【中学受験】なぜ市販の問題集はほとんどが使い物にならないのか → 少しだけ未来予想

今年の春、Wisardにお問い合わせいただいたお母さまとお話をしている中で。
こんなことを言われました。
 
「子供が他の習い事の都合で、どうしても塾をしばらく休まなければならないんです。
予習シリーズは昔自分がやっていて、つまらなかったので、使いたくないと思っています。
それ以外の塾は教材を販売していないんですね。
なので、本屋の参考書コーナーに行ってみたのですが、ピンとくるものはありませんでした。
どうして、こんなに中学受験向けの良いテキストは少ないんですか?
それから、Wisardは塾生以外に教材の販売はしていないんですか?」
 
 
よくご覧になっていますね!
その通りだと思います。
時間もたちましたので、ブログの記事としてお答えすることにします。
書店に足を運ぶと、実用に耐える小学生向けの参考書・問題集がほとんどないことに驚かされます。
小説や図鑑、漫画には魅力的なものが多くて、時間が足りないほどなのに、どうしてなのでしょうか。
 
 
大きな理由は2つあります。
 
1.ページ数の制限があり、内容を詰めこまざるをえないこと。
2.読者層を広く保つために、ターゲットが絞れていないこと。

 
1のために、書籍が異常に詰め込まれた余白の少ないデザインになります。
さらに情報量を多くしようとして問題は増え、解説は最小限になります。
大学受験向けの数学のテキストは、ほぼ例外なく問題より解答冊子の方が分厚い作りになっています。
それなのに、小学生向けのテキストの解答はペラペラ。
まるで塾の先生向けであるかのような、自習に全く向いていない構成になっています。
(そもそも小学生は解答を読むのがキライなので、ひと工夫あった方が良いのです)
 
さらに2より、万人が手に取れるテキストを作ろうとした結果として、「誰にも向いていない」テキストになってしまっているものがほとんどです。
 
 
少し話がそれますが、そのような事情があり、中学受験に必要な内容をスムーズに身につけるには、学習塾に通うのがこれまではほぼ唯一の選択肢でした。
「でした」ということは、今後そういう状態は変わってくるのではないかと思っています。
 
以上のようなことを説明し、いくつかオススメのテキストをお伝えしました。
使いづらいものが多いのものは確かですが、もちろん中には良書もあります。
できるだけ薄く、シンプルで、少ない時間でこなせるものを好んでオススメすることにしています。
 
 
さて、こういうお話があると、中学受験向けの教材は、かなりブラックボックス的な要素が強いことを改めて再確認します。
大学入試と比べると、流通している情報量が明らかに少ないなとも感じますね。
中学受験に携わる者として、これからどのような変化がやってくるだろう?、と日々考えてもいます。
これについては、またの機会に改めて書きたいと思います。
 
 
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