Archive for 8月, 2017

夏期講習も終盤になった朝のことです。
Aくんがやってきたところ、Bくんが教室でちょうど勉強をスタートするタイミングでした。
Aくんは目ざとく、Bくんのデスクのお弁当の袋を見つけます。
 
「おっ、早いじゃん。
ていうか弁当持ってるってことは、午後も勉強するの?」
 
午前中のみの授業の予定だったAくんがそう尋ねると、Bくんはさらりと答えました。
 
「そうなんだよ。
オレ、頑張り屋だからさあ。
自ら志願したんだよ」

 
 
お茶を飲んでいるタイミングだとしたら、きっと吹き出していたと思います。
なぜなら、彼は自宅では集中できないという理由で、強制的に居残りするような形だったからです。
よくもまあ、いけしゃあしゃあと言えたものだと苦笑です。
この「自ら志願した」という言葉の選び方が、また可笑しいんですよね。
 
 
そして演習を終えたタイミングで、Bくんがこう言いだしました。
 
「先生、オレさあ、
ドラクエやりたいんだよね」

 
このふざけた発言に、僕の言い方も厳しいものになります。
 
「中学入試まであと150日だよ。
まずは、その合格を一番に考えないと。
ゲームをしたければ、終わってからやればいいんじゃない?
でも勘違いしないでね。
勉強はモノなんかのためにするものじゃない。
もしも、中学入試が終わったら遊んでいい、っていう人がいたとしたら、それは真っ赤なウソだよ!!
学校には勉強するために行くんだ。
大学だってそう。
社会に出てからも学ばないといけないことはたくさんある。
そうしないと人の役には立てないし、自分の幸せも見つけられない。
中学入試なんて、そのスタートだよ。
 
そんなにドラクエがやりたいのなら、2月に合格したら、僕がその場で自宅に届くように注文してあげる。
それくらい、しっかり切り替えて取り組まないと、合格は難しいと思うよ!!」
 
 
少しばかり、極端な言葉の選び方ではありますが、今は合格したいという気持ちを持つことが大切です。
ですから、そういう言い方をしました。
するとBくんは先生のいい加減な言葉になんて騙されないぞ、という表情を浮かべます。
 
その刹那、横からAくんが口を開きました。
 
「えっ、なになに、先生、好きなもの買ってくれるの?」
 
「(笑)いや、だからそういう話じゃないんだけれど‥‥。
じゃあ、もし好きなものを仮に買ってもらえるとしたら、君は何が欲しいの?」
 
そう僕が尋ねると、彼はちょっと考えてこう答えました。
 
 
「うーん、
 
 
一軒家
 
かな。
 
一人暮らしとか、してみたいし」
 
 
‥‥‥。
この2人には算数以外にも教えなくてはならないことが山ほどあります(笑)
教室でしっかりとアタマを使っているのは我々が見ていますが、それだけでは受かりません。
どうしても合格してやるという強い気概を持って、日々を過ごして欲しいと思っています。
 
 
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「48と81と125をある整数Aで割ると、同じ数が余ります。
ある数として考えられる数を答えなさい」
 
先日、少年とこんな問題を扱った時のことです。
 
この問題を見ると、ほとんどの初見の生徒が3つの数の公約数を探そうとします。
ですが、その方針だと一歩も前に進めません。
 
子供たちの対応は、大きく3つのパターンに分類できます。
何も言わなくても、小さい数から試していける生徒は◎。
2・3・4‥と試していく方針を先生が示した後、手が動いていく生徒は○。
「試すってどういう意味ですか?
早く解き方を教えてください!」という生徒は×。
 
 
さて、この少年の反応は○でした。
面白いなと思ったのは、その後の解説タイムです。
「差をとって公約数を求める」という方針を示されても、いまひとつ感動のない半信半疑の反応。
ですがまずはやってみようよ!と言われ、この解法を例題で試した時の感動が、とても印象的でした。
 
 
例題:「33・79・148をある整数Aで割ると、余る数が同じになります。
ある数として考えられる数を答えなさい」
 
に対して。
 
「46と69か‥‥23ですね。
33÷23‥余りは10か。
79÷23‥おぉ、これも10だ!
148÷23は6、余り10になる!!!
 
