駒東の後輩(後編)

前回の続きです。
これから浪人生としての1年間をスタートするHIくんに、
1年間頑張ってねと話をしました。
浪人生の難しいところは、「今すぐもう1回テストを受ければ、合格する可能性の方が高い」という実力がある場合でも、1年間努力を続ける必要があることです。
もちろん、合格ラインに全く届いていないようであれば、
時間との戦いになってきますから、その方が逆に集中しやすいくらいですよね。
現に、現役時に数点足らずで不合格だった結果、
浪人生活でむしろ実力を落としてしまった生徒を数多く知っています。
また、周りが大学生としての生活を始めている様子はどうしても耳に入ってきますし、
それを聞いて感じる悔しさとも戦う必要があります。  
  
しかし、HIくんはむしろあっけらかんとしていました。
「僕は恵まれています。駒東はやっぱり浪人が多いです。
仲間はたくさんいますから、何とか頑張れると思います」
そう言い切りました。
気持ちの整理はしっかりついている様子でしたね。
もし調子がよかったら目標を東大に変えることもありえるの?と尋ねても、 
 
「先生、僕は中学生の時から一橋に行くって決めていたんです。
だからどんなに成績が上がっても目標は変えません。
来年、絶対に一橋に合格します」

 

一橋 兼松講堂

 

こんなことがはっきりと言えるくらい成長してくれたことを嬉しく思います。
彼も小学生の頃から物怖じしない、堂々とした少年でした。
そのよさはそのままに、スケールアップしているんですね。
頼もしい若者になったな、と感じます。
まだ、18才。
無限にも思える可能性が、彼の眼前には広がっています。
来年のよい知らせが楽しみになりました。
 

ちなみに駒場東邦は僕の世代からはずいぶんたち、
以前よりもずっと優秀な生徒を集めるようになりました。
入試は激戦です。しかし算数の入試問題の質は……。
運の要素があまりにも強すぎるように感じます。
だから本音ではあまり好きな学校ではありません(笑)
そこは複雑な気持ちですね。

 
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