夏休みの算数(5年生)

今回は5年生の算数についての記事です。
 
5年生も、基本的なスタンスは4年生と同様と思っています。
全力で飛ばさなければならない状況にある生徒(主に入試準備のスタートが遅かった生徒)を除いては学習をスリムにし、余力を持ってエッセンスを吸収できるようにするのが理想です。
 
 
そして、最大のテーマは「比」。
これにつきます。
多くの生徒は、1学期に割合の導入(割合の概念・損益・食塩水)は済ませているはず。
ここから比の扱いを習得し、様々な問題で自在に使えるようにするトレーニングが始まります。
 
比はたとえて言えば、数学における「関数」のようなもの。
算数においては避けて通れないアイテムです。
とにかく応用範囲の広いツールなので、絶対に得意にしたい内容と言えます。
「算数は得意だけれど、比は苦手」という生徒は皆無と言っていいでしょう。
そして比の学習の結果、「比例関係」の理解を深めることができます。
これが曖昧な小学生は、皆さんが予想するよりもはるかに多いと日々感じています。
 
しかし、別に構える必要はありません。
使えるようになってくると非常に便利なものであることがよくわかりますから。
 
(15年前くらいまではサピックスの生徒が特に強い分野だったようですが、いまは他塾も力を入れているため、カリキュラムにはほとんど差はありません。
予習シリーズは一部の順序に疑問点があり、さらに内容的に詰め込みすぎに感じますが、逆にこなしきれれば大きな力になると判断しています。
日能研生は2学期にじっくり扱うカリキュラムなので、夏はテキストの履修に集中しましょう)
 
 
気をつけなければならないことは、4年生の分数→割合→比は全て繋がっているということです。
導入がうまくいかなければ、以前の内容に戻りましょう。
あやしげな公式に頼らず、感覚的に処理できるように多くの問題で練習することが一番です。
(以前、比べる量って何だっけ?という記事でも書きました!)
 
 
例えば。こんな問題。
 
「150gの水に21g溶ける固体は、250gの水に何g溶けますか」
 
ここで3:5、あるいは5/3が出てくるかどうかは本当に大切です。
キーワードとしてはとにかく、「当たり前に、感覚的に扱えること」です。
2学期以降、速さ・平面図形への応用に持っていく前に、文章題をたくさん扱ってしっかり慣らしておきましょう。
 
 
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2 件のコメント

  • 阿部先生、5年生版ありがとうございます!
    (我が家のためではないと思いつつも、まるで我が家のためのような内容です!)
    「比べる量ってなんだっけ」も含めて10回くらい読みました(笑)

    あやしげな公式、線分図や面積図・・・。あります、あります!
    「当たり前に、感覚的に扱える」ようになって欲しいです。
    分数の文章題から復習してみようと思います。

    大変参考になりました!
    ブログランキング、クリックしてもいいでしょうか~(笑)

  • >momoさん
    分数は算数を楽しむツールでもあるので、さささっと軽めの問題を多く扱われてくださいね。
    ブログランキングのクリックは、やっぱり5年生の方からも受け付けることにします(笑)

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