魔法??恩人との出会い

Mくんのお父さん(2017年度/暁星中 進学)

2月4日、自宅で下の子の面倒をみていた私の元に、本人から喜びの電話をもらって、我が家の受験が終わりました。
前日、3日午前の試験の結果でした。
しかしながら、3日の午後には第一志望にしていた麻布中の合格発表があり、打ちひしがれ、歩いている途中も電車の中でも静かに涙を流している息子を目の当たりにして、気がつかない振りをすることしかできませんでした。
親としては、第二志望とはいえ、通学の便もよく、校風も彼にあった学校なのでホッとしています。
3日の午後に味わった人生最初の挫折を糧に大きく成長してくれると信じています。

SAPIXで順調に実力を伸ばしていると思っていた5年生の8月、算数の成績が急に落ち出し、悩んで友人に相談したところ、勧められたのがWisardでした。
ただ、通うのに片道40分超もかかるために、少々二の足を踏んだのですが、体験授業に参加し、生き生きして帰ってきた彼の様子を見て、安心して預けることにしました。
本人は、SAPIXの黒板授業に慣れていたせいか、面倒見がよく、「かゆいところに手が届く」的なアドバイスをいただけるWisardの授業形式が、嬉しくて、楽しくて、ドンドン問題が解けた・・・と今まで味わったことのない達成感のような感覚を覚えたようでした。
結局、5年生の11月からお世話になりました。

阿部先生には本当に感謝しています。
それは、志望校合格ということだけでなく、「算数」の考え方や勉強のやり方を教えていただいたのではないかと思っているからです。
それまで、算数に苦手意識を持ち、思うように点を取れなかった彼にとって、良き道標となってくださいました。
今後の彼の将来にわたっての財産となることでしょう。
正に恩人です。

卒業会もとても楽しかったと申しておりました。
タイプとしては、そのような会も出ないのではないかと思っておりましたが、ニコニコしながら、帰宅しました。
それにも感謝です。

私も家内も、入試前の息子への対応については、親として反省すべき点、至らなかった点は多々あったと後悔もしています。
しかし、阿部先生には十分にご助言もいただきましたし、本当に感謝しています。
本当にありがとうございました。

P.S:これまで、父親が体験記を書いているのを見かけなかったので、嚆矢となるべく、筆を執りました。

Wisardよりメッセージ

進学おめでとうございます。

お子さんは算数が苦手ということで、その強化を目的にWisardに通う……ということになっていました。
ですが個人面談の際も申し上げていた通り、彼が算数が苦手だと思ったことは一度もありません。
体験授業でお預かりした時から、ずっとそうです。
確かにスピードを上げて、大量の問題を処理するという点では課題はありましたが、本当に大切なのはそこではなく、着実に論理を積み上げて結論まで向かっていくパワーそのものなんです。
スピードは後からついてくるものです。

実際、6年生が終わるころには4科の中では算数が最も高い数値を示すようになっていました。
マイペースでほっこりした雰囲気とは裏腹に、理系適性を感じる生徒でした。
麻布には今一歩届きませんでしたが、これからが楽しみなお子さんです。
いかにも学者肌という雰囲気ですが、6年間でどんどん前に出てくるようになるかもしれません。
それとも今の雰囲気のまま、研究に打ち込むような青年になるかもしれません。

いずれにしても、これからを楽しみになさってくださいね。

阿部

2017年