中高までの距離と孟母三遷の教え。

6年生は9〜10月までには志望校・受験校を決めます。
保護者の皆様とお話をする際、学校までの距離のことはよく話題に上がるので、今回はそのことを記事にします。
 
埼玉の南浦和という地域で中学入試に携わっていると、全体的に送り出す生徒たちの通学時間は長くなる傾向があります。
都内で仕事をしていた時代は、電車に乗っている時間が40分以内は無理のない通学圏内というお話をよくしていました。
ですが、この地域だともう少し長めの感覚になってきましたね。
電車に乗っている時間が50分以内、乗り換えが2回以内であればまったく問題ないという考えです。
(もっと言えば、もう少し長くても本当に通いたい学校であれば、大丈夫です)
 
朝練のある部活動に参加したいだとか、極端なラッシュになる路線を利用する等の事情がなければ、元気に通ってくれます。
子供達は急激に体力がつく年齢なんですよね。
Wisardの卒業生で、中学校が遠くて通えなくなってしまった、という生徒は僕の知る限り一人もいません。
通学時間がロスになるという見方もあると思いますが、遠方へ通う生徒は電車の中で眠ったり勉強したり本を読んだり。
けっこう、有意義に過ごしているんですね。
 
 
中国の故事にこんなお話があります。
 
「ある母は、初め墓地の近くに住まいを構えていた。
息子が葬式の様子を見て、その真似事をするようになった。
母はここは子供を住まわせる場所ではないと考え、市場の近くに引っ越した。
 
すると今度は、その子は言葉巧みに物を売りつける商人の真似をするようになった。
母はやはりここも子供を住まわせる場所ではないと考え、今度は学校の近くに移り住んだ。
 
その結果、その子は勉強に励み、礼儀作法を大切にするようになった。
母はここならば子供を育てるのに良い環境だと考え、そこに住まいを定めた。
そしてその子は教養を深め、ついに一角の人物に成長した」
 
中国の思想家 孟子とその母親の故事です。
(少しだけ現代風に意訳しています)
 
 
もちろん、引越しを奨励しているわけではありません。
お伝えしたいのは、子供にとってそれだけ環境は大切であるということです。
校舎や設備、カリキュラムといったハード面はほんのごく一部。
先生や先輩、共に刺激しあい、競争できる仲間がいる環境がとても価値があるんです。
電車に何分乗っても通いたいような、そんな学校に通えることはとても幸せなことなんじゃないかと思っています。
 
ちなみに僕が知る限り、最高の遠距離通学をしていた生徒は東北から広尾への通学でした!
これはさすがにちょっとスゴすぎですが‥‥‥。
 
 
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