合格体験エピソード

あこがれの門をくぐって
Aさん(2010年度/雙葉中進学)

私の第一志望校は4年生の時から変わっていない。
文化祭で明るく、優しく接してくれる先輩たちの姿にあこがれた。
深く考えてはいなかったが、他校に行っても最後はその学校のことが心に残る。
そんな気持ちで6年生になった。

 

塾の6年生の授業が始まる時に、両親に受験するのかどうかを聞かれた。
あまり深く考えずに「受験する」と答えた。
母に最後に「最後まで今の気持ちを忘れずにやりとげようね」と言われた。
そこから気持ちを切り替え、2月からWisardにも通い始めた。

 

自分の勉強方法の甘さにまずおどろいた。
まず、わからないものが多すぎて前に進めない。
何から手をつけたらいいのか、自分ではわからなかった。
また自信をあまり持てず、テストを考えなしに受けていたせいもあり、自己採点はいつもあわなかった。
でも、疑問を解決させて次に進む。
何度も解き、少し経ったら先生のプリントで確認。
その繰り返しで少しずつ自信がついてきた。

 

そして受験生活の中で一番頑張ったと思う夏。
毎日大量の演習をサピックスでこなし、Wisardで自習をした。
とにかく疑問を残さない。
そして理社も、電話帳と呼ばれる過去問を解かなければいけない。
時間もなく、遊べない。毎日塾と家との往復。
今考えれば、ちょっと悲しすぎる小学校最後の夏。
でも、その時はそんなことを考える余裕もなかった。

 

それから学校のこと。
6年生は最高学年として仕事や行事が多くあり、忙しい。
けれど私は学校が好きだったから、休まずに頑張ろうと思った。
大変なこともあったけれど、友達に数え切れないほど助けられて乗り切った。
だから受験勉強も頑張れたと思う。

 

塾ではテストや模試は全て逃げずに受けた。
私はIからα2を行ったり来たりしていたが、最後は気にならなくなった。
テストはすぐに自己採点をした。
そして解き直し、疑問部分は先生に教えてもらい、分かったところはなぜミスをしたのか振り返りメモをした。これを私はミスノートと名付けていた。
受験直前には今まで頑張った証となるこれらのノートなどを見返して自信がついた。
おかげで本番数日前にノロウィルスに感染してしまったが、オロオロしている母とは反対に、私は不思議と怖くもなく冷静だった。

 

そして発表当日を迎えた。
残念なことに母が結果を見ることになり、感動を半分奪われたのはちょっぴり悔しかった。
でも、合格という言葉を聞いた時は生きてきて一番嬉しかった。
ずっとあこがれ、そのためにしてきた努力が実った。この思いは私の宝となった。

 

でも今思い返すと、私の受験生活は私だけの努力で実った訳ではないことがよくわかる。
いつもどんな場面でも教えて下さったWisardの先生方、サピックスの先生方、そして机を並べて競い合った仲間たち、送迎や体調を気遣ってくれた家族。
たくさんの人たちに支えられてここまで辿り着いたのだと思う。
心から感謝している。ありがとうございました。

 

後輩の皆さん、苦手科目・得意科目色々とあり、スランプにおちいる事もあると思いますが、あきらめないで。
そしてWisardを大いに活用して合格を勝ち取ってください。
4月から私はあこがれの門をくぐり、新しい目標に向かって歩きだします。


進学おめでとうございます。

 

「Iからα2を行ったり来たりしていたが、最後は気にならなくなった」
「私は不思議と怖くもなく冷静だった」
このことばに1年間の努力の成果が表れていると思います。
精神的にもとても強くなりましたし、勉強のコツもしっかり飲み込むことができた1年間だったのではないでしょうか。
最高レベルの力を持っていますから、これからも低きに流れず、高みを目指して力を尽くす姿勢を持ち続けてほしいと思います。
思い通りの未来を勝ち取ってくださいね。


阿部

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