中学校の文化祭。行っても行かなくてもＯＫ。

秋らしくなってきました。
９月は中学・高校の文化祭シーズンです。
この期間だけは、「～中に行った」「～中にこれから行く」というトピックが教室で頻繁に出てきます。
ご家庭からも、１日２校行きたいので授業を定刻に終了するようにというご連絡があったり。

４・５年生のうちに中学校を見ておくと、その学校に通うために準備するという実感が湧きますから、プラスの効果は確かにありますね。
もちろんご家庭の学校選びは、資料調べ・情報集めと説明会への出席で９０％終わりますから、学校の訪問はあくまでも最終チェックと生徒自身のモチベーションアップのため、ということになりますが。
今年もWisardの生徒に「ここに通いたい！という学校を見つけた！」というような良縁があればよいなと思っています。

ただ、中には「第一志望校にも行ったことがない」という生徒もいます。
大学入試をイメージしてもらうとわかりやすいと思いますが、大学入試はほとんど大学名と学部名だけで決めますよね？
最近多くなってきたオープンキャンパスという機会を活かせる生徒は少数のはずです。
中学受験生であっても、そうした生徒は「第一志望にこだわる」という気持ちだけで、受験生としての厳しい１年間を乗り切ります。

結局のところは文化祭に行こうが運動会に行こうが、大切なのは志望校への強い気持ちをずっと持ち続けられるかどうかです。
そのよりどころはむしろ自分の目で見てさえいない、虚像のようなものであってもかまいません。
まずは第一志望にこだわってほしいと思っています。

「試験を受ける以上は絶対に合格してやる！」
「自分の力を証明するいいチャンスだ！」

そんなメンタリティで取り組むうちに、一生懸命やることの面白さがわかってくる。
努力して手に入れたものも、次の瞬間には当たり前のものになる。
そして次もやってやるぞ、という気持ちが生まれてくる。
そんな流れが作れれば、最高ですね。