算数と年齢とビデオテープ

こんな算数の問題があります。
 
「ビデオデッキであるテープを録画する時、標準モードでは2時間、3倍モードでは6時間、それぞれ録画することができます。
4時間20分のテレビ番組をこのテープにぴったり録画する場合に、標準モードで録画を始めると途中から3倍モードに切り替わります。
3倍モードに切り替わるのは、標準モードで録画を始めてから何分後ですか」
 
 
これはちょっと、良くないですね。
というのは、「ビデオデッキ」という単語がすでにほぼ死語で、子供たちの頭にはてな??がたくさん浮かんでしまうからです。
しかも、「テレビ番組をテープに録画する」という行動がすでに、意味不明なものなんですよね。
実際、この文章を読んでいただいている方々も、おそらくここ5年は「テープに録画する」ということをなさっていないのではないでしょうか。
 
入試に全く出題されないとは言い切れないので(作問する先生の年齢が予想できてしまいますが(笑))、一応扱っていた時のこと。
ある生徒とこんなお話をしたので、紹介したいと思います。
 
「ビデオっていう単語をもう知らないものね。
イメージできないのも当然だよね」
 
「いや、習ったことありますよ
 
「習った(笑)
ビデオっていう言葉はもう習うものなんだね。
ジェネレーションギャップを感じるなぁ。
まあ、僕も若いから、そんなに歳の差はないんだけれどね」
 
「(僕の言葉は無視して)
あっ、思い出しました。
多分まだありますよ。
おばあちゃんのうちに!!
 
「おばあちゃんか(笑)
まあ、今はブルーレイやハードディスクだものね」
 
「昔はうちにもあったらしいですよ。
今のTVでは使えないから捨てたらしいです」
 
 
ここまではまあ、普通。
今の小学生とお話する上では、当然の流れですね。
ところがここまではまだジャブで、最後に強烈なカウンターが飛んできました。
 
「あっ、でも先生。
ラジカセは今でもうちにあります。
テープはもうないですけれど、ラジカセにも入れるところありますよね!!」

 
 
‥‥‥。
このセリフ、傑作すぎませんか??
自然な笑顔と共に話してくれるので、さらに最高に面白いと思いました。
つい1週間ほど前が誕生日だったのですが、それがちょっと居心地が悪い気持ちで、帰宅の途についた次第です。
 
 
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