【中学受験の質問に対応】勉強しない生徒?5年生C組から開成は狙えるのか。

 

コメント欄でいただいたご質問

 
コメント欄でご質問をいただきましたので、お答えいたします。
まず、埼玉の小さな教室にご質問を寄せていただいたことに、感謝申し上げます。
 

現在5年生の男子を持つ親です。
以前に開成は別格と記事がありましたが、愚息はその開成を頑なに希望しております。
四谷大塚に通っており、S3〜C1組をウロついています。
勉強は本当にやらない子で困っています。
週テストはその日の午前中に、組分けテストは前日にやるような感じです。
危機感がなく、志望だけは高い状態です。
どうしたらやる気を出してくれるのでしょうか?
また、今の時期にこの位の成績で開成に合格するケースはあるのでしょうか?

 

もちろん合格する可能性はあります。

 
1年以上前に書いた記事ですが、こちらのシリーズのことですね。
結論から言うと、5年生12月の段階でS組に手がかかっているお子さんであれば、開成に合格する可能性はもちろんゼロではありません。
しかし、これは仮に「5年生の間、1度もSの成績を取ったことのないC組の生徒」であっても同じことが言えるでしょうから、あまり意味がありませんよね。
これは0%ではない、と言うだけのことです。
 
もう少し付け加えると、
 
「現時点の成績で諦める必要は全くありません。
それなりの位置には十分つけています。
あとは、お子さんの能力と1年間の頑張り次第です」
 
ということになります。
 
ですから、志望を現時点で変更させることはありません。
開成の難しさと、応援していることを伝えてあげてください。
 
 

そもそも、本当に勉強しない子なのでしょうか?

 
そんなことはありません。
むしろ、テスト直前の学習はそれほどせずにテストに臨み、成績を維持しているわけですから、授業でよく学んでいるということもできるでしょう。
いまはまだトライアンドエラーを繰り返して、勉強の仕方を学んでいる段階ですので、焦ることはありません。
 
これは多くの大人が勘違いしてしまうことなのですが、
 
・(大学受験生のように)計画的に行動する生徒
・目標を設定して勉強する生徒
・長い時間机に向かう生徒
 
が「よく勉強している」わけではないのです。
 
中学受験、特に算数・国語のような論理系の科目は、授業を受ける際にその内容の本質を理解することが最も大切です。
そして、自宅でそれを繰り返し練習することは、それを補う役割を果たします。
つまり、少し非現実的ですが、授業で内容を完璧にマスターすれば、(中学受験においては)自宅での学習は必要ないとさえ言えます。
 
お子さんには、お子さんなりの勉強のしかたがあるんです。
いまは学習のほとんどが教室での授業とのことですので、それではやはり不足なのだということが次第にわかってくるはずです。
まず、授業で吸収するという1番のポイントはクリアしているのですから、それをさらに強化する手法はこれから段階を踏んで身につけていけばいいんです。
 
まとめると、お子さんはよく勉強していると思います。
勉強全体の質を上げられるように、促していくことがご家庭の役割です。
 
 

子供に対する働きかけ(ストラテジー)

 
「うちが中学受験する方向で考えているのは、開成を受けるためじゃない。
12〜18才の大切な時期を中高一貫校で過ごして、自分と同じレベルの生徒から学んでほしいからだ。
親が願っているのは、生きる実力をつけることだ。
だから、負け戦に送り出す気はない。
これからの1年間で、自分にとってどのレベルの学校が適正なのかがわかってくる。
開成を受験できるまで頑張ったのなら、親としてとても嬉しく思う」
 
このようなメッセージを少しずつ伝えてあげることをお勧めします。
 
 

子供に対する働きかけ(タクティクス)

 
「開成で最も合否を左右する科目は、算数だ。
幸い、四谷大塚のカリキュラムは業界最速で、最も難しい。
だから、それにしっかりついていくことが大切だ。
一度解いて間違った問題は、チェックしておいて後で何回か繰り返すといい。
最も効率的な弱点補強になる。
特に力を入れるべき科目だ。
 
それから開成の理科・社会は簡単で、平均点は高いらしい。
つまり、苦手科目にしてしまうと、あとがたいへんだ。
せっかくテストが毎週ある教室に通っているんだから、その都度きちんと復習しておくのが実は1番ラクみたいだ。
 
それをきちんとできれば、自然と開成は近づいてくる」
 
もう少し具体的に言うと、このような感じがよいのでないでしょうか。
「やる気を出せ」と言う曖昧なメッセージではなく、日々のtodoをハッキリさせ、小さな成功・失敗を繰り返して、自分なりの勉強のしかたをつかめるように持っていくことが大切です。
 
 

まとめ

 
開成は掛け値無しの難関校です。
十分な才能と努力を備えた受験生であっても、厳しい競争の中でもう一歩で涙を飲むこともあります。
以前の記事にも1度書きました、Wisardから開成受験へ送り出した生徒たちの結果の最新版は以下の通りです。
 

2010年 1期生 0/1
2011年 2期生 2/3
2012年 3期生 1/1
2013年 4期生 1/3
2014年 5期生 2/2
2015年 6期生 2/2
2016年 7期生 2/3
2018年 8期生  0/0
2019年 9期生 2/3
 
18名受験12名合格 合格率66.7%

 
とても難しい学校ですが、主役は受験生自身です。
本番の受験へ辿りつけるように、応援してあげてください。
それから、他にも魅力的な2月1日校がないか、というアンテナはご家庭として、ずっと張っておくようになさってください。
 
以上です。
質問者さんのご参考になったのであれば、幸いです。
 
 
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2 件のコメント

  • 本当にありがとうございました。可能性が高くはない中、可能性があるとおっしゃっていただいただけでも感謝です。当方千葉在住のため、貴塾には通えませんが、このような先生が教鞭を執られる塾に通わせてみたかったです。この度は本当にありがとうございました。今後の途中経過、受験結果も報告申し上げるつもりです。本当にありがとうございました。

  • >田中幸一さん

    中学入試の世界では、様々な情報が錯綜しています。
    結局何が正しい情報だったのかわからないままに入試が終わるご家庭が多く、毎年新しいプレイヤーたちが参戦しては1年で全員が交代するため、蓄積されていくものが少ないという特徴があります。
    少しでも必要なことをお伝えできたのでしたら、よかったです。

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