開成と桜蔭 その3

 
開成の難しさが感覚的に伝わるように、立場を変えながら書いてみます。
受験生として〜サピックスの先生として〜Wisardの先生として、という事になります。
 
まず昔話です。
僕が小学生の頃のお話。
 
いつかも書きましたが、僕は元々は地元の小さな教室に通って算国2教科だけを勉強しており、その先生の勧めで5年生最終盤からサピックスに通い出しました。
ですから当時の僕はまずその教室を信頼しており、そちらがホーム、サピックスはアウェーという感覚でした。
 
そして冬場になり、入試直前の個人面談。
まずその教室の面談が先にあり、こう言われたそうです。
 
「サピックスでは開成を勧めてくると思います。
ですが、やめた方がいいでしょう。
現状では五分五分以下、勝算は高くありません。
駒場東邦をお勧めします」
(当時の駒東は今ほど難しくなく、2ランク落とす感覚でした)
 
そしてサピックスの個人面談では果たせるかな、こう言われました。
 
「開成はいいですよ。
お子さんはまだ伸びていますし、間に合う可能性は十分にあります。
一緒に頑張りませんか?」
 
(注意!!:
今のサピックスの個人面談では、このような無理な勧め方はしていません。
当時のサピックスは創業して間も無く、開成の合格者を出せなければ生き残れない、厳しい立場にいました。
くれぐれも誤解のないようにお願いします)
 
僕はどちらの学校も名前しか知りませんでした。
不謹慎な言い方をすれば、正直どちらでもよかったので、信頼する先生の言う通りにしました。
 
そして入試は終了。
その助言が正しかったことはすぐにわかりました。
今では考えられないことですが、当時は新聞の折り込みの合格者〇〇名!のようなチラシに合格者の実名が書かれている時代でした。
そして開成の合格者を見ると‥‥教室で一緒に勉強していた仲間の名前は全然なかったのです。
合格者の欄にあったのは、明らかに自分より格上と思える名前ばかり。
α1をほとんど外さないメンバーだけでした。
これは大きな校舎の方にしか伝わらないと思いますが、開成1で6割合格、開成2はほぼ全員不合格だった感覚です。
「あれ、あの子はあんなにできる奴だったのに、ダメだったのか」という子も何人もいました。
もしも自分が受けていたら、間違いなく不合格だったなと子供ながらに確信しました。
開成って難しいんだな‥‥‥そう感じたことを覚えています。
 
その4に続きます。
 
 
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