【中学受験】毎日の計算練習は必要?

中学受験生の多くが取り組んでいる、毎日の計算を含んだ一行問題系の演習についてです。
以前も前編後編にわけて書いたので、似たような内容かもしれません。
 
結論から言うと、これは取り組んだ方がよいです。
より正確に言うと成績上位下位、それぞれ10%の場合は、代替の教材の使用がより効果的な場合もありますが、ほとんどの場合は扱うべきです。
毎日の計算練習は煩わしいものですし、これが好きという生徒はあまりいないでしょう。
ですが、その10分間で生徒の能力は向上しています。
 
「急いで解く(早く終わらせて別のことをしたいから)」
「正確に解く(間違えると直すのが面倒だから)」
 
これはまさに、生徒が試験中にすることと全く同じです。
算数は解答に至るまでの考えの深さを見る科目ですが、一定の時間内の処理能力を問う側面ももちろんあります。
そういう意味で、急ぎすぎてミスが多くてもダメですし、正確であってもゆっくりすぎてはいけないのです。
そのバランスのとれた時間なので、とても効果的だと言うことになります。
そして日常的に、毎日取り組むことでその効果が増します。
時間はできれば朝に(あくまでもできれば、です)。
これは寝る直前には暗記科目を扱いたいためです。
 
 
特に気をつけなくてはいけないのは、すぐに解き直しをすることです。
これが雑だと「急いで解く」という要素に傾きすぎてしまい、訓練になりません。
むしろいい加減に解く習慣がついてしまい、有害でさえあります。
きちんと全問に青マルがつくまではやりましょう。
やりっ放しの基礎トレは悲しいです。
実力をつけるための学習でなく、お母さんに「やりました」というためだけの時間で、これ以上ないほど不毛です。
 
他にも、
・カンニングをして解答を見る(ことがある)。
・マルバツつけが適当で、間違っていてもマルをつけてしまう(ことがある)。
・異常に時間がかかっている。
 
というような場合も注意が必要です。
何のためにやっているかということを全く理解していない証だからです。
もちろん小学生の場合、強制的なルールとして取り組むうちに、時間がたってからその学習効果を実感するというパターンは多いです。
(幼少期から始めるピアノやバイオリンはその典型ですね)
ですが、ズルによってその場をしのいでいるような状況になってしまったら、何らかの形で手を打たなくてはなりません。
そして、そうなってしまってからではもう遅いので、その前に導いてあげることが最も大切です。
異常に時間がかかる場合は、一日の中で取り組む時間を再考した方がいいかもしれません。
 
 
Wisardの生徒にも、毎日の算数は必ずやろうと改めてお話することはあります。
また、サボっている場合は終わるまで居残りさせることもあります。
多くの生徒は腹を立てます。
中には、目を真っ赤にして机に向かう子もいます。
でもズルはしません。
例え誰も見ていないタイミングだったとしても、ズルをするなんて居残らされるよりイヤな、耐え難いことなんです。
神さまが見ているからではなく、自分で自分を裏切れないような感覚、文章で上手く伝わるでしょうか。
この感覚だけは持って教室に来てほしいなあと思っています。
 
(注意!!)
ちなみに数学は毎日解く必要はありません。
高校数学は特に。
週に1日でも、いかに集中して取り組めるかの方がずっと大切です。
これについては、誤解のないようになさってください。
 
 
↓ブログ更新のモチベーションとして2つのブログランキングに登録しています。
突然一般論を唱え始めて…………どうしたの??と思ってくださった方はクリックをお願いします。
クリックはそれぞれ1日1回まで有効です。
 
にほんブログ村 受験ブログへ
にほんブログ村
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。