前回の続きです。
受験生に必要な力、その2は記憶力です。
記憶力は、読解力や思考力、記述力と比べるとどちらかというと軽んじられることが多いように感じます。
「暗記だけの勉強しかしてこなかった生徒は、社会に出て苦労する」
「一夜漬けの学習では意味がない」
といった具合に。
本当にそうでしょうか?
これに触れると長くなるので、さらっと流しますが、僕はそういった文脈にはわりと懐疑的です。
そして、受験生にとっては、記憶・暗記は必須のことです。
理由としてはやはり、純粋な知識を問う内容に配点は入試全体の50%近くを占めていることです。
さらにいえば、知識及び記憶力はテストするのが非常に容易です。
ですから、入学試験・資格試験で問われないことはありません。
勘違いしないでいただきたいのは、知識を詰め込みさえすればいいということではなく、最低限の知識がなければ全く勝負にならないということです。
そして、その程度の記憶という準備さえ備えることのできない学生が、試験を突破しづらくなるのは当然です。
他の能力が互角であれば、記憶力がいい人と悪い人が比べられた場合に前者が有利なのは自然なことですよね。
Wisardで算数の授業を受けたことがある生徒は、少し意外に感じるかもしれません。
「覚えることは最小限に!」
「算数は暗記科目じゃない!」
「覚えようとしてはいけない!」
「毎回その場で考えていい!」
こんなことをよく言っているからですね。
これは、もちろん算数のお話です。
暗記科目は他にたくさんありますから、有限な記憶力は他の科目に使ってもらいたいということですね。
そして、算数は覚えようとしてしまったら、全然面白くないんです。
ですが、理社・漢字の知識については、しっかり覚える力が必要です。
補足するとすれば、まず記憶力「だけ」ではいけないということ。
1回で覚えられる生徒と、覚えるのに10回必要な生徒は、入試という時期になるとその差はかなり縮まってるからです。
知識系は最終的には力が拮抗することが多く、得点差がつきづらくなります。
そうなると、読解力と試行力がよりいっそう重要になります。
それからもう一つ。
記憶の仕方を工夫する必要があるということです。
取り組む場所・時間帯・周期・覚え方等、自分なりの取り組み方を身につけることがもっとも大切なんです。
本当に役にたつのは記憶した内容そのものではなく、記憶するという技術そのものです。
「まだ覚えていない」ことと「どうやって覚ればいいかわからない」ことは全く別だということですね。
10代のうちに自分なりの「覚えるフォーム」を身につけてほしいと思っています。
さて、ここまで書いてきて気づいてしまいました。
こんなにつまらない記事を書いたのは初めてだ!!
ということに。
次回以降はもう少し、工夫したいと思います‥‥‥!!
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いえいえ、全然つまらなくないです。
とても参考になりました。
ところで、算数は得意な息子ですが、社会の暗記が苦手なようです。
暗記が必要な科目の楽しい覚え方があったら教えてください。
>男子母さん
まさに記事の文章の後半に書いた、暗記の工夫、ということですね。
まず考えつくのは、覚えていない内容に絞って繰り返すという作戦を教えることです。
1〜10までの問題があったら、まだ覚えていない2468を扱い、翌日にはそれでもダメだった68を扱うというやり方です。
そしてもちろん、覚えていない問題にチェックを入れることも前提となります。
それからそれが結果に結びつくということを伝えることです。
「これはもう覚えたね!」と褒めることはもちろんですが、復習テストでは覚えことがそのまま結果に出ます。
その喜びを感じてもらうということが、自分なりに取り組むようになることの端緒になるのかなと思っています。
好きなものは放っておいてもどんどん覚えていくはずです。
勉強の暗記ものに対してどうアプローチするかということを身につけられるよう、最初はサポートしてあげてくださいね。
具体的に教えてくださってありがとうございます。
さっそくやってみます!