【中学受験】開成と桜蔭 その7

 
その7をいつまでも書かないうちに、2017年度の入試が終了。
今年はWisardに開成の受験生がいなかったので、例年になく静かな気持ちで入試問題を見ることができましたね。
もう誰も覚えていないと思いますが、開成の算数の分析を最後に書くというお約束をしていました。
 
まず2017年度の問題について。
今年は例年よりもやや難化。
以前、渋幕のような開成という記事を書きましたが、今年度もその傾向が継続しました。
 
1:計算と数の性質
2:数の性質(平面図形)
3:速さ
4:立体図形(水量)
 
2016年度の大問1に引き続き、読解問題が大問2に出題されていることが大きな特徴です。
これはかなり大きな学校からのメッセージと捉えた方がよいでしょう。
近年は入試問題の前半に設定をわかりにくくした出題が目立ち、問題文がきちんと読める生徒が求められています。
長文問題を恐れないという姿勢は、意識しておくべきです。
あとは大問3・4をかっちり解ける力ですね。
 
 
来年については少しだけにします。
開成の問題数は多くありません。
水準以上の計算力は、もちろん必要です。
ですがそれ以上に自分の答えに責任を持ち、粘り強く問題文を読み、確実に正解に至る力が求められます。
 
「問題文の意味がわからない」という言葉に気をつけてください。
この言葉を簡単に口にしてはダメです。
1年間かけて、1回読んでわからなかったとしてもわかるまで読む、という姿勢を身につけなければなりません。
 
 
サピックスの生徒へ。
マンスリー・組分けは完全に処理能力で勝負するテストなので、このテストで偏差65以上を連打しても、油断しないことです。
 
四谷大塚の生徒へ。
Sの最終問題にもじっくり取り組みましょう。
もちろんそこに至るまでを素早く通過しなければなりませんが。
 
日能研の生徒へ。
今はまだ開成を意識する必要はありません。
 
以上です。
「開成と桜蔭」なのに桜蔭のことはほとんど書いていませんね(笑)
次回以降に書いていきます。
これを読んで、中学入試問題ってどんな問題なんだろう?と思った保護者の方、特にお父様は四谷大塚のサイトで問題をご覧になって見てください。
すごく面白いですよ!!
 
その8
 
 
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2 件のコメント

  • >サピックスの生徒へ。
    マンスリー・組分けは完全に処理能力で勝負するテストなので、このテストで偏差65以上を連打しても、油断しないことです。

    耳の痛いお話です。新4年で入塾した娘は、範囲のあるマンスリーの成績は良い(S60~65)のですが、組分けなど範囲のないテストでは、がたんと落ちます(S55~60)。サピオープンで、順位が4桁の成績を見たときは、何かの間違いかと思ったのですが、処理能力が向上しただけで、真の学力は置いてきぼりだった必然の結果だったのですね。。。
    どのような勉強をすれば、本当の実力が付くものなのでしょうか。厚かましいお願いで恐縮ですが、ご教示いただけましたら幸いです。

  • >新5年サピ母さん
    とても優秀なお子さんではありませんか。
    真の学力がついていない、と決めてしまうのは早計だと思います。
    その数字だけで、お子さんに水準以上の能力があるのは間違いありません。
    まずそこまでお育てになったことに自信を持たれてください。
    失敗してしまったテストはお子さん自身が見直してみて、反省点を見つけ、次へ活かす方向へ導ければ問題ありません。
    この記事では、マンスリー・組み分けの成績が良くても、必ずしも開成の算数に適応できているとは限らない、という趣旨で書いたものです。

    ただ、4年生の算数は答えに至るまでのプロセスが短く、テキストの反復演習によって本来の実力よりも良い成績が出ることがあることは確かです。
    担当の先生に授業中の様子を聞いてみてください。
    授業で次々と登場する新しい考え方に食いつきが良いという評価であれば、大丈夫です。
    そうでない場合は、ご自宅でどんな内容を習ったのか、お子さんの言葉を引き出すような接し方が効果的です。
    勉強時間を増やして、演習量を増やして、別のテキストをやらせて、といった方向に向かわないようになさってください。
    それだとメッキが剥がれる時期を遅らせるだけで、あと二年は持ちません。
    一問一問にじっくり取り組めば、サピックスのカリキュラムで勝手に必要なことは繰り返してくれます。
    授業中に大きく学び、授業・テストでバツのついた問題だけを丁寧に解き直す進め方が一番です。
    まず始まったばかりの5年生の学習にすんなりと入っていくとところを見守ってあげてくださいね。

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