不合格体験記

Nさん(2023年度/東洋英和女学院中 進学)

この題名を見てぞっとした人が多いのではないでしょうか。
安心して下さい。

決して不幸な話ではないです。
むしろ今私は、とてもやり切った満足感でいっぱいです。
もちろん第1志望にも第2志望にも落ちてしまったことはとても悔しい思い出として、
今もこれからも心の中に残り続けるかもしれません。
そんな私が経験して感じたことを、皆さんにおすそ分けしたいと思います。


①1月の学校は受けるからには、
しっかりと合格をつかみとった方が精神衛生上よいです。

私みたいに初めての入試で不合格をもらうと、
心に結構なダメージを受けます。
そのために、阿部先生に過去問は、1年分でよいと言われても、
陰ながら3年分ぐらい解いた方が良かったかもしれません。


②過去問は本番とは違う。あくまでも過去問は過去問であるということ。

私は第2志望の過去問の出来を見てもらい、
阿部先生に「これなら合格できます」と何回気持ちよくしてもらったことでしょう。
しかしながら本番はこれまでよりも圧倒的に出題数が増え、
問題が配られ、始めのチャイムが鳴り、
1ページ目をめくった瞬間、意識が遠のきました。
みなさん、過去問は自信をつける道具の、ごく一部に過ぎません。


③色んな学校のいいところを見て、惚れましょう。

私は単純なもので天文部があればどこでも行きたくなってしまうので、
結構な数の学校に惚れ続けました。
それが実際、私の受験に大きく安心感を与えてくれました。

「ここの学校は落ちてしまったけれど、まだチャンスはある」

と自分の精神安定剤となりました(私が楽観的なのかも)
みなさんも志望校をたくさん作るとよいのではと思います。


④困ったら、阿部先生・畠中先生に相談しましょう。

Wisardに入ってから何回阿部先生のことをいじったのか記憶にないぐらい
いじり続けてきた私ですが、結局は一番Wisardが頼りになります。
最後の最後まで家族なのではないかと疑うレベルで喜んできます。
それがWisardです。


この体験記を読んでいる皆さんが受験まであと何年なのかわからないけれど、努力は必ず報われます。
そして信じましょう。
たとえ結果が自分の思っていたようにならなかったとしても、
それで人の価値や今後の人生が決まるわけではありません。

たまには頑張っている自分にご褒美を与えながら、勉強を頑張ってください。
応援しています。


阿部先生・畠中先生をはじめ、
Wisardの先生方や新中1のみなさんお世話になりました。
Wisardでの楽しい時間はいつまでも消えることのない、
大切な思い出になると思います。
ありがとうございました。

Wisardよりメッセージ

進学おめでとうございます。

書いてくれた素晴らしい合格体験記の文章を読んで思い起こせば、
5年生の初めは、どちらかというとおとなしいくらいの、
生真面目な印象の生徒だったことを、ぼんやりとかすかに思い出しました。

その君の印象は、この1年間でずいぶんと変わりましたが……。

算数のテクニックについてはもちろんしっかりと耳を傾けてくれましたが、
自分の考えはしっかり持っており、
周囲と話す中で自分の考えをまとめ、先生の話は半ば聞き流しつつ、
着実に受験に向かって自分で進んだ1年間だったと思います。

正直、2月2日は合格する予定でしたし、
その実力は確実にあったのですが、
そこは勝負のブレ、まさに運命の分岐点でした。
東洋英和に楽しく通い始めたことを、うれしく思っています。


君がしっかり者で、頑固ものであること、
勉強に賭ける気持ちが第一印象よりずっと強いことが、
この1年間でだんだんわかってきました。

すべてが、中高生以降も学生として勝負していくために必要な資質です。

「港区女子」になったわけですが、
自分で身を立て、進みたい道を突っ走るだけの力をつける6年間にしてください。
数学の質問は、僕がわかる範囲であれば、いつでもお待ちしていますよ。

阿部

2023年