少し時をさかのぼった、夏休み中のお話。
夏期講習中は、いつもとは違うスケジュールで子供たちは動いています。
ですから「先生、17時から別の習い事があるから、延長はなしで!」というようなことが起こりえるわけですね。
子供たちは本当に色々な習い事をしています。
ただ、小学生も高学年になると勉強中心にシフトしていくことが多いですし、色々やってみる時期があってもいいでしょう。
さて、その習い事の中でも最もポピュラーなものの1つにピアノがあります。
「指を動かす」ということも1つプラスと思いますし(脳の発達的な意味合いでです)、「集中する」「没頭する」対象を持ちながら成長するための選択肢にもなります。
実際、ピアノでコンクールに出場するところまで真剣に取り組んだ生徒が、勉強にもその力を活かす場面は数多く見てきました。
(もちろんピアノが上手な生徒は必ず頭がいいと言っているわけではありませんし、ピアノのみを礼賛するつもりもありません!念のため。)
ただ、お話の流れの中で「ピアノで培った力は勉強にもきっと役に立つよ。やる以上はちゃんと練習するといいんじゃない?」というお話がでたわけです。
そこで、今年の5年生1・2を争うお調子者が登場です。
「先生!オレ、テレビだったらすごく集中力続くよ!2時間は軽いね。まさに神的としかいいようがないですよ!」
………。なにが神的だ!(怒)
彼は「ああ言えばこう言う性格は、きっと才能と言っていい」少年です。
ただし、僕は日本人が世界で1・2を争うほどテレビを見ている民族であることを恥ずかしく思っていますし、彼の「神的」な集中力を別のベクトルに持っていかなくてはとずっと思っています。
そして少しずつ功を奏してくれているのか、彼は会うたびに進歩していますし、当然ただのテレビ男ではありません。
授業の終わり際。 彼はよく「うぉぉ〜、おなかすいたぁぁ〜。もうダメだ〜」と言いだします。
アベの対応はしごく素っ気ないもの。
「ちょっとおなかがすいたくらい、関係ないよ。むしろ満腹だとアタマは働かないし。ま、頑張ろうね」という程度です。
しかしある日の彼は違いました。
「先生、オレ朝ごはんに牛丼食べてきたんですけど……もう丼は敗北して、卵ももうなくなっちゃいました。”ぎゅう”だけが踏ん張っている状態です。うぉ〜まだいけるぜ!」
そういって課題を済ませ、中学校の文化祭見学に行くといって意気揚々と引き揚げて行きました。
そうこなくては!!!と思います。
帰ってテレビを食べてしまえ!!とまではさすがに言いませんけれど(笑)
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