東大生の「わかりますか?」

3月の後半、2期生の1人が遊びに来ました。
今回は、その時のお話をしたいと思います。
 
 
その年は桜蔭に進学した生徒が2名いました。
彼女はその1人。
典型的なパワータイプの生徒で、細かなテクニックを超越するような、強力な解法力を持っていました。
以前の記事にも書いたような、男子と互角に戦える女子、ということになります。
 
その力は本物だったようで、高校1年で1年間アメリカに留学したものの、そこから見事に巻き返して現役で東大に進学。
成長したなと喜ぶとともに、そのお喋りっぷりの変わらなさには笑ってしまいました。
 
個人面談でお母さんとお話をした時、
 
「自分が気分転換でお喋りをしたい時は、周りを巻き込んで喋りまくろうとします。
そして自分が集中したい時は、周りのことは完全に無視しています。
教室管理は我々の仕事ですから、ご心配なさらないでください。
授業を最大限に活かしていることは間違いありません。
非常に優秀なお子さんです」
 
と評したことを思い出しました。
6年もたっているのに、昨日のことのようですね。
それから、口癖が「わかりますか?」になっていたのが傑作でした。
こんな感じです。
 
 
「学部はどこに進学するか、全然決まっていないんですよ。
今のところ、教養学部もいいなと思っています。
脳っていうか、行動認知学みたいのに興味はあるんです。
でも、大学で学ぶほどやりたいのことなのかはまだわからないんです。
わかりますか?」

 
文系の生徒の多くは、現時点で進路が明確でなくとも問題ないでしょう。
ゆっくり考えて、これだ!!ってものを見つけられればいいのではないでしょうか。
 
 
「結婚相手に望むことは、私の言うことを聞いてくれることなんですよ。
別に収入が私より高くなくたっていいし、家事とかをやってほしいんです。
その分、私が稼ぐって感じなんです。
先生、わかりますか?」

 
うーんまあ、何となく。
そんな人見つけるの、すごく大変そうですけれど(笑)
 
 
「よく親の子離れって言いますよね。
私は何でも母に話してしまうんですよ。
母はそれが疲れるから、一人暮らししてもいいって言われています。
でも、自分の方が無理だなって思うんです。
自分の方が、まだ親離れができていない感覚なんです。
わかりますか?」

 
いまいち、よくわかりませんが‥‥。
ただ、それを自覚しているところが非凡なのではないでしょうか。
そして、そんなお母さんだからこそ、君のような子供が育つのかもしれません。
 
 
最後に、一番可笑しかったのはこれ。
 
「私、週末の2日間、うちから一歩も出ないでテレビをずーっと見ながらボーッとしているのが、結局一番幸せなんですよ。
わかりますか?」

 
いや、それは全く意味がわからない、としか言いようがありませんでした(笑)
充実した4年間を送り、僕がひっくり返るような大活躍をしてほしいと思っています。
勝負はこれからですからね!!
 
 
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3 件のコメント

  • 家事をやってくれる旦那さん、いいですね(笑)!
    とてもいい条件だと思いますし、今はわりと仕事もしっかりこなし、家事もやってくれる男性ってけっこういるんじゃないかと思いますよ。そういう時代です(笑)

    私も結婚相手にはそういう男性を選べば良かったと後悔ですね(笑)
    でも阿部先生も、ストーブにル・クルーゼに圧力鍋なんて単語をblogに書いていたので、家事出来る男性だなと思いました!お料理好きなんですか?

    あと何でも話してくれる娘さんは羨ましいです。既に6年で反抗期突入してあまり母親には話してくれないので、羨ましいですね。

  • >6年サピ生母。さん
    コメントをありがとうございます。
    反抗期というのは、自分が確立されつつあり、巣立とうとしているという現れです。
    ぜひ、プラスに捉えるようになさってください。
    今回の記事に取り上げたようなお子さんももちろんたくさんいらっしゃいますが、基本的には独立の精神を養うことはとても大切なことだと思っています。

    それから、奥さんを陰ながら支えてくれる役割をすすんで引き受けてくれる旦那さん、、が簡単に見つかる時代、もう来ていますかね?(笑)
    確かに、家事を全くしないという旦那さんは減って来ていることは確かですね。
    僕も料理はしますし、好きですよ。
    生徒たちには全く信じてもらえませんが‥‥‥。

  • ありがとうございます。
    反抗期、受験と重なり困っていましたが、そう言っていただけると救われます。プラスに考えていくように心がけます。
    阿部先生はやはり料理好きなんですね。
    良い旦那さんですね(笑)
    うちは何も出来ないので、かなり羨ましいですよ。

    私の知ってる範囲ですが、若い世代はわりと家事に協力的な男性が多いという印象です。
    偉いねと言うと、家事を手伝うのは当たり前という返事が返ってくるので感心してしまいます。
    今回の記事のお子さんも、きっといい旦那さんを見つけることでしょうね(笑)私が稼ぐからなんて頼もしいです!

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