【中学受験】なんとか理解しようという気持ち。根性のある生徒。

 
先日の6年生の授業のことです。
(6年生後期だけは基本的に演習授業になるため、黒板で解説することがそれ以前よりもかなり増えます)
 
ある問題を黒板で解説した時に、腑に落ちない表情をしていた生徒がいました。
難問というほどではありませんが、少しわかりにくさのある問題だったからです。
そして解説が終わった後に、あそこの意味がわからなかった、と自ら質問してきました。
 
学習塾あるあるの1つとして、大人の先生に「わかったね?」と聞かれると、「さっぱりわかりません」とは言いづらいことがあります。
ですが、Wisardの教室にある程度の期間通うと、ほとんどの生徒は粘り強く質問してくる生徒になります。
「わかる」経験を多くすることで、逆に「わからないことがわかる」場面が明確になるような感覚です。
ただし、質問して「おぉー、なるほど」と納得することと、自力で正解までたどり着けることは全く別次元のことです。
ですから、その段階に至るのをサポートすることがWisardでの算数の先生の仕事です。
 
 
さて、その子もその姿勢を身につけており、無用な遠慮をすることなく呼び止めて聞いてくれました。
黒板での解説よりもやや基本的なところから、説明を微妙に変えながら、もう1回。
とても大切な論点(今回は素因数分解がテーマ)だったので、しつこくじっくりやりました。
 
そして、授業の最後の最後。
小一時間がたった後です。
全ての課題を終えた、その子が申し訳なさそうにこちらをみて、こう口を開きました。
 
「先生。
やっぱり、さっきの問題はイマイチです。
ピンときません。
もう1回やってみていいですか?
‥‥
‥‥‥。
やっぱりダメだ!!
もう1回、解説してください!!」

 
 
これ、いいですね。
非常にいいです。
 
何がいいのかというと、なんとか理解してやろうというなりふりかまわない姿勢です。
どんな生徒が伸びるのかといえば、「たくさん頭を使う」生徒だと思っています。
これは、長い時間机に向かうという意味ではありません。
解いた問題の数でもありません。
考えの深さ・集中力の方が大切です。
 
例えば黒板で解説する時、最も力のある生徒はたいてい最も話を聞いていません。
自分が一番聞きたいところを聞ければ、あとは興味を失ってまともに聞いていないことが多いです。
わかりきったことをただ聞くだけなのは、つまらないからです。
また、個別で問題を解いている場面では、聞きたい内容を聞いたらすぐに次の問題にとりかかろうとします。
できる生徒、できるようになる生徒はずっと頭を使い続けようとするんです。
 
そうやって粘り強く自ら考えて到達した内容は、忘れ去られることなく自分の中にしっかりと定着します。
それでこそ、将来に残るものがあるんです。
 
その生徒にも、今の姿勢を続けて最後まで力を伸ばしてほしいと思っています。
 
 
Wisardの教材サイトはこちらか、右上のリンクから。
ひっそりと仕事算の感覚算数ドリルを追加しています。
 
 
↓ブログ更新のモチベーションとして2つのブログランキングに登録しています。
いや、そこはまず1回で納得いく説明をしないとダメでしょう!!でもとても楽しみな子だね!と思ってくださった方はクリックをお願いします。
クリックはそれぞれ1日1回まで有効です。
 
にほんブログ村 受験ブログへ
にほんブログ村
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。