Archive for 5月, 2018

算数の解き方を「忘れる」ということ

 
「この問題、どうやって解くんだったっけ?
忘れちゃった」

 
このことばを聞いて、どうお感じになるでしょうか。
 
 
まだ子供らしさの残る4年生以下であれば、いたしかたない部分もあります。
Wisardの生徒でも、この言葉を入室以来1度も口にしない生徒は全体の1/4くらいです。
ですが、5・6年生の力のある生徒はまず口にしません。
 
「力がある」というのは、
 
「テストで得点力があり、成績がいい」
 
ということではなく、
 
「何かを理解して身につけることを理解していて、これから多くを学んでいく準備ができている」
 
ということです。
その状態になれば、自然と言わなくなります。
 
 
そういう意味で、算数において冒頭の言葉は良くない兆候だと思ってください。
その問題の解法が思いつかない、ということそのものは全く瑣末で、どっちでもいいことなんです。
ただ、この言葉が口から出てくる生徒は、
 
「算数において、間違った勉強の仕方を完全に身につけてしまった」
(どこかでスイッチを入れ替えられないと、今後の学習はずっと頭打ちと隣り合わせの物量作戦になります)
 
「今まさに、間違った学習の仕方が身体に染みこみつつある」
(まだ間に合います。
暗記科目と思考科目の区別をつけてあげることが必要です)
 
「まだ勉強というものを全くしたことがない、まっさらの状態である」
(全てはこれから。楽しんで学んでいきましょう)
 
のいずれかです。
つまり、「忘れちゃったんならしょうがない、もう1回やって覚え直そうね!!」という話ではないということです。
算数はそもそも、「覚えている/忘れた」の二者択一で勝負する科目ではないからです。
 
もちろん暗記と区別がつかないくらい常識になる知識はあります。
また、入試直前の得点力を安定させる上で必要な論点も確実に存在します。
ですが、そもそも算数ができるかできないかは、もっとそれ以前に決まっています。
算数ができる生徒は、ほとんどの場合は頭がいい生徒です。
 
頭がいいということは、たくさんの知識があるということではなく、たくさん考えられるということなんです。
算数はその能力を向上させるための学問です。

 
 

「覚えている」「忘れた」の競争をしないためには

 
学習は人間にとって本能的なものだと思いますから、本来はもともとの能力に従って自然に成長し、自然に差がついていくはずです。
環境も重要なことは確かですが、同じ日本社会に生まれて育っているわけですから、そんなに大きな差はないはずなんです。
ですが、「勉強する」という言葉が曖昧なために、間違った学習の仕方をしてしまっている生徒は少なくない、というのが多くの小学生と接して日々感じていることです。
子供を賢くしたい、という気持ちをどの保護者の方も持つ一方で、そのためのアプローチには様々な理論があり、しかも子供には非常に多くのタイプがあってパターン分けが難しいことが理由だと思っています。
 
 
冒頭の言葉が出てくるのは、ほとんどの場合は周囲に「解き方を覚えなさい!」という方向に導かれているからです。
そういった間違った学習をさせないためには、大人が「12歳くらいまでの学び」についてある程度理解していることが必要です。
 
・早い段階で、解法を暗記する学習に走りすぎてはいけないこと。
・テストで高得点を取ることと、頭がいいことの区別をつけること
・「勉強する」という言葉が、あまりにも広範囲の意味を含む言葉であることを意識すること。
・「暗記科目を勉強する」ことと「論理科目を勉強すること」は「勉強する」というアクションは同じでも、頭の使い方が全然違うこと。
「処理の精密さ」「スピード」「思考力」のバランスをとること
 
を意識するだけでも、かなり違ってくるはずです。
何回かの連載にわけ、詳しく文章にしていきます。
 
 
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先日、ある女の子がこんなことを言ってきました。
 
「先生、ひどいんですよ、聞いてください!
いま、小学校で円の面積の求め方をやってます。
 
半径4㎝の半円の弧の長さを求めなさい、っていう問題なんですけれど。
 
4×2×1/2×3.14=12.56
 
っていう式って書いたら、担任の先生がダメだって言うんです。
テストで書いたらバツにするって‥‥。
 
 
どうしてですかって、理由を聞いたら、
 
公式に沿っていないから
 
なんですって。
 
先生が言うには、
「塾ではどうか知らないけれど、学校では公式に従うルールがあるんです。
君の式だと、意味がわからない人が出てくるでしょ?
だから公式を使ってほしいんです。
どうして、それに反論するんですか?」
 
