【中学受験】「先生、50m何秒ですか?」 その問いの本当の意図。

 
「先生、50m何秒ですか?」
 
と尋ねられることが、おそらく年に10回くらいあります。
運動会シーズンは特に多いような気もしますね。
 
それに対する答えは、いつもこれ。
 
「いや、それは無理。
ここ10年間、50mを全力疾走したことは一度もないよ。
昔のタイムも、全く覚えていない。
ただし、全然速くなかったことは確実(笑)
というか、先生にそんなことを尋ねる前にまず、お父さんやお母さんに聞いてみて!!
もし覚えていたのなら、それはすごいことだと思うよ!!」
 
 
実際、学生生活が終わると、スポーツをする機会は極端に減ります。
そう思うと、学生→社会人の変化は本当に大きいですね。
一言で言うと、自分で全てを決められるという自由がある一方で、誰かがお膳立てをしてくれることはほとんどなくなります。
そうすると、自分からやりたいと思うことだけしか、しなくなってきます。
 
例えば、
 
たいして気が進まずに、体育や部活をやっていた。
→スケジュールをあけて費用を払い、ジムやスポーツクラブに参加。
そうしないと、最低限の運動能力を維持することさえも怪しい。
 
宿泊学習や修学旅行には受け身。ただ行くだけ。
→自分たちで計画を立て、実行する。
そうしないと、自宅⇄職場だけでしか活動しなくなる。
 
とりあえず毎日授業がある。
→何かを学びたい時は、本を読んだりネットにアクセスしたり友人に意識して話を聞いたり、たまには講演会に行ったり。
自ら学ぼうとアクションを起こさなければ、全く成長できない。
 
といった感じです。
当たり前ですが、受け身の姿勢では行動の幅がどんどん狭くなってきます。
自分の関心のある分野、得意分野に特化集中するという意味ではもちろんいいことでもあるのですが。
 
 
僕は全てを自分で決められる今の方が、どちらかというと好きだとは思います。
ですが、自分では思いつかないようなアクティビティに次々と参加できる学生という生活は、可能性を拡げるという意味ではすごく有意義だったんですね。
まずは色々とやってみないと、そもそも自分が何がやりたいのかを考えることもできないことも確かでしょう。
子どもたちには、勉強による成長はもちろん最高に大切だと思っていますが、様々なことに積極的に参加して成長してほしいなと思いますね。
それが、自分の進む方向性を定めていくことにつながるはずですから。
 
 
さて先日のこと。
そんな質問をした生徒が、こんな形で言葉を続けてくれました。
 
「お父さん、運動会の保護者リレーに出るからって、ちょっとランニングしてみたらしいんです。
そしたら、いきなりアキレス腱が肉離れになっちゃったんですよ!!」
 
「小学校にも保護者リレーなんて、あるんだね。
なんか、参加者は気合が入っていてレベル高そう‥‥。
それにしても、なんだかスポーツ選手みたいな大ケガだよね!!
お父さん、やる気満々だったろうに、残念。
大丈夫だったの??」
 
「なんとか本番には間に合ったんです。
それで、ビリでバトンを受け取って、3人抜いたんですよ!!」
 
‥‥‥‥。
‥‥‥‥。
もしかして、
初めからそれを言いたかっただけでは??

 
その言葉を必死に飲み込んだことは秘密です(笑)
 
 
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