「先生、採点はちょっと待って!!!」

「先生、ちょっと待って!!」
 
そう言いながら、自分の机に覆いかぶさるような動きをする6年生の少年。
僕が机の間を動き回り、マルバツつけのモーションに入ったのをを制して発した言葉です。
 
入試を直前に控えた彼が解いていたのは、難関中学校向けの教材で、答えを出してからの吟味が大切な問題でした。
とりあえず出した答えを採点されたくない、しっかり確認して自信のある答えを見せたい、という気持ちからの行動です。
それを見て、僕はとても素晴らしいことだと感じました。
 
 
その問題を素早くクリアすることだけを考えた場合。
とりあえず提出→正解なら次の問題に取りかかる、不正解なら考え直す、
というプランを選んだ方がお得で合理的ですよね?
 
でも、算数において大切なのは早くクリアすることではなく、その場に止まって自分の思考を整理・確認する技術です。
ですから、彼は回り道をしてロスをしたのではなく、正しい道筋を歩んでいます。
そして、彼はそれを本能的に正しいことだと感じ、こだわる気持ちを持てているわけです。
 
このメンタリティは本当に大切なこと。
「はやく解きなさい!」「ミスしないようにしなさい!」と周囲が繰り返し伝えることよりも。
自分自身が「何としても正解するんだ!」という意地、執着心のようなものを持てることが、本物の算数の力・得点力につながってきます。
そういう意味で、この生徒はこの1年間で大きく成長したなぁということを感じます。
 
 
そして、しっかり時間をとった後に。
 
「先生、もうこれでオッケーです。
やっぱり初めに出した答えと同じでした。
絶対合ってると思います」
 
「正解!!」

 
こんなやり取りができることは、とても嬉しいことです。
 
 
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