 
まとめると、このような自由度の高い論述問題においては、積極的に書いていく姿勢が大前提でこれが一番大切。
次に、自分が書いた文章を読み返し、読む人に正しく伝わるかどうかを判別する姿勢があるとさらによい。
こんなところでしょうか。
 
 
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保護者のお母さんとお話をしている時のことです。
 
その生徒にはご兄ちゃんがいて、大宮方面から都内の私立小学校に通っているとのことを伺いました。
そのため毎朝、6時過ぎには出発!
毎日がお弁当!
 
ということはお母さんは朝5時起きということになります。
3才違いの弟くんも都内の中学校に通うとなると、15年間それが続くわけです。
 
‥‥‥。
文章で書くとあっさりしていますが、これはすごいことだなといつも思っています。
15年でなくとも中高6年間でも十分に大変ですよね。
学校が遠い場合だけでなく、部活の朝練があったり、学校に早く行きたい生徒だったり、お子さんが早く自宅を出る時はお母さんもそれに合わせて早く動かなくてはなりません。
そして、起こして欲しいと言っていたはずの子供は、えてしてなかなか起きないものでしょう(笑)
 
誰かのために15年間、毎朝5時に起きる‥‥。
想像ができないですね(笑)
人間という生物がそういう風にできているといえばそれまでですが、やはり母の愛情の深さを感じます。
それはすごくたいへんですねとお話すると、そのお母さまはこともなげに答えてくれました。
 
「そんなに大変でもありませんよ。
もう慣れましたし。
子供のためと思えば、まったく苦になりません」
 
もう、言うことのない模範解答ですね。
 
しかし、その後でしっかりオチをつけてくださいました。
 
「まあ、夫のためだったら無理ですけれどね」
 
えぇぇー!!!
そ、そういうものなんでしょうか??(笑)
 
 
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前回の記事の続きの更新、以下引用です。
 
2/2 21:00 B中学校 ネット発表で合格。
正直、午後は午前のものと難易度が違って、過去問も厳しかったので難しいと思っていただけに歓喜の雄叫び。
これで算数に自信がつき、「明日のC中学校は頑張る!」と気持ちを切り替えることができました。
今思うといつも温かい校風のB中学校にここでも救われたんだな、という気がしてなりません。
 
2/3 C中学校
出来はまあまあ。
「普通にいけば受かる」と大口を叩いているが、全く信用ならない。
今までのマンスリーも、それで何度期待しては散々騙されたことか。
発表は翌日。
 
2/4 D中学校
D中学校の2回目は御三家落ちでレベルがグンと上がるので、実質記念受験。
が、本人はもちろん取る気。
畠中先生がまたしても応援に駆け付けてくださり、本人もますます取れる気になったようです。
受験後、C中学校の発表に行き、合格。
妻が電話口で泣いていましたが、息子に変わると
「算国社は良かったんだけど理科が・・・」
とC中学校の合格よりもD中学校の感触の方が気になっていた様子でした。
おめでとう!と何度言っても「あー」で話になりませんでした。
 
2/5 A中学校 最後の入試では小学校レベルは出ないので、と中学校からも言われた通りの見たことのないような難問揃い。
どのみちD中学校の発表見に行くし、何より最後まで悔いのないよう受験。
もうこうなったら難問だろうが何だろうが取るしかない!と気合が入ったそうです。
その後、D中学校の発表、不合格。
荒れに荒れる。
本人としては感触が良かっただけにかなりショックで不機嫌。
夜、A中学校がネット発表で×。
漸く全日程終了。
 
全体として挫折あり、成功ありであまりにも異質な濃すぎる5日間となり、親も子も精神状態が崩壊しかける怒涛の5日間でした。
長い人生、これから努力しても思い通りに行かないことがたくさんあります。
なるべく早いうちにこうした挫折を知ると共に、一方で成功体験をも同時に味わうことができました。
こうしたお金では買う事のできない貴重な体験は、今後の本人の人生にとって、とても意義深いものになったものと思います。
この経験を生かし、努力する事の大切さ、努力ではどうにもならない時の流れ運不運、という相反する事象に対し、乗り越える精神力をさらに身につけてくれる事を願ってやみません。
 
思えば3年生の12月。
初めてサピの入塾テストを受け、酷い点数を取って敢え無く不合格の通知を受け取り、そこから受験勉強がスタートしました。
この3年は長く決して平坦な道ではありませんでした。
テストで一喜一憂するな、とよく言われますがそんな事は無理です。
親子で一喜一憂し、ともに歩んで参りました。
時には教材をすべてゴミ箱に捨てたこともありました。
でも決して息子は受験をやめる、サピやウィサードをやめる、という事は1回も言いませんでした。
どんなに成績が落ちようがやる気を失いかけようが、受験をやめたい、とは思わなかったそうです。
それは信頼できる先生方、共に頑張れる仲間たちに恵まれたからに他なりません。
知らず知らずのうちに多くの方たちに自分は支えてもらっていた、という事に気づき、感謝してもらえればと思います。
 
