【中学受験】Aとアルファ1(後編)

前回の続きです。
 
僕はコースにこだわりはありませんし、当たり前ですがハイコースの生徒が偉いとも全く思っていません。
子どもにとって大切なのは、競争のある環境にいるということ、そのものです。
「挫折のない人生を歩ませたい」
「苦労をさせたくない」
という言葉を耳にすることがありますが、我々が考えていることは全く逆のことです。
社会に出るまでの準備期間は、「子どもに苦労をさせるためにある」のではないでしょうか。
 
上には上がいるし、下を見ればキリがない。
生きていくためには懸命に努力することも必要で、自分の力を示して道を切り開いていかなくてはならない。
人生には「戦う」要素だってある。
そして、それは辛いばかりじゃない、とても面白いことだということを学び始める年齢なんだと思います。
 
 
今回、この少年のことを取り上げたのは、彼が悔しいと思えるハートを持つことができたということが素晴らしいことだと伝えたいからです。
 
少し厳しい言い方になりますが、親の見栄という文脈でコースを云々するなんて、最悪です。
中学生になる前には消えてしまう、泡のようなことだというのに……。
そんなことを言っていたら、いつまでたっても子どもは親の顔色をみてばかりです。
大事なのは本人がどうとらえるかです。
勉強は、面白いから自分のためにやるもの、であってほしいと思います。
(まあ、理想論ではあるのかもしれませんが……)
 
「アイツには負けたくない」
「前回はダメだったから、次は少しマジメにやろう」
「もう少し頑張れば、~~先生の担当クラスになる」
「あの子はどうやって勉強しているのかなあ?」
「もうちょっと結果を出さないと、~中には行けそうもない」
 
そういう気持ちを持ちながら時間を過ごすことが、大きな積み重ねになります。
子どもが大きく伸びるには、周囲からの刺激が必要だということです。
その中で、小学生が「君は~コースの力だよ」ということを示され、それに対して自分なりにアクションを起こさなくてはならないということは、教育という面でとてもフェアですし、効果的だと思っています。
 
 
今回取り上げた少年はご両親に勉強を頑張れという期待はもちろん伝えられていたものの、コースや結果でプレッシャーをかけられてはいませんでした。
そんなことを言う必要はなかったのかもしれません。
誰よりも彼自身が悔しく思い、従兄妹はすごく優秀だと認めながらも、
「自分だってできるんだ、次は見ていろ!!!」
と思う気持ちを持っていました。
そして、幸いそれを実行できる能力を備えていました。
彼が自分の教室に戻ってからすごく頑張って、気持ちよく中学校に進学していったことは、昨年度の嬉しい出来事の一つでした。
 
「こんな成績じゃ、従兄妹に笑われるぞ!」
「あーあ、僕が君のご両親だったら悔しくて眠れないね!」
 
そんな、ちょっといきすぎた?言葉をかけていたような気もしますが、それはまあ「ハッパをかける」の範囲内であるということで。
 
合格体験記をよーくご覧いただくと、この少年が書いた文章が見つかるかもしれません。
ご興味のある方はぜひご覧下さい。
 
 
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