って言われました。
 
 
それで
 
4×2×3.14×1/2=12.56
 
だったら、サンカク。
 
4×2×3.14÷2=12.56
 
だったら、花マルだっていうんですよ!
メチャクチャじゃないですか?
どっちだって、いいですよね!?」
 
 
うーん、これはちょっとコメントしづらい(笑)
その時の答えはこうでした。
 
「全然わかっていないね!
そんなに窮屈だとつまらないし、押し付けられると誰でも反発したくなってしまう。
算数は自由に考える科目だから面白いのに!
そんな教え方だと、子供はどんどん算数がキライになる。
国民学力低下計画だよ!

 
でも、小学校の教室では先生に従うのがルールだから、先生の言う通りの式を書かないといけないよ。
それはできるでしょう?
心の中で、なんだかバカバカしいな、と思っていればいいんだよ」

 
 
教育はこれからのこの国で生きる人にとって、とても大事なトピックです。
このエピソードはジョークのようなお話ではありますが、実はけっこう深刻な問題を示しているようにも感じます。
今後もまた、意見をまとめて書いていきたいと思います。
 
これまでに書いてきた、関連する記事はこちら。
 
小学校での理不尽と戦ったり、受け入れたり。
 
「比べる量」って何だっけ(笑)
 
中学受験生は、小学校の宿題とどう向き合う?→完全なる雑談へ。
 
うちの子が、小学校の先生を軽んじるようになりました。
 
塾では個人戦 小学校では団体戦
 
 
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先日の授業中のエピソードです。
授業の休憩時間に、「母の日には、何かしたの?」という話題が出ました。
 
 
「母の日?何かしなきゃいけないんですか?」
 
「5月14日でしたっけ?」
 
のようなドライな意見から。
 
 
carnation white wood background valentine days
 
 
「カーネーションをお小遣いで買いました」
 
「エプロンを贈りました」
 
「枕を贈りました」
(これはちょっと意味がわからなかったです。
枕??安眠グッズのことでしょうか?)
 
「お母さんが最近、グミにハマっているんですよ。
固くて、酸っぱいやつ。
だからそのグミを買いました」
(これはちょっと笑いました。
母の日にグミを買った少年は日本でただ1人かもしれません(笑))
 
「お手紙を書きました」
 
そんな癒されるお話まで。
 
 
そして、今年の最高傑作はこれ。
 
「先生、お母さんに母の日に何がほしいかを聞いてみたんですよ」
 
「うん。何かほしいものがあるかは、聞いておいてもいいよね」
 
「そしたら‥‥‥
 
5月のマンスリーで
いい点を取ってきなさい!!

 
 
って言われました‥‥」
 
 
あっはっは。
教室で、先生だけが大爆笑。
お母さん、リアリストですね!!(笑)
 
それならば、彼にはぜひそのリクエストに答えてほしいと思います。
 
 
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小学生たちと話していると、抜群に上手に比喩を使うなー、と感心することがあります。
先週末の授業で、面白いなと思う例え話が3つ集まったので、記事にします。
 
 
「運動会の準備が面倒なんです。
毎年、まったく同じ行進なのに、何回も練習するんです。
もう飽き飽きです。
手を大きく振れ!!とかいって。
 
まるで北朝鮮みたい
 
ですよ」
 
どこの軍隊も行進はだいたい立派ですけどね(笑)
言おうとしていることが、ネガティブなイメージも合わせてうまく伝わるなあと思いました。
 
 
(僕にあだ名を勝手につけ、授業ごとにそれを言ってくる生徒に対して)
「〇〇さんって、けっこう執念深いんだねぇ」
 
「そんなことないですよ。
 
まるで重い女みたい
 
に言わないでください」
 
これはビックリしました。
小学生に「重い女」という語彙があることにです。
どういう文脈で仕入れた知識なのかはわかりませんが、精神年齢の高い物知り女子であることがよくわかりますね。
 
 
最後はこれ。
 
「今日の漢字テストを受けている時なんですけれど。
わからなすぎて、
 
まるで時間が止まったみたい
 
になったんですよ。
あんなことは、生まれて初めてでしたね」
 
‥‥‥。
あっはっは。これには大笑い。
なーに、カッコよく例えているんだぁー!!
タイマーは絶対に止まっていないから!!(笑)
 
止まっているのは君。
 
 
「き み」
 
だよ!!
時間じゃなくて、君自身が静止しているだけだから!
漢字はちゃんと覚えてきなよ!!
 
