ジャンボなドリーム

数日前、散歩をしている時のことです。
ふと視線を上げると、僕の少し前を歩いている若者が着ているＴシャツのバックプリントが目に入ってきました。

「Catch Your Dream 夢をつかめ！」

真っ白のシャツに、鮮やかな虹色の太めの筆字。
よいデザインだな、と思いました。
（テキストにすると言葉に表せないダサさがありますが）

そんなメッセージを背中に背負う彼はきっと何かを頑張っているんでしょう。
とてもバネのありそうな歩き方をしていたので、もしかしたらスポーツの道を極めようとしているのかもしれないな、と考えました。
そしてすぐに、いや一生懸命勉強して身を立てていこうとしているのかもしれない、人を後ろ姿だけで判断してはいけないな、と思い直しました。
いずれにせよ、目標に向かって努力する時間は無駄にはならないでしょう。
必ず将来につながるはずだ、などど勝手に考えていました。

すると彼は、すすすっと向きを変えて………
あろうことか。宝くじ売り場に入っていくではありませんか！

「ドリームジャンボ宝くじ発売中！」
派手な看板がむなしく飾りつけられています。
「なんだ、そういう夢か！」と僕が思ったことは言うまでもありません。
勝手に一人で騙された気分です（笑）

ちょっと調べてみました。
宝くじで一等にあたる確率を調べてみたら約1000万分の1とのこと。
例えると東京ドーム2.25個分の面積に7cm×15cmのチケットを敷きつめた中の１枚。
100円購入した時の平均収支は－55円です。
これをすごく……「夢がない」と感じるのは僕だけでしょうか（笑）

若者には他力本願に祈るのではなく、自力で道を切り開くだけの実力をつけてほしい、そうあらためて思った次第です。
そのためには、勉強に真剣に取り組むことは強力な選択肢の１つです。

あれ、街で見かけた面白い話のはずが、なんだか説教じみてしまいました……。
これではいけない！