前回の続きです。
中学受験のスタートは遅くてもよい、という内容を書く予定でした。
ですが、とんでもなく長い原稿になり、まだまとまりがつかないため、エッセンスだけを簡潔に伝えようと思います。
先取り学習はほとんど意味がない
専門の教師が受験勉強を始める生徒を見るとき、一番重視するのは、
文章を読む力があるかどうか
考える習慣があるかどうか
学ぼうとする意欲があるかどうか
です。
読解力と好奇心があり、簡単に諦めない粘り強いメンタルを持つ生徒が最もよく伸びることを、経験上よく知っているからです。
そして、どれくらい多くのことを知っているか、は二の次です。
ただ先取りをしているだけの生徒と、本当に浮き溢れている生徒は印象がまったく違うんです。
知識量をストロングポイントにしている生徒は、「抜かれていく受験生」になります。
これは中学受験にも大学受験にも共通しています。
子どもは大きく育て。
受験に対する適応なんか、最後の少しでいい
塾の教室で学ぶことばかりが勉強ではありません。
たっぷりと食べ、眠り、身体を動かすこと。
たくさん笑い、泣き、家族の愛情に守られて育つこと。
夢中になれるものがあること。
小学校の勉強で物足りない場合は、身近に適切な教材があること。
生活の中でそれなりに新しいことを学ぶ習慣・環境があること。
それができていれば、ゆっくりスタートしても追い上げられます。
知識がいらないとまでは言いませんが、「物知りである」ことと「頭がいい」ことは異なることです。
「成長が速い」ことと「能力が高い」ことも、やはり同じではありません。
9月から始まるWisardの3年生の授業も、勉強っぽいことといえば、わり算の筆算の練習くらい。
それ以外はパズルばかりです。
既に知っている知識「だけ」を使って、考える練習をするように方向づけるのが、低学年のコーチングの目的です。
勉強はずっと続くもの
「合格したら遊べる」というような誘い文句を聞くことがありますが、これは真っ赤なウソです。
学校に通うのは勉強し、実力をつけるため。
何かを学ぶことに、〜したら終了ということはなく、生きている限りはずっと新しいことを学んでいくんです。
もちろん、教室以外でも。
ですから、幼少期に多くの知識を詰めこむことよりも、人生ずっと学んで行くための土台となる姿勢を身につけることが大事なのではないでしょうか。
受験する以上は、合格には絶対にこだわってほしいですが、それは「自分の人生を始めるための準備」の一部であって、合格そのものが至上命題ではないように考えています。
さて、冒頭のお話に戻します。
ゆっくり受験勉強をスタートし、伸びきる前に入試を迎え、志望校になんとか合格した生徒。
やればできるという感覚を中学進学後も保つことができ、勉強に対して、あるいは数限りなく訪れる試練に対して、前向きになれるのではないかと感じています。
そう思うと、成長がより楽しみに思えます。
などと言いつつも‥‥。
6年生の授業の中では、
「受験生は受かる生徒と、落ちる生徒の2種類に分かれる。
生きるか死ぬか、みたいなものだ。
みんな、合格したいんだ。
その中で生き残りたければ、最善を尽くすのは大前提!!」
などど言ってばかり。
最後の1年間に限っては、「勉強はずっと続くものだ」というメッセージよりも、「とにかく合格に向かってガムシャラにやろう!」という論調になります。
言行不一致を自覚しているのですが、こればかりはいたしかたないことなんですよね‥‥。
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おはようございます!
初めてコメントさせて頂きます。
昨日から、この記事を繰り返し読ませて頂いております。
自分の信念を曲げずにブレずに進んでいこう!と思える内容に励まされました。ありがとうございます。
子供がお世話になっている塾では、親の(私の!?)フォローまでは期待出来ない環境なので、先生方のブログを読んで勝手に励まされております。
wisardの保護者会に参加してみたいなって思ってしまいました…
『ナンプレ以前』を姉妹でそれぞれに取り組んでおります。先生の作成の意図を壊さぬように、あくまでも、『好きなときに好きなだけ!』のスタンスですが…
これからもブログを楽しみにさせて頂きます。
>匿名 さん
コメントをありがとうございます。
Wisardの保護者会は、サピックスと併用している生徒向け、それも6年生のものしかございません。
学習についてお迷いになる部分がある時は、メールで是非ご遠慮なくご連絡ください。
可能な限りのご助言をさせていただきます。
それからナンプレ以前をご使用いただき、ありがとうございます。
徐々に慣れてきて、ナンバー50を超えてきたら、書店で普通のナンバープレイスを見せてあげ、
こんなのもあるよ、やってみたら?と水を向けてあげて下さいね。
ありがとうございます。
Wisardのホームページからメールさせて頂きます。
兎にも角にも、算数をどうにかしないといけない我が子です…