Archive for 4月, 2017

授業中のことです。
ある女の子から、突然こんなことを問いかけられました。
 
「先生って、嫌いな作家っていますか?」
 
唐突な謎かけに、僕の動きが一瞬止まります。
 
「嫌いな作家?
うーん、好きな作家はたくさんいるけれど‥‥
それ以外の作家は好きでも嫌いでもないような‥。
特に嫌いな作家っていうと、思いつかないなぁー」
 
「そうですか。
私はいるんですよ。
私、宮沢賢治が嫌いなんです。
なぜかっていうと‥‥」
 
 
ここで不覚なことに思わずお話を遮ってしまいました。
この1年間で最大のミスでした。
 
「あっ、わかった!
それって答えづらい質問をしてから自分の意見を思い切り語る、っていうパターンなんじゃないの?」
 
まさに余計な一言でした。
彼女は僕の鬱陶しいツッコミに、プイッと横を向いてしまいました。
普通なら
「ごめん、余計なことを言って。
やっぱり気になるから教えて!」
と言えば口を開いてくれそうなものです。
ですが、彼女は普段から意志の強さを感じさせる生徒で、それぐらいではフォローしきれません。
 
「そんなことないです!
そんな風に言うんなら、もういいです!」
 
そう言って、それからどんなに頼んでも、話してくれませんでした。
 
 
あぁ、彼女が宮沢賢治を嫌いな理由って何なんだろう?
気になるなぁー。
そんなことを考えて、少し眠りが浅くなったような気がしました。
 
でもこの頑固さ、決して悪いことではないんです。
決めたことをやり抜くという意志の強さにつながるからです。
まあ、だからと言って僕の気になる気持ちが軽くなる訳ではないんですが‥‥。
 
 
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前回の続きです。
 
中学入試における精神力という文脈で、6年前に送り出した生徒のエピソードを書きたいと思います。
 
彼は生真面目で、とても素直な少年。
暗記科目に強く、国語に弱点があったものの算数もしっかりした力を持っていました。
中学入試が近づくにつれて頑張りを見せてくれ、2月1日は十分な勝算があると見ていました。
 
ところが1月、入試初戦で1点差で特待クラスを逃し、第2回で合格したもののやや不安の残るスタート。
そして、2月1日のA中学校は不合格。
悔しくてなりませんでしたが、2月2日に当日発表のB中学校までまさかの不合格。
1年間通して、少なくともデータ上は不合格になる要素はなかったと言ってもいい生徒でした。
本人にとっては悔しさを通り越して、何が起きているのかもわからなくなるような結果だったと思います。
A中学校の第2回の入試でも良い結果は出ず、苦しい状況でB中学校の最後の入試を迎えました。
 
 
最後の入試の日、少しでも平常心で受けてほしいと僕は校門の前に立っていました。
そして、彼がやってきます。
 
僕を見つけるなり、沈み気味だった彼の表情が絵に描いたようにパッと明るくなり、駆け寄ってきてくれました。
その時は、本当に来て良かったと思う反面、彼がこんな精神状態で入試に臨んでいたのかと愕然とする思いでした。
もちろん、2月に入って未だ合格がない状況で、ハッピーな気持ちの訳がありません。
 
でも、
 
「先生、何しに来たんだよ!
この学校のテストで2回も不覚をとるなんてこと、ある訳ない。
先生の力なんて借りなくても合格できる。
僕を信じて、放っておいてくれよ!」

 
それくらいのメンタリティでいてほしいところなんです。
僕の顔を見て安心しているようでは、本来の実力の80%も出せていなかったんじゃないでしょうか。
気持ちの強い生徒に育てるために、もっとできることはなかったんだろうかと思わずにはいられませんでした。
 
 
さて、このお話には後日談があります。
彼は無事にB中学校に合格して進学。
そして先月、この少年から電話がかかって来ました。
私立で不合格になった大学もあったものの、第一志望の国立大学に合格したという知らせでした。
今回は第一志望校の入試で、力を出し切れたということなんだと思います。
6年間でよく成長したな、と嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
 
実力をつけることがもちろん一番重要です。
それに加えて。
持っている力を出し切れるような準備ができていること、強い気持ちを持っていること。
それも大切なんだということが、伝わればと思います。
 
 
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さて、まだ読んでくださる方がどれだけいるのか疑問のシリーズ、第3弾です。
受験生に必要な4つの力。
3つ目は‥‥
 
精神力 です。
 
一言に精神力といっても、二方向の意味で使っています。
気持ちの強さと、勝負強さです。
 
前者については、このブログでも頻繁にテーマとして挙げていますね。
要するに、負けず嫌いであることがとても大切だということです。
競争の中で喜びがあったり、悔しさがあったり、大きな失望があったり、ちょっとしたご褒美があったり。
それを感じて、向上心につなげる姿勢です。
 
「こいつに負けてたまるか!」というライバル心。
「この先生を見返してやる!」という反発心。
「これは何としてもやり切るんだ!」という粘り。
「絶対に合格する!」という執念。
 
そういう気持ちのを備えていてほしいということです。
 
 
それから後者については、本番で力を出し切る姿勢という意味合いです。
大学入試においても、普段通りの力を100%出すということは決して易しいことではありません。
まして中学入試という舞台においては、まだ12才の生徒たちの競争です。
これまでもそのプレッシャーの中で力を出しきれず、思わぬ不合格をもらってしまう受験生を山ほど見てきました。
Wisardの教室では、受験生が水準以上のプレッシャーの中で取り組めるようにしていますが、それでも難しい部分があります。
「ピンチはチャンス」なのか「チャンスがピンチ」なのか、本人の気持ちの持ちようで、状況は全く変わってきます。
 
