麻布中学校生の質問
2018年度の卒業生、つまり今年の春から中学1年生になる少年から連絡がありました。
数学の質問があるとのこと。
まだ数学の学習は始まったばかり。
正負の数で質問なんて、なんだろう?と不思議に思いました。
数学が超苦手な少年であればそうは思わないのでしょうが、彼は麻布中学校に合格した才気ある少年です。
そんな彼が、どんな質問を持ってくるのかなと楽しみにしていました。
さて、その内容。
単元は正負の数、疑問が多かったのは加法の結合法則なのですが、公理・定義・定理の流れにこだわった、かなり緻密な内容でした。
彼が聞きたかったのは、普通の学校なら、(a+b)+c=a+(b+c) が一般に成り立つ、で終わりのところ。
そこを論理の飛躍なく、しっかりと論述させる内容でした。
普通なら公理と定義を曖昧にして教え、あとになって考える道具が身についた状態で数学的帰納法で証明する部分。
それを初学者の段階でおろそかにしない、というイメージ。
正直、これは一度もやったことないな、という感覚でした。
生徒を全員、数学者にするつもりか?みたいなところもありました(笑)
それから、麻布のオリジナルテキストも初めて見ました。
相当趣味に走っているなと苦笑いですが(笑)、すごく面白い切り口が多く、さすがだなと感じる内容でした。
中高一貫校の魅力
あらためて感じたのは、これも中高一貫の魅力の1つだな、ということです。
僕は中学受験の指導者として、
超大雑把にいうと、偏差値が上の学校に行けば、自由になる。
能力に対する信頼があるから、うるさくは言われない。
なぜか。
難関校の合格者は、自分の実力を一度証明しているから。
「丁寧できめ細かい」指導がなくとも、自ら考えて動いてパフォーマンスを上げるはずだという信用があるんだ。
ということをよく話します。
この「自由」というキーワード。
これは生徒にとってだけではありません。
それは中高の先生にも言えることなんですよね。
しっかりと肉づけし、時には遠回り、さらには逆戻り、あるときは完全なる一時停止をしながら教える自由があるんです。
数学について言えば、
「数を用いて考える訓練をする」科目
ではなく、
数を用いて「考える訓練をする」科目
という路線を明確にとることができるんですね。
御三家に準ずる超難関校の説明会のお話を聞くと、
「うちは大学受験の結果にはこだわっていない」
という発言を非常によく耳にします。
それを聞くたびに、
これだけ優秀な生徒を採っているんだから、当たり前だろう!
それは学校の手柄じゃなく、子供たちの能力じゃないか!!
とは思うのですが。
ですが、
「自ら考えて動ける人材を育てる」
「教わっていないことを考えられる人間になってほしい」
という意味では、そういう、
「回り道をさせてあげる自由がある」
があるということも、とても大切なことなんだなと感じました。
子供たちの未来はどんな「もの」よりも貴重です。
それは美しかったり役に立ったりするだけでなく、どんな進化をするかわからない可能性があるからです。
それを伸ばしてくれる環境に、子供たちをこれからも送りだしていきたいですね。
この質問を持ってきた、考えの深い少年。
どんな若者に育ってどんな人生を切り開くのか、それを聞くのは老後の楽しみにしたいと思います。
(合格体験記の中には彼の文章も載っています。
自慢の生徒だから、たくさんの方に読んでほしいです!!)
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wisardnetで算数パズルを購入したいと思っています。
子供は、小学1年生です。公文式や七田式など
何も習わせたことはありません。最近、そろばんを始めました。
家で遊び感覚で取り組ませたいと思ってます。
どの教材から始めたらいいですか?
組み合わせなどありますか?
先生のオススメを教えてください。
>算数パズル 質問 さん
そろばんから始めた、というのはベストチョイスだと思います。
お近くに良い教室があってよかったですね!
いま現在WISARDNETサイトに並んでいる教材は、利発なお子さんであれば1年生からでも取り組めるものがほとんどです。
ただ、計算を使用するものは2年生以降になさった方やよいでしょうから、まず迷路パズルからをお勧めします。
ルールを考えて取り組むことができればナンプレ以前を試してみて、気にいったら本物のナンプレに進んでみてください。
それぞれのプリントのレクチャーにも書いてありますが、プリントの進行を焦らず、じっくり見守ってあげて下さい。
そして時には2部プリントして、親子で一緒になって楽しんでください。
アタマを使うことが好きになれば、結果としてアタマがよくなります。
勉強は面白いものなんだというメッセージを、時間をかけて伝えてあげて下さいね。
先生にお聞きして良かったです。
ありがとうございます。
迷路パズルからやってみます。
私も一緒にやる という発想がなかったので
お聞きできてよかった。。楽しめそうです。