「おぉ。おぉー!!すごい!!
本当に余りが同じになる!!
神だ!!
このやり方、マジで神ってますね!!

 
この「神ってる」という言葉がまた可笑しいんですよね(笑)
このように強い印象を持つことができ、何回か練習すれば絶対に忘れません。
その、頭脳がジャンプする感じがとても大切です。
「感動することができる」というのは一つの能力なんです。
 
 
さて、このエピソードはこれだけでは終わりません。
 
「先生これ、面白いですね。
でもどうして、こうなるんです?
なんで?なんで?どうして??

 
こういう好奇心を持てるということも、この生徒の力の一部です。
とにかく大きく伸びていってほしいですね。
 
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先日、授業でこんな問題を扱っている時のことです。
 
「花子さんの家には、定期的に3人の人が来ます。
Aさんは3日ごと、Bさんは5日ごと、Cさんは毎週火曜日に来ます。
3月3日(火)に3人とも花子さんの家に来ました。
次のこの3人が同じ日に来るのは何月何日ですか」
 
この問題を解いている時の、ある生徒の反応がとてもユニークでした。
 
「先生、これなんだか怖い!
この人たち、何をしに花子さんの家に来てるの?
気持ち悪くない?」

 
 
うーん、子供は大人にはない感性を持っていますね。
まあ、算数の文章題の問題設定には、ちょっとヘンなものもよくあります。
それにいちいち突っ込んでしたら、身体が持ちませんから、さらっと流してしまおう。
そんなお話を十数秒した後のことです。
その生徒はやっと我に返ったようでした。
 
「そう言えば、怖さに気を取られて問題文を読んでいなかったです。
今からちゃんと読みます!!」
 
そして数秒して、顔を上げました。
 
「先生、これって最小公倍数ですよね!」
 
「いいね!それがズバリと出てくるのはいいことだよ。
じゃあ、やってみて!!」
 
 
そして数秒して、またしても呼ばれました。
 
「先生、あのー」
 
「どうしたの?」
 
「自分で言っておいてなんですけれど‥‥
最小公倍数って、何でしたっけ??」

 
 
自分の目がまんまるになるのがわかるような瞬間です。
 
「こ、こ、こらぁー!!!
今さら、なに言っているんだー!!(笑)
3日ごとと5日ごとと火曜日に欠かさずに来る、正体不明の人たちよりも、その発言の方が僕にはよっぽど怖いよ!!
怖い!!怖すぎる!!!!」
 
「あぁー、そうだったぁー!!!
思い出しました!!」
 
(1分後)
 
「できました!!」
「よーし、1回で正解、お見事!!!」
 
 
なかなかいい夏期講習ですね。
あっという間に終盤になりました。
あともう少し頑張って、気持ちよく新学期を迎えましょう。
 
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昨日の授業中のことです。
ふっと一息ついた少年が誰に向かってでもなく、こう呟きました。
 
「よし。今日の午後2時か‥‥」
 
え?何が午後2時なの?と思わず聴きたくなりますよね。
そう尋ねるとこんな答えが返ってきました。
 
「何言ってるんですか、先生っ!!
決勝ですよ!決勝!甲子園の!!」
 
あぁ、なんだそんなことか、というのが正直なところ。
ふーん、そうなの?と気のないリアクションを取ってしまいます。
 
 
ところが聞くうちに、そうも言っていられなくなってきました。
 
「だって先生、埼玉ですよ、さいたま!!
地元じゃないですか、地元!!」
 
うーん、まあ確かにWisardは埼玉にありますが‥。
だからといって、野球の試合はそれほど気にはならないんですが‥‥。
 
 
「先生、知らないんですか!
花咲徳栄高校!!」
 
「いや、初めて聞いた名前だよ。
まあ、埼玉の高校が全国一に挑むのは凄いよねえ」
 
「いや、それだけじゃなくて、
栄東やさとえ小学校の系列ですよ!!
 