そして、最後に受験して良かった?と聞いたら、満面の笑みで「受験して良かった!」と即答してくれました。
本当にいろいろあって苦労もしましたし、喜怒哀楽のすべてをめまぐるしく駆け抜けてきましたが、その一言ですべてが報われた気がしました。
親子最後の共同作業、これだけ深く濃く携われて充実した3年間でした。
それを常に寄り添う形で子どもを支え、時には親である我々を支え続けてくれたのは紛れもなWisardの先生方です。
本当に長い間ありがとうございました。
 
 
引用はここまでです。
なんというか……胸が熱くなる文章ですね。
学ぶことは生きることの一部ですし、これまでもこれからも、誰もがいろんなことを学びながら歩んでいきます。
ただ、受験という試練、入試という短い期間で人生が大きく動くことも事実。
第一志望合格に導けなかったことは、個人的には悔いが残る部分もありますが、進学校は2月1校が変わっても揺るぎのない第二志望校でした。
幾つ合格をもらっても進学できる学校は1つだけ。
きっと大きく成長する6年間にしてくれるはずです。
それをどうにか後押しできたことを嬉しく思っています。
そんな当事者のご家庭と伴走者の思いが少しでも伝われば、幸いです。
 
 
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今年度の卒業生のお父様が、2月入試5日間の手記を寄せてくださいました。
怒涛の5日間の臨場感がすごくよく伝わるので、ブログで取り上げさせてもらうことにしました。
この子はサピックスとWisardを併用して通っていた少年でした。
以下引用です。
 
 
2/1 A中学校
試験が終わって出てきた息子の顔が半笑い。
妻曰く、明らかにできなかった印象だったそうです。
19:00ネット発表で×。
夜は徹底的にその日の入試問題を、算理を中心に総復習。
 
 
2/2 A中学校(第二回午前)/B中学校(午後 算数)
思いもよらず畠中先生が応援に駆け付けてくださる。
「今日は決めなきゃ!」という緊張がほぐれたようで、万全の態勢で試験に臨むことができたようです。
試験後、前日の復習の成果か、
「今日はスラスラできた。発表が緊張する」と。
 
午後はB中学校。
こちらもまさかの阿部先生が応援にいらしてくださり、嬉しさがこみ上げたそうです。
試験直前の的確なアドバイスが精神的にとても支えになったようです。
 
試験後、 B中学校も「まあまあできた」とのこと。
そして19:00ネット発表でA中学校×。
その瞬間かなり自信があっただけに大号泣。
壁に貼ってあるA中学校のポスターを見ると涙が止まらないそうで、泣きながらA中学校関連の紙を剥がす。
 
それを慰めようとした妻も泣きながら
「明日頑張ればいいんだよ。精一杯頑張ったじゃん(T0T)」
と息子を抱きかかえる。
私は何も声をかけられない状態。
塾には報告しなければなりませんが、息子は先生との電話も替われない状態で夕飯も食べられませんでした。
 
 
引用はここまで。
彼は埼玉の進学校に選抜クラスで合格していたものの、男子校志向が非常に強く、事実上は完全に2月勝負という受験生でした。
2月1日の合格確率はおおよそ60%。
ここで合格がとれないと、入試は回を重ねるごとに競争が激しくなるため、どうしても厳しい入試になってしまいます。
 
次回に続きます。
 
 
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その7をいつまでも書かないうちに、2017年度の入試が終了。
今年はWisardに開成の受験生がいなかったので、例年になく静かな気持ちで入試問題を見ることができましたね。
もう誰も覚えていないと思いますが、開成の算数の分析を最後に書くというお約束をしていました。
 
まず2017年度の問題について。
今年は例年よりもやや難化。
以前、渋幕のような開成という記事を書きましたが、今年度もその傾向が継続しました。
 
1:計算と数の性質
2:数の性質(平面図形)
3:速さ
4:立体図形(水量)
 
2016年度の大問1に引き続き、読解問題が大問2に出題されていることが大きな特徴です。
これはかなり大きな学校からのメッセージと捉えた方がよいでしょう。
近年は入試問題の前半に設定をわかりにくくした出題が目立ち、問題文がきちんと読める生徒が求められています。
長文問題を恐れないという姿勢は、意識しておくべきです。
あとは大問3・4をかっちり解ける力ですね。
 
 
来年については少しだけにします。
開成の問題数は多くありません。
水準以上の計算力は、もちろん必要です。
ですがそれ以上に自分の答えに責任を持ち、粘り強く問題文を読み、確実に正解に至る力が求められます。
 
「問題文の意味がわからない」という言葉に気をつけてください。
この言葉を簡単に口にしてはダメです。
1年間かけて、1回読んでわからなかったとしてもわかるまで読む、という姿勢を身につけなければなりません。
 
 
サピックスの生徒へ。
マンスリー・組分けは完全に処理能力で勝負するテストなので、このテストで偏差65以上を連打しても、油断しないことです。
 
四谷大塚の生徒へ。
Sの最終問題にもじっくり取り組みましょう。
もちろんそこに至るまでを素早く通過しなければなりませんが。
 
日能研の生徒へ。
今はまだ開成を意識する必要はありません。
 
以上です。
「開成と桜蔭」なのに桜蔭のことはほとんど書いていませんね(笑)
次回以降に書いていきます。
これを読んで、中学入試問題ってどんな問題なんだろう?と思った保護者の方、特にお父様は四谷大塚のサイトで問題をご覧になって見てください。
すごく面白いですよ!!
 
 
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