恐怖体験@夏期講習 (後編)

さて、復習テストで断トツの最下位をとってしまい、絶体絶命の危機に陥った僕のとった方法は…。
先生の怒りが頂点に達し、いつの間にか全体に向けられたお説教がクライマックスとなった瞬間!!
 
「先生、トイレに行ってきていいですか?」
 
先生は、話の腰を折る空気の読めない僕に、軽く頷くだけに留めてくれました。
 
「おいアベ、そういえばお前は何点なんだ?」
という台詞が背中から追いかけてくる恐怖と戦いましたが、無事に逃亡できました。
 
そして、授業が始まってから何食わぬ顔で復帰。
採点してくれた隣の席の子が、大人しい子で本当によかった…。
 
 
ところで話は変わります。
 
その理科のO先生は、サピックスの前塾長をしていらっしゃいました。
(当時の塾長が初代なので、後に2代目の社長になる先生ということになります)
僕は教え甲斐があるとは言い難い生徒でしたが、授業は(怖いけれど)とても面白かったことを覚えています。
当時担当してくれた先生たちは皆、技量があり、やる気を引き出すような講義をしてくれました。
 
そして何よりも、教える情熱が違いました。
今になって、あの先生たちの気持ちが少しだけわかる気がします。
現在でこそ都内有数の進学塾ですが、当時は設立したての小さな小さな新しい塾でした。
前塾との訴訟を抱えていたことは有名ですし、現在のシェアからすればまだ若葉さえも出ていなような段階です。
もしも、どこかで道を誤っていれば、今頃は跡形もなかったはず。
だから、創設時のメンバーが陣頭指揮をとり、一人一人の生徒に本当に親身になってくれたんだなあ、と思います。
先生たちも必死だったんだ、と今となって実感できます。
あの時受け取ったエネルギーは、今も自分の中に少しばかり残っているはずです。
 
まあ、あの理科の授業の恐怖は相当なものだったので、できれば自分は異なるアプローチをしたいところですが‥‥(笑)
 
 
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2 件のコメント

  • 陰ながらブログを楽しみにしています。
    続きを読みながらハラハラドキドキ、とても緊張しました。

    長男にこの記事内容(隣の子が黙っていてくれたこと)を話したら、「え、普通は先生に言うでしょう!」と申してました(汗)全く空気を読まないタイプです。今は特に隣の子が答えを覗いてくるからそう感じたのかも知れないですね。

  • >5年男子さん
    コメントをありがとうございます。
    このブログ、誰も読んでくれていなかったどうしよう?としばしば思っていますので(笑)リアクションがあるのはすごく嬉しいです。

    記事にした件では、僕が初めてそのクラスに上がってきた生徒で、先生もクラスメイトも対応を迷っていた部分があったんだと思います。
    あとは、少しおとなしめの女の子だったことが幸いでしたね。

    ちなみに記事はしていませんが、半端じゃなく怒られたことも何回もあったので、怒りを逃れられたことはほとんどありませんでしたよ!!

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