【中学受験】算数:範囲のない試験の活かし方。

今回は算数のお話です。
 
実力テストについては受ける前の準備の方法と、結果をどう今後に活かしていくかの2点を考える必要があります。
5年生以下は現状の把握を趣旨とすれば十分ですので、受験学年となる6年生に向けての内容です。
 
まず準備の方法ですが、基本的には理社を優先し、特定の範囲をしっかり復習するのがよいでしょう。
例え出題されなくとも、試験を区切りにその単元を強化できますから、直前の準備が得点に反映しづらい算数よりはこちらが大切です。
算数については、直近3ヶ月に学習した基本問題の総ざらいと、間違った問題のストックを復習することが有効ですが、理社に比べるとまとまった時間が必要で、あまり現実的とは言えません。
基本的には準備はなし、実力勝負という感覚で臨むべきです。
 
 
そして、より大切なのは結果の受け止め方です。
まず1段階目はじっくり時間をかけて解けば、あとどれくらい得点できたのかを明確にすることです。
算数のテストは時間内の処理能力を問うテストですから、時間を度外視してどれくらいできたのかは本来は言いっこなしです。
ですが時間内の立ち回り方には、反省すべき点が多少なりともあるはずです。
(それが完璧にできるのはかなり仕上がった状態の受験生のみですので、春の時点では反省点があるのはしごく当然です)
 
「どうしてこんな問題を間違えたんだろう。
今やってみたら、あっさり正解できたのに‥‥」
「この問題、本番では全然考えなかったけれど、落ち着いて解けば簡単だった。
テスト中にやればよかった!」
 
多くはこの2パターンです。
これをお母さんお父さんが悔しがるのではなく、生徒本人が感じることが重要です。
これをやらないと、テストをただ受けただけになってしまうので、ここまでは必須です。
 
 
2段階目が、それを今後にどう活かすかです。
1段階目をすませると、「あと何点取れるテストだったのか」が明確になっているはずです。
これが「0点」であれば、力を出し切れた悔いのない答案ということになるので、良い内容と言えます。
あとはさらに多くのことを学び、理解できる範囲を拡げることに集中するのみです。
問題はこれが「20点」「30点」とそれなりにまとまった点数になってしまっている場合です。
 
「勿体無かった!!次はミスをしないように頑張るぞ!」
 
これはこれでいいのですが、本番の気合だけで基本的に何も変わりません。
少しでも日頃の勉強の仕方に活かすことを考えた方がよりよいでしょう。
この今後へのフィードバックは生徒によって方法が異なるので、担当している先生に相談することが一番だと思います。
 
「繰り返しの量を増やす」
「繰り返しの間隔を変える」
「学習のメニュー/取り組む教材を整理し、計画そのものを修正する」
「苦手単元を特定し、その克服に時間を使う」
「家庭学習での正答へのこだわりを再確認する」
「次の短期的な目標に向けた課題を明確にする」
「こういう失点は、実は授業の時もたくさんある。
授業中から何としても答えを当てる気持ちを強く持つ」
「ミスが多かったものの、これは偶然。
次はいけるはずだから、やり方は何も変えない」
 
このあたりになることが多いはずです。
要するに、「次のテストで納得のいく結果が出せるように、日頃から何か変えることはないだろうか」と考えることです。
そして、生徒本人がそういう方向で頭を使えるように促すことです。
先生と保護者が計画をいかに練ったところで、実行するのは子ども本人。
取り組み方を再考し、次の目標を定める。
入試への準備はこの繰り返しです。
楽な道、効率的な道はありませんし、あるとしてもそれは試行錯誤した結果見えてくるものです。
正攻法でいきましょう。
 
 
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