進学できる学校は1校のみ
中学受験生の保護者の方とお話をしていると、
「受験する学校には、全部合格したい」
「とりあえず、全勝を目指していきます」
ということばを伺う機会があります。
その度に、
「進学できる学校は1つだけです。
まず第1志望校にこだわってがんばっていきましょう。
保護者が第2志望以下をしっかり定め、戦略を立てることはとても大切です。
ただ、お子さんは第1志望校に集中してもらいましょう。
第2志望以下は後からついてくるものですし、準備も後からでかまいません。
それから、受験校全部に合格しなくても、別にいいですよ。
行きたい学校に1つ、合格すればいいんです。
子どもの身体は1つだけで、1校しか進学できないんですから」
とお答えすることが多いです。
対策する学校はできるだけ絞る
中学受験は1月半ば(埼玉は初旬)から2月5日までの期間にある程度分散しているため、4校程度は受験する生徒が多いです。
その4校を均しく準備することは現実的ではなく、「十分に合格が狙え、かつ進学の希望が高い」学校への対策を軸に進めていくことになります。
気をつけなくてはならないのはやはり、
「あれもこれも」にならないこと
です。
過去問の進め方は担当の先生と相談し、明確にしておいた方がよいでしょう。
「受験する学校」の過去問だけを解く
それから、受験パターンが流動的なうちは過去問演習は避け、
「受験する学校の問題だけを解く」
ことも大事です。
もちろん集中して演習するという意味では、受験しない学校の問題に学習効果がないわけではありません。
ですが、基本的な算数の進行パターンは、
第1志望→第2志望→第1志望
です。
もちろん例外もありますが、他の受験校は1年分解いて傾向をつかめば算数の準備は十分です。
成績の推移によって受験パターンが変わる場合は、確定しているところから攻めていくことをお勧めしています。
卒業生エピソード(まったくの例外。絶対に参考にしないように!)
「進学できる学校は1つだけ」というフレーズで思い出すのは、数年前の卒業生のことです。
このご家庭は、何から何まで僕のアドバイスの逆を行くご家庭でした(笑)
受験パターンも然りで、
2/1 A校 (午後)B校
2/2 C校 (午後)B校
2/3 D校
という受験の仕方で、
「1月校で、進学意志のある学校がない」
「難易度が横並びに近く、2月は全バツの危険性が十分にある」
「移動・面接も含めるとかなりのハードスケジュール」
という危ない受験の仕方でした。
僕は何度も口を酸っぱくして止めましたが、ご家庭の意志は固いものでした。
最後の2ヶ月だけはお子さんも抜群に気合が入っていたため、その生来の頭の良さを信じ、祈るような気持ちで送り出しました。
結果は1校のみ合格。
最高に嬉しい合格になりました。
1校で十分なんです。
合格した後も進学した後に会った時も、すごく楽しそうで、ポジティブな姿勢を増していました。
中学受験がとても良い経験になっていて、一回り成長したように感じることができました。
ちなみにこれは合格は1つで十分、という例であって、塾の先生の意見を無視した方がよい、ということではありません。
念のため。
まとめ
中学受験の本番は少しずつ近づいてきますが、焦っても仕方がありません。
もちろん、全勝なんていう目標も別にいりません。
志望校を掲げ、とにかく目標に向かって一方ずつ前進することです。
生徒本人が合格してやるぞ、という意識を持っていることがとても大切です。
戦略は大人が考え、生徒本人が目の前の教材に懸命に取り組んでいくこと。
そうすれば、自然と中学受験全体がいい方向に向かうことが多いはずです。
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