【中学受験】小学生も「あとちょっと」の積み重ね。

卒業生とお話をしていると、Wisardでの授業の記憶の中で、
 
「ラスト1枚!」
「この問題が正解できたら、帰っていい!」
 
というような場面が、特に印象に残ってるということをよく聞きます。
 
おそらく達成感があって、スッキリした感じがするから忘れないということなんでしょう。
少しおかしな言い方ではありますが、生徒は「家に帰るために、塾に来る」んですね。
 
 
そういえば子供の頃、父に連れられて登山に行った時。
「ねえ、あとどれくらいで頂上に着くの?」
と尋ねると、いつも返事は
「あと少しだ。もうちょっとで着くぞ」
だったような気がします。
今思えばふざけるな!という気がしますし、いつしか全く信用しなくなりましたが(笑)
 
 
それから、野球選手のイチロー選手が野球少年たちにこんなお話をしたという記事を最近読みました。
 
「イチローは人の2倍も3倍も頑張っているという人が結構います。
でもそんなことは全くありません。
もしも頑張るとしたら、自分の限界、自分で限界だとわかる時にもう少しだけ頑張ってみる、ということを積み重ねていってほしいなと思います。
僕は他人との比較ではなくて、自分の中でちょっとだけ頑張ってきた。
それを重ねてきたことで今の自分になれたと実感しているので、その言葉をみんなに伝えたいと思います」
 
成功者の言葉は、ある意味では「異常な人」「際立った人」の意見であることが多く、必ずしも参考になるとは限りません。
ですが、これは万人に当てはまるメッセージではないでしょうか。
「あとちょっと」の積み重ねは、本当に大きな差になります。
それに、小学生には理屈だけではなく、身体で覚えていくことも大切です。
自分の限界を知ってそれを乗り越えることも、子供の身につけるべき姿勢・経験・能力だということですね。
しかも、それによって色々なことがもっと面白くなります。
学ぶ内容そのものよりも、もしかしたら大切なことなのかもしれません。
 
 
さて、春期講習の最終日の午前中。
あまりにも疲れを見せず、余裕の表情の少年がいたので、午後も残ってやっていったら?と声をかけました。
すると即答でこんなお返事が返ってきました。
 
「先生、それはできません(キッパリ)。
今日は帰ったら、海外旅行に行かなくちゃいけないので。
日帰りの旅行に出かけるんです」」

 
「‥‥‥。ほーお。
春休みの最終日にね。
それはずいぶんと慌ただしいね(苦笑)」
 
彼の場合は、「あとちょっと」よりも「もっともっと」の方がしっくり来るような気がしてきました。
 
 
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