前者は長い年月をかけて積み上がった性格による部分が大きいですが、後者は勉強する教室の空気で変えられる部分もあるという感覚を持っています。
 
この文脈で、伝えておきたいエピソードがあります。
それを次回の更新では書く予定です。
 
 
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前回の続きです。
受験生に必要な力、その2は記憶力です。
 
記憶力は、読解力や思考力、記述力と比べるとどちらかというと軽んじられることが多いように感じます。
 
「暗記だけの勉強しかしてこなかった生徒は、社会に出て苦労する」
「一夜漬けの学習では意味がない」
 
といった具合に。
 
 
本当にそうでしょうか?
これに触れると長くなるので、さらっと流しますが、僕はそういった文脈にはわりと懐疑的です。
そして、受験生にとっては、記憶・暗記は必須のことです。
理由としてはやはり、純粋な知識を問う内容に配点は入試全体の50%近くを占めていることです。
さらにいえば、知識及び記憶力はテストするのが非常に容易です。
ですから、入学試験・資格試験で問われないことはありません。
勘違いしないでいただきたいのは、知識を詰め込みさえすればいいということではなく、最低限の知識がなければ全く勝負にならないということです。
そして、その程度の記憶という準備さえ備えることのできない学生が、試験を突破しづらくなるのは当然です。
他の能力が互角であれば、記憶力がいい人と悪い人が比べられた場合に前者が有利なのは自然なことですよね。
 
 
Wisardで算数の授業を受けたことがある生徒は、少し意外に感じるかもしれません。
 
「覚えることは最小限に!」
「算数は暗記科目じゃない!」
「覚えようとしてはいけない!」
「毎回その場で考えていい!」
 
こんなことをよく言っているからですね。
これは、もちろん算数のお話です。
暗記科目は他にたくさんありますから、有限な記憶力は他の科目に使ってもらいたいということですね。
そして、算数は覚えようとしてしまったら、全然面白くないんです。
ですが、理社・漢字の知識については、しっかり覚える力が必要です。
 
 
補足するとすれば、まず記憶力「だけ」ではいけないということ。
1回で覚えられる生徒と、覚えるのに10回必要な生徒は、入試という時期になるとその差はかなり縮まってるからです。
知識系は最終的には力が拮抗することが多く、得点差がつきづらくなります。
そうなると、読解力と試行力がよりいっそう重要になります。
 
それからもう一つ。
記憶の仕方を工夫する必要があるということです。
取り組む場所・時間帯・周期・覚え方等、自分なりの取り組み方を身につけることがもっとも大切なんです。
本当に役にたつのは記憶した内容そのものではなく、記憶するという技術そのものです。
「まだ覚えていない」ことと「どうやって覚ればいいかわからない」ことは全く別だということですね。
10代のうちに自分なりの「覚えるフォーム」を身につけてほしいと思っています。
 
 
さて、ここまで書いてきて気づいてしまいました。
 
こんなにつまらない記事を書いたのは初めてだ!!
 
ということに。
次回以降はもう少し、工夫したいと思います‥‥‥!!
 
 
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ウォルト・ディズニーの発言に、こんなことばがあります。
 
The special secret of making dreams come true can be summarized in four C’s.
They are Curiosity, Confidence, Courage, and Constancy.
 
「夢を現実にする方法は、4つのCで言い表すことができる。
つまり、好奇心・自信・勇気、そして継続することだ」

 
僕はディズニーランドにとりたてて関心はありませんが、とてもいい言葉だと思っています。
この4つのCを備えた子どもを育てることが教育の目標とも言えるかもしれません。
 
では受験生に必要なものって何だろう、と授業のない日のお昼、コーヒーショップでのんびりと考えていました。
子供の力を量り、導いていく上で考えていることを文章にしていきたいと思います。
 
では、まず1つ目。
読解力です。
 
これは学生にとって、最も重要な能力です。
同じ内容を学習したとしても、それをどれだけ自分のものにできるかは読解力によって決まりますし、読む力の高い生徒はより多くの題材に手を伸ばすことができます。
ですから、この能力が高い生徒は日常生活の中で「常に多くを学んでいる」状態になりやすく、日々の積み重ねが大きな力の差を生みます。
 
同じ文脈で「記述力」という用語もありますが、記述力は訓練次第で、ほぼ読解力と比例します。
つまり読むことさえできていれば、書くことの訓練は後からでも間に合います。
そして読解力はもともと持って生まれた言語能力と、習慣的に接するテキストの質と量によって決まります。
 
ですから、幼少の頃に読書が習慣づいた子ども、本が好きになった子どもは勉強向きだということもできます。
きっかけは様々。
小説・図鑑・絵本・新聞・雑誌・マンガ・教科書・テキスト・地図。
何だっていいんです。
勉強のためなんかじゃなく、ただ面白いからという理由で書籍に手を伸ばすことができる生徒は、自然と学習の下地を作ることができます。
ですから、こんな記事を書いたりもしているわけです。
 
そういえば、今日の授業でこんなことがありました。
ある少年から〜のシリーズを揃えてほしい、という要望を聞いていました。
ただ、冊数がかなり多かったので、目標を達成したらOK!!というお話をしていました。
その彼が満面の笑みでテストの成績票を見せてきたのです。
そういうわけで、先ほど全巻注文しておきました。
これくらいならお安い御用なんです。
 
ただ、申し上げておきたのは「人から勧められた本ほどつまらない本はない」ということです。
周囲にできるのがきっかけ作りだけで、あとは本人次第。
そうやって身につけた力を、「考える」「解く」「得点する」ことにつなげていけばいいのです。
「国語ができれば何とかなる」という言葉は中学入試においても真理の1つと言えると思います。
(「国語ができないと、どうしようもない」という意味ではありませんから、ご注意を!!)
 
それでは次回に続きます。
 
 
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