「人様からむやみに物をもらってはいけない」その２

今週の授業中のことです。
消しゴムを忘れてしまった、という少年がいました。
小学生はけっこう忘れ物をします。
忘れ物に厳しい学校や塾もあるのでしょうが、Wisardでは次回は気をつけてね、程度で済ませることにしています。
 
さて、いつもは忘れ物をした生徒用の筆箱を貸し出すのですが、その筆箱もちょうど消しゴムを切らしていました。
そこで、まだセロハンに包まれた、新しい消しゴムをあげようとしました。
すると少年はなぜかそれを固辞します。
その時のやり取りは以下のようなものでした。
 
「先生、こういうものはもらえません。
あの………使いかけの消しゴムはありませんか？」
 
「いや、そんなに遠慮しなくてもいいよ(笑)
それを使って君がしっかり勉強してくれた方が、僕は嬉しいから」
 
「でも。そういうわけにはいかないんです。
この前、水筒を忘れて先生にお茶をもらいましたよね。
それをしばらくしてからお母さんに話したら、すごく怒られたんです。
どうしてそれを早く言わないの！！！って。
先生に会った時にお礼を言えないじゃないの！！って」
 

 
「ほぉー、なるほど。
わかった。
じゃあ、今日の授業中だけ使って、帰りに返してくれればいいから」
 
「そういうことなら……じゃあ、お借りします」
 
 
うーん、さすがというか、なかなか立派なお話ではありませんか？
お礼なんて言っていただかなくとも、全然かまわないんですが(笑)
しかし、ご家庭ではしっかりとした教えをしているなぁー。
だから、こんなに見どころのある、紳士な少年が育つのか。
そういたく感心しました。
 
 
…………。
ここまで書いて、ふと思い出しました。
同じようなエピソードを以前ブログに書いたことがあることを。
あれは、４期生のＳくんだったな。
元気かな。
久しぶりに読み返してみようか。
 
そう思って、ブログ内を検索してみたところ……。
ない。
見当たりません。
というかその時期の記事が全くない…………？？
 
長くなってしまったので、次回に続きます。
 
 
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