【中学受験】緊張に打ち勝ち、普段通りの力を出すために(6年生向け記事)

 

試験で緊張してしまう生徒

 
6年生からこんなお話を聞きました。
 
「夏休みの前、模試を受けた時のことなんですけれど。
会場に行く途中で泣いちゃったんですよ。
テストが嫌いというわけじゃないんですけれど、初めて行く場所は特に緊張するんです。
 
その時は、もう会場の最寄り駅に着いた時点で泣いていたんです。
しかも会場に入ったら、ものすごくたくさんの受験生がいて。
それでまたワァーってなって、着いてきてくれた家族に行かないでー!!みたいになっちゃったんです」
 
 
こちらからはなんの質問もしていないのに、先生にいきなりそんなことを話すとは、正直者ですね(笑)
しかし、本番でまるで力を出し切れない小学生は少なからず存在します。
しかも、いかにもハートが弱そうな生徒だけではありません。
実際の入試が始まって、初めてわかる場合もあります。
ですから、単なる笑い話ではなく、本番で悪い意味で緊張しないということは、大切なポイントです。
ちなみに、これを自ら話してくれた生徒のようにオープンな性格であれば、これからの訓練で全く問題はなくなるはずだと思っています。
 
 

緊張してしまう生徒への返答

 
このような発言にはこう答えることにしています。
 
「最近は模試も中学校で受験できることが多い。
しかも、実際に受験する学校を会場として指定できることもある。
それでなくとも、9月から入試までには10本近い模試を受けるから、かなり慣れてくる。
しかも、第1志望の前には何校か練習の受験もある。
だから、緊張しないためにどうすればいいかかなんて、考える必要はないよ。
 
大事なのは、普通にやれば合格できる実力をつけることだ。
それに、いい意味での「緊張感」はあって当たり前でしょう。
1年かそれ以上の準備が、3時間くらいで一発で評価されてしまうんだから。
それに賭けてきた生徒なら、気持ちは入るのは自然なこと。
悪い意味で、「あがってしまう」ことがなければ十分じゃないかな」
 
 

まずは実力をつけること。そして、経験値を積むこと。

 
保護者の立場から考えることとしては、本番に近いような経験をある程度は積ませておくことだと思います。
 
「緊張でお腹が痛くなることがある」
「前日ドキドキして眠れないことがある」

 
の2つのワードがやや危ない兆候です。
この2点がなければ、心配する必要は全くありません。
引っかかる場合は、少し多めに場慣れした方が良いかもしれません。
 
考えてみれば、こう言ったプレッシャーは別に中学受験に限ったことではありません。
例えば、観客が見ている発表会でピアノを演奏したり、小学校でみんなの前で発表したり。
むしろ勉強と関係ない場面がほとんど、とさえ言えそうです。
子供は少しずつ、誰の力を借りることもできない局面で勝負する経験値を積んでいくものでしょう。
 
ただ、生徒の性格は様々ですし、本番慣れするために必要な場数もそれぞれ異なります。
お子さんの性格を考えて、模試の受験の仕方や受験パターンを練るようにしてください。
そして子供に対するメッセージとしては、
 
「まず一生懸命取り組んで、
実力をつけることだけを考えて、それに集中しなさい。
その力が、必ず自分を助けてくれる」

 
これしかないのではないでしょうか。
 
 
↓ブログ更新のモチベーションとして2つのブログランキングに登録しています。
本番で堂々と力を出し切れるように育ってほしい!!!と思ってくださった方はクリックをお願いします。
クリックはそれぞれ1日1回まで有効です。
 
 
にほんブログ村 受験ブログへ
にほんブログ村
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。