豊島岡の難しさ

「うちの子に豊島岡はどうですか?難しいですか?」
保護者の皆さまとお話をする際、よくこんなご質問を受けます。
 
「豊島岡は難関です。
しかも、超難関に近いレベルだと思っています。
2月1日までで進学校を確保しておかないと、受験はお勧めできません」
たいていは、そう答えることにしています。
 
2月2日・3日・4日と3回入試があるので、何となく全部受ければ……のような気がする方もいらっしゃる方もしれません。
ですが、そんなに甘い入試ではありません。
中学入試に深く関わるようになってから、毎年その厳しさを痛感しています。
どれくらい厳しいかというと……。
 
豊島岡
 
と、Wisardの受験生のデータや受験パターンを全て示そうかと思ったのですが、教室が小規模すぎ、あまり意味をなさないのでやめておきます。
豊島岡の合格者の多くは1日の御三家と併願している生徒ですので、受験パターンで見てみることにします。
 
  桜蔭○ 豊島岡○ 
女子学院○ 豊島岡○
  雙葉○ 豊島岡○
 
これは御三家でも上位で合格をしているのでは、と思われる理想的パターン。
特に問題のないところでしょう。
 
ところが。
 
桜蔭○ 豊島岡× 
桜蔭× 豊島岡○

これがどちらもあります。
しかも、よくあります。
女子学院・雙葉についても同様です。
つまり、御三家とほぼ互角の難易度と言えます。
もちろん1日では各校に散っていた受験生がこぞって受けにくるわけですから、当然といえば当然ですが……。
 
そして問題は、3日・4日の入試です。
2016年度の実質倍率は、2日の2.5倍に対し、3日が8.9倍、4日が10.3倍。
1日・2日で進学校を確保し、さらなる難関校を狙う生徒に加え、御三家・豊島岡でどちらも合格をとれなかった、あるいは合格した御三家よりも豊島岡に進学したい実力者が再挑戦してくる中でのこの倍率。
50弱しかない合格の枠を500人が争うわけです。
中学入試において、屈指の激戦です。
 
率直に言って、2日で合格を取れなかった時点でよほどの実力がないとそこからの復活は厳しいです。
しかも実力だけでなく、本当に後がない状況で最大限の力を出し切るハートも必要になります。
そして誤解をおそれずに言えば、運も必要だと思います。
(ちなみに僕は簡単に「運」なんていうことばを使うタイプの先生ではありません)
 
これまで、Wisardから3日以降に合格した生徒は2人だけでした。
(補欠からの繰り上がりは除いています)
6年間で2人だけです。
そして、この何倍もの不合格の結果を受けています。
しかもその多くは十分に力のある、立派な受験生たちでした。
どれほど厳しい入試か、よく伝わるのではないでしょうか。
 
そして今年……続きは、次の機会に書きたいと思います。
 
 
↓Facebookを活用し始めました。イイね!をお待ちしています。
イイねしてくれた方は……現在41人です!

Wisard Facebookページ
 
↓ブログ更新のモチベーションとして2つのブログランキングに登録しています。
え……この前振りはまさか………!!と思った方はクリックをお願いします。
クリックはそれぞれ1日1回まで有効です。
 
にほんブログ村 受験ブログへ
にほんブログ村
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。