もうすぐ6月になりますね。
6月初頭になると、いつも思い出す少年がいるので、そのことを書きたいと思います。
卒業生に、
「先生、オレ、6年生の6月になったら本気を出しますよ!」
が口癖のようになっている少年がいました。
Wisardに入室してきたのは、5年生の夏期講習明けぐらい。
一見して、かなり頭の良いのはすぐわかりましたが、とにかく家庭学習の習慣が全くありませんでした。
「やりたがらない」というレベルではなく、放っておけば自宅では本当に1秒も机に向かわないのです。
そして、ご両親は共働きで、子供の勉強の管理ができるような状態ではありませんでした。
あの手この手で何とか方向付けようとはしましたが、頑なに抵抗し、悪びれるところがありません。
その子はWisard以外にサピックスにも通っていたのですが、普通に塾に到着してからその日がマンスリーテストであることを知る、ようなイメージです。
冒頭のセリフはかなり早い段階から口にしていたので、Wisardでは応用問題の解法暗記をほぼ捨て、基礎の充実と算数に対する興味が持てるように授業をしていました。
言葉通りに変わってくれるとまでは、もちろん期待はしていませんでした。
ですが、感覚的に扱える部分を拡げておかないと、後々の頑張りがききません。
いざやるぞとなった時に戦える土台だけは備えられるように、という思いでした。
授業中の吸収に見るべきところはあったものの、自宅では小説・マンガ・テレビ・ゲーム三昧。
成績はジリジリと下がり続け、偏差50を取れているのは国語だけ。
データを見てみると、入室時点での成績よりひどい時で5コース落ちていましたが、本人はどこ吹く風。
「下のコースに下がるとシールがたくさんもらえるし、余裕があるから結構居心地がいいです。
次のテストではきっと賞状もらっちゃうなあ!」
のような意識の低い言葉の出るようになってしまいました。
そして6年生になってからも様子は変わらず。
GWが終わって6月が近づいてきました。
長くなったので、次回に続きます。
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「一見してかなり頭のいい子」とはどんな感じの子なのでしょうか?気になります。
>匿名さん
一見して、というのは面構えがイイね!というような意味ではありません。
少し、誤解を招く書き方でしたね。
算数に取り組む姿を見ていると、生徒のバックボーン、生来の能力とこれまでやってきた訓練の度合いがものすごくハッキリと見えるんです。
単に何かを「知っている」「知らない」ということではありません。
ですから、小学校のカリキュラム通りの知識量であっても問題はないんです。
知識に対して、それを理解しようとする姿勢があること、「わかるということがわかっている」ことを感じさせる生徒を賢いと感じます。
5年生の中盤のサピックス生だと、算数的な考え方における基礎概念の多くを履修している状態です。
具体的に申し上げると、それを消化している姿を評価した、ということになります。
そして新しいことを学んだ時の反応、理解力、それを身につけて使ってみるスピードに光るものがあると、10の訓練に対して10に近い結果を出せる生徒であることが多いというのは日々感じているところです。