「先生、面白そうだったんで、あれ、僕もやってみたいんですけれど‥‥」
6年生の少年が口を開きました。
事情があって、5年生中心のクラスに出席していた彼。
授業中、5年生と素数を交互に言っていくゲームをしていたのを、彼は黙って見ていました。
勉強を終えた後、お迎えが来るのを待つ間のことです。
教室は生徒全員が帰って、先生も僕しかいない時間帯だったのでシーンとしたもの。
「なんだ、全然興味なさそうだったのに。
実はやりたかったんだね(笑)
いいね!やろう!!」
気軽な気持ちでOKしました。
「2」
「3」
「5」
‥‥。
「107」
「109」
「113」
‥‥。
彼は相当な実力者。
粘ります。
6年生とこのゲームはめったにしない上に、ほとんどの生徒は100ちょっとで力尽きるので、なかなかそれ以上はいきません。
しかも引っかかりやすい数字をきっちりクリアしてきます。
‥‥。
「181」
「18、、いや191!!」
‥‥。
静かな教室に数字を挙げる声と、チョークの音だけが響きます。
「241」
「24、、いや251。
なるほど、まだ17までチェックすればいいんですね」
‥‥。
この辺りまで来ると、僕も全然余裕がありません。
覚えてはいないので、普通に考えています。
「269」
「271」
「よし、この辺で引き分けにしよう!
最近は、ここまで来た記憶がないよ。
さすが、なかなかやるね!!」
というわけで時間も深くなったので、引き分け。
しかし、最後に解答をチェックしていたら‥‥‥。
なんと。
僕が間違えていました‥‥。
203=7×29を見逃しです。
冷静に考えると、なんでこれを言っちゃったんだろうと思うのですが、いつも生徒に言っている通り、結果が全て。
これが実力です。
しかも、
「先生、僕も次のところ、13×17の計算を間違えて、211を飛ばしてます。
これは引き分けですね」
などとフォローされる始末。
(実際は、僕が二重に間違えています。
211を忘れていることに、僕が気がつかなくてはならなかったんです)
この記事を書きながら、
なぜだか、
全力で
走り出したくなってきました。
まあ、かなり緊迫した雰囲気だったので、本番のいい練習になったかもしれません。
それに、生徒の成長を間近で見ることができたわけですから、よしとすることにしましょう!!
というか、そうするしかないですね‥‥。
次に挑戦者が現れた時は、徹底的に叩きのめしたいと思います(笑)
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素数を覚えるのに最適なゲームですね!数字好きな息子は今、円周率をひたすら覚えているのですが、円周率ではなく素数を覚えてもらいたいと本気で思いました。素数ゲームを提案してみます!
話が変わるのですが、ご相談させてください。
来年新小4になる息子が先日サピの入室テスト受けたのですが、また1月の入室テストを受けたいと申しております。
先日の入室テストを自宅で答え合わせをしたところ算数が140点のはずが実際には記入ミスで120点程だったのです。国語が平均点以下だった為、トータルで平均でした。そのことに本人が満足がいかず、リベンジしたいようなのです。
前回より受験人数も増えますし、点数上がる可能性もあれば下がる可能性もある旨も伝えたのですが、受けたいようなのです。
その場合、本人の意思を尊重した方が良いのでしょうか??
私は入室してから頑張れば良いので受けなくても良いと思っていますし、こないだの結果が今の実力だと思っているのですが、息子は納得していないようなのです。前回より下がってしまう気もしますし。
でも、本人が受けたいのであれば受けても良いのでしょうか・・
先生のご意見を参考にしたいので、お時間ある時にでもご教示ください。
宜しくお願い致します!
>石川さん
素数ゲームは面白いです。
円周率は一度もやったことがないのですが、頭の中でわり算をたくさんする形なので、少し違った方向性だと思います。
ぜひ、お試しください。
車を運転したりしている時は、気をつけてくださいね(笑)
それからお問い合わせいただいた内容については、記事にしてお答えできるように準備中です。
もう少々お待ちください。