昔の先生は煩わしいが、役に立つ。

9月のある週末。
今年21歳になる元生徒から連絡があり、都内で会ってお茶を飲むことになりました。
(「卒業生」と言わないのは、前塾で教えていた生徒だからです)
授業の予定がなかった僕は、2つ返事でOKしました。
 
「実はもう1人、連れていこうと思っているんですよ」
 
「もう1人?
彼女でも紹介してくれるの?(笑)」
 
「いやサピックス南浦和校の同期ですよ!
アベ先生も絶対知ってるはずです!」
 
SNS上でこんなくだりがあって、2人と会うことになりました。
 
 
さて、実際会ってみたところ、2人とも見違えるような若者に成長していました。
若手俳優と見紛うような青年と、ファッション雑誌の表紙を飾っていそうな女の子を想像してください。
2人とも両親ともにお医者さんではない生徒なのですが、進路をよく考え、医学部に進学したそうです。
進学先は、超難関と言っていいレベルの大学です。
 
僕が1年間算数を教えている時、2人はとても優秀な生徒でしたが、まだ小学生でした。
そこから8年間。
それはそれは進化しますよね。
僕が見ることができたのは、生徒たちが持っていたエネルギーの塊のようなものだけ。
それが今は、しっかりとした結晶になっているような感覚です。
そしてこれはちょっと贔屓目になりますが、医学という道を志し、その道を歩み始めた清新な雰囲気をまとっていました。
さすがに、これは褒めすぎかもしれませんが(笑)
 
 
この子たちを教えている時は、この形式で授業ができる最後の時間になることを日々痛感する時期だったことを思い出します。
誰かに生徒を集めてもらい、教材を用意してもらい、そこで腕を奮うのももちろんいい人生だと思っていました。
ですが、それだけではきっと将来物足りなくなるだろうと考えたことが、今につながっています。
彼らと会うと、昔の自分とも同時に向き合っているような感覚があります。
2人から多くのエネルギーをもらい、老兵ももうちょっと頑張らなくてはならないな、と思う帰り道。
 
 
ふと気がつきました。
 
その2人は大学の同期というだけで、取り立てて親しいわけではなさそうだということに。
 
男子「すいません、都内まで来てもらって」
アベ「いや、全然問題ないよ。
これから都内で用事があるし」
女子「私も。かなり前に引っ越したから、浦和は遠いよ」
男子「えっ、そうだったの?」
 
みたいな感じ。
 
 
‥‥。
‥‥‥‥。
よく考えてみると、どちらかというと昔の先生に会うのは「ついで」で、「あの子」と親しくなるきっかけにしたかっただけなのでは?(笑)

 
さすがに賢い若者は、物事を重層的に捉えています。
そしてそんなことは当事者たちはみんなわかっており、僕がそれとわかったのは一番最後。
それに気がついて、彼らの未来がより頼もしく見えてきました。
2人ともきっと周囲を幸せにできる大人になるでしょう。
 
まだまだこれからも、成長が楽しみです。
 
 
※上記の「ダシに使われる先生」みたいな書き方はもちろん冗談です。
昔、僕に習っていた生徒からの連絡は、もちろん大歓迎ですよ☆
 
 
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