小学校での理不尽と戦ったり、受け入れたり。

何回か前の更新で、小学校の宿題との付き合い方のことを書きました。
生徒たちや保護者の方とお話する中で、同じような文脈のことやちょっと理不尽なエピソードをいくつか耳にしましたので、それを紹介したいと思います。
こうしていくつか列挙してみると、けっこう面白いものです。
算数的なこともいくつか。
 
・単位でバツになる。
 
毎時何kmですか?という問いに対し、km/時という単位で答えると減点されることがあるようです。
ど〜でもいい〜!!
ですが、問いに対してストレートに答えないとダメという理屈はなんとか成り立ちます。
先生のクセを学んだ、ということで1つ成長!と思うしかないですね。
 
 
・筆算を書かないで、減点される。
 
これは本当に謎です。
72×125という計算を暗算で答えたら、「筆算は?」というコメントと1問につき1点ずつ減点されたことがあるというお話でした。
受験向けの教室では、できるだけ筆算するな!と教えるので、方向性が全く逆ですね。
特にこの計算は9×1000に直すというテクニックの使いどころなので、残念な対応のような気が‥‥。
 
 
・計算式の順序で減点される。
 
例えば100円の品物を5個買ったらいくらになりますか、という問題。
5×100=500 という答えでは減点されることがあるようです。
これも残念すぎますね。
a×b=b×a は一貫した法則ですし、5円でその品物全体の1/100を買い、それを100セット集めるという説明も十分に成り立ちます。
これが屁理屈と言われてしまうのでしょうか‥‥。
 
 
・連帯責任で宿題が増えていく。
 
宿題の提出を班ごとに管理し、チームメイトの失敗はみんなで責任を取るというシステムのクラスもあるようです。
江戸時代の5人組みたいですね(笑)
小学生にお互いを監視させるというのはどうなんでしょう‥‥。
しかも忘れる子がいると宿題が倍々に増えていく、という消費者金融も真っ青のシステム。
「同じ班の子が宿題をやって来なかったので、漢字の書き取りの宿題が16ページになりました‥‥」
これは笑えませんね。
 
 
・習っていない漢字を使ってはいけない。
 
これも笑えません。
笑っちゃいそうですけれど(笑)(←完全に笑ってしまっている)
ある私立小学校では、平仮名で書いた文章全体を漢字に直させる出題が伝統で、しかも習っていない漢字を使うのはダメだそうです。
テスト中に「うーん、この漢字はもう習っていたかな?」ということに頭を使うことは、生産的とは思えません。
生徒に従順であることを要求する環境では、こういうヘンなことも起きるんでしょうね。
 
 
・シャープペン禁止
 
これは感じている生徒が多いかもしれません。
おそらく、筆圧が弱すぎる生徒がその傾向を助長されないように‥ということだと思います。
確かに頷ける点もあるので、全くの理不尽とは思いません。
個別の対応はトラブルの原因になるから一律で、ということを理解する余裕が欲しいですね。
 
 
・テストが早く終わりすぎると注意される。
 
ここのあたりは本当に深刻な問題なんです。
30分の算数テストを5分で終わらせ、見直しもする。
ボーッとしていたり、本を読み始めたりすると、「周りのみんなに合わせて、もっとゆっくりやりなさい」と言われる。
これって、どうなんでしょう?
せめて放っておいてくれてもいいような気がしますが‥‥。
 
 
まだまだあるのですが、これくらいにしておきましょう。
たくさんの人間が集まっている集団では、そこだけを切り取れば理不尽なことだってたくさんあります。
個々の理不尽に対して、戦ったり、受け入れたりすることも経験ですね。
なぜそういうことになるんだろう?と考えるくらいの余裕を身につけて欲しいとも思ってます。
 
 
最後に個人的に覚えていることを1つだけ。
小学校のクラスで、何か悪さをした生徒がいた時のことです。
細かいことは覚えていないんですが、その犯人?を探すのに1日の授業全てが潰れた記憶があります。
全員に顔を伏せさせ、やった人は静かに手を挙げなさい、というのを毎時間1回ずつくらいやりました。
これは本当に意味がないなあと、苦笑いです。
そして最後に「先生は怒らないから、正直に言いなさい」という問いかけ。
とうとう名乗り出た生徒が激怒されている様子を見て、その理不尽さにみんなで大爆笑したことがありました。
 
まあ、そんなことを乗り越えて大人になっていく、ということにしておきましょう。
 
 
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