【中学受験】駒東からの謎の問いかけ。

2017年度 駒場東邦の大問1(4)で、こんな問題が出題されました。
 
今まで算数を学んできた中で、実生活において算数の考え方が活かされて感動したり、面白いと感じた出来事について簡潔に説明しなさい。
 
解答欄は1行だけ。
何がしたいのか、かなり謎です(笑)
大学入試のシステムの変化に対応する用意がありますよ、という中学校からのメッセージと捉えるのがよいのでしょうか。
かなりパフォーマンス的な要素が強い出題で、駒東にしては珍しいなという印象です。
数学の先生が校長先生になっているということもあるのかもしれませんね。
 
おそらく採点は3段階。
(これは僕の勝手な予想です)
 
A:文章の筋が通っており、説明として意味が伝わる→4点
B:言いたいことがよく分からない、あるいは幼稚すぎる→2点
C:何言ってんだコイツ、これは白紙と同じ評価だ→0点
 
こんなところではないかと思います。
 
いずれにせよ合否には明らかにほとんど関係ないでしょう。
気楽に、簡潔に書くことを心がけるべきですね。
大学入試の英作文と同じように、いいところを見せようとして逆に転んでしまうことを避けなくてはなりません。
小学生はその感覚の訓練はされていないので、いわゆる「機転」というものが多少は必要だったかもしれませんね。
 
生徒たちはどんな答えを書くんだろう?と思ったので、今年の6年生の黒板クラスで出題してみました。
生徒の答えは以下のようなものでした。
 
 
「自分のお小遣いで買うべきものを考え、ちょうどで買うことができた」
「実際の店などで割引・何%引きなど、割合を活用して値段を求められた」
「学校や家などでものを平等に分ける時に、素早く計算して分けることができた」
「お肉屋さんおつかいに行った時に、お釣りを間違えていることに気づけた」
「利益などの考えが、ものを買う時に活かされていた」
「スーパーに行った時、できるだけお釣りを少なくするようにお金を出します。
何円出せばいいのかを考える時、とても面白いです」
「父の仕事の関係で計算をしている最中、計算の工夫で早く計算が終わった」
「小数の計算を知り、細かいことも計算できるようになり、色々なことを知ることができた」
 
 
このあたりは無難なところですね。
ヘンな解答、突っ込みたくなる内容を書いた生徒は朗読の刑です。
次は読まれて笑われるようなことのないように、気をつけてくれればいいんです。
ちょっとおかしな答案はこんな感じ。
 
「クラスで何かを配布・収集する時に人数を計算で求めることができることが面白い」
→人数を計算で求めるってどういうこと?ちょっと意味がわからないですね。
 
「料理をする時に3人分を4人分に分数を使って変えることができて感動した」
→悪くないですけれど、絶対に感動はしてないだろ!と突っ込みたくなります。
 
「料理をする時に、1人分のものを4人分とする時にうまくいかないのが面白いと思った」
→何で上手くいかないの?(笑)と言いたくなります。
 
「N進法を習ったおかげで、本に書いてあった進法を理解していたため、本を早く読めた」
→N進法を習ったことで早く読める本って、どんな本?
 
「商品の値段などの精算やテレビの問題を早く解けて、みんなに自慢することを面白く感じた」
→これも別に構わないですが、自慢する必要はないのでは?(笑)
 
「電車の平均時速を出し、駅と駅を平均時速のx/yで歩くと反比例になったこと」
→数学っぽく書こうとして、コケたパターンですね(笑)
 
 
そして極めつけはこれ。
 
「算数を勉強して求められない場所などがわかるようになり、夢が見えてきました」
 
これはみんなが大爆笑。
壮大にぶち上げたものの、全く意味がわかりません。
本人は赤面していましたが、きっとクラスの中で一番多くのことを学べたはずです。
 
まとめると、このような自由度の高い論述問題においては、積極的に書いていく姿勢が大前提でこれが一番大