 
子どもたちの言葉選びのセンスには笑わされることが多いです。
子育てをなさっているご家庭では日常茶飯事!?かもしれませんが、僕にはいつまでたっても新鮮ですね。
 
 
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子どもにとっての自信

 
子どもにとって、自信をつけることは難しく、同時にとても大切なことです。
「自信」というと、言葉の意味が広すぎますね、
 
「次のテストには、しっかり準備してあるから大丈夫だ」
「今日はもう眠るから、明日はきっと目覚ましなしで起きられる」
「クラスの顔ぶれを見ると、今年もリレー選手になれそうだ」
「小学校のテストはいつも何もしなくても満点が取れる。
次もきっとそうだろう」
「このラーメンは量は多いけれど、とても美味しそうだ。
5分以内で食べられる自信がある」
「1月の受験は全て合格した。2月1日もきっといける」
 
こういった、現在の状況を確認した上での見通しも「自信」の1つですし、些細なことが積み重なって、考え方の土台になります。
それが、性格・人格につながっていくんでしょうね。
 
もちろん、思ったようにはいかないことも多くあるはずです。
ですが、日常的なことでメンタリティが養われていくはずですから、これもとても大切なことです。
 
 

自分の価値に対する揺るぎない自信

 
今回とりあげたいのは、少し異なる意味合いです。
もう少し曖昧で、範囲の広い前向きな気持ちの持ち方のことです。
自分の価値や存在に対する自信とでも言えばいいのでしょうか。
 
例えば、
 
「自分は本気を出せば、何かすごいことができるはずだ」
「何か集中して取り組む目標が見つかったら、きっとそれは達成できる」
「勝負どころでは、自分は負けない」

 
こういった、根本的で揺るぎない姿勢のことです。
こういう気持ちを根本に持っていることは、とても大切なことです。
社会に出る前にこの感覚が持てることは、人生においてすごく大事なことなのではと日々感じています。
 
 

受験勉強の中で得られる自信

 
そして、中学受験に臨む小学生の一部も、準備の過程・入試本番でそういった姿勢を獲得します。
考えてみれば、達成することがカンタンすぎて成功ばかりが続いていたら、それが当たり前になってしまいます。
あまりに数が多くなると価値が下がってしまう、ということですね。
ですから、なかなか簡単には達成できない高いハードルをうっかり越えることができた場合に、この「揺るぎない自信」に近づくことができます。
 
受験というものは多くの場合、自分の能力ギリギリの競争になります。
したがって、小学生にとって適切なハードルが設定されやすい性質があるのでしょう。
もちろん本番の合格・不合格のことだけではありません。
自分に近い力のライバルと真剣に競う、という1年間の準備全体のことです。
 
自分の価値・存在に対する自信をつけるためには、お母さんやお父さん、先生といった周囲の人たちが「おまえはできる」「君は特別だ」といくら言い続けてもダメです。
子どもはそんなうわべだけの内容のない言葉は、すぐに見抜きます。
あくまでも自分が経験したしたことで、自分の中から湧き上がってくる気持ちなのかなと思います。
 
 

ある少年の経験

 
どうして、こんなことを突然書き始めたのかというと。
数ヶ月前、Wisardの生徒のある少年がこんなことを言っていました。
 
「テストであと何点か足りなくて、いつものコースに入れなかったんです。
オレは、一人で泣いちまいましたよ」

 
独特の語り口で、こんなことを口にしていたんです。
自分なりに賭けるものがきっとあるんだなと思って、好感を持っていました。
 
そんな彼。
最近のテストで、自己最高の成績をとることができたそうです。
僕はまだ会っていないのですが、満面の笑みで自慢してくる様子が目に浮かびます。
 
模試の成績なんて、すごく瑣末なことなんです。
テストの成績はずーっと良いということはほとんどありません。
いざという時に戦う本当の実力があればいいと思っています。
ただ、成功よりも失敗の方がはるかに多いはずの人生の中でキラリと光るような、うまくいった経験ができたのあれば何よりです。
彼が今回のような経験で、
 
「オレはできるんだ!!」
 
という自信を強くすることができたのであれば、とてもよかったですね。
 
まあもちろん‥‥‥‥。
 
過信につながらない範囲で
 
ですがね。
そのあたりのバランスも、大切です。
 
 
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