「なにっ!!!!そうなの!!??
詳しく教えて!!」

 
 
ここまで来て初めて食いつくのは、我ながら露骨すぎるなと思うのですが(笑)
埼玉で中学入試に携わっていると、最近多くの受験者・希望者を集めている栄東中学校とは何かと接点も多いですし、その系列校であるさとえ小学校の生徒をお預かりする場合もあります。
親友の息子さんが運動会のリレーでアンカーをつとめるような感覚とでも言えばいいのでしょうか。
いきなり甲子園が身近になってきました(笑)
 
 
そして授業が終わって、ネットを見てみると、見事に全国優勝!
うーんここ数年、栄東には追い風が吹いているなあとつくづく感じますね。
Wisardからは大切な卒業生を何人も送り出していますし、今後もきっとそうでしょう。
大いに発展して、生徒を立派に送り出してほしいと思っています。
 
※  ちなみに、開智と栄東を迷っていて、どちらが良いでしょうか?というご質問を受けることは少なくありません。
その場合は、お預かりしている生徒の持っている方向性によって、ご助言申し上げることにしています。
特にどちらかに肩入れしたり、強く勧めるということはありません。
念のため。
 
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今年の夏期講習、卒業生の中学3年生がWisardを訪れてくれた時のことです。
卒業直前に書いた記事がこれなので、もう2年以上が過ぎたんですね)
 
話すのは、高校入試に向けてどんな準備をしているの?という内容が主です。
その中で傑作といえるエピソードがあったので、文章として残しておきたいと思います。
 
 
高校入試準備のためにWisardに通っていた頃、彼女は完全に算数型の女の子で、国語の方が苦手でした。
現在もその傾向は残っているようで、どんな本を最近は読んでいるの?と尋ねた時にこんな話になりました。
 
「今でもそんなに読まないですねー。
読めない漢字があったりすると、読む気がなくなっちゃうんですよ。
あとは、長い本より短い本の方がいいです」
 
「中3にもなって、小学生みたいなこと言っているね(笑)
どれくらい読書する習慣があるかが、勉強にも役にたつけれど、人生にすごく影響があると思うよ。
そもそもテストの成績のために本を読むわけじゃないしね。
めちゃくちゃ面白いなと思って、どんどん読みたくなるような本に出会うことが大切なんじゃないかなあ」
 
 
これは常々思っていることです。
数学的な力の土台が10歳前後までにほぼ固まるということは、算数の先生としての経験則で学びました。
同時に、読書の習慣が生きていくための実力に影響することは、自分の学生時代から現在に至るまであらゆる場面で痛感しています。
「学ぶ」ということは人間が常に自然に実行していることで、その中で書籍から知識を得るというラインを持っているかどうかは大きな差になります。
 
 
さて、お話はこう続きました。
 
「エンタメ系の小説でも、いいんだよ。
あぁ、君と同じ中学生に薦められて読んだ、この東野圭吾の「白夜行」はすごく面白かったよ」
 
「タイトルだけは聞いたことありますね。
どんなお話なんですか?」
 
「いや、もう全然覚えていないけれど‥‥(笑)
確か、復讐系だったような気がする」
 
 
「えぇー、勉強系なんですか?
それだったら、あんまり読みたくないなあ‥」

 
 
「いや、勉強とは全然、関係ないよ。
ん??勉強って??
や、ちょっと待って。
少し、落ち着こう。
‥‥‥‥。
‥‥!!!!
君、ま、ま、まさか‥‥‥‥!!!!!!」
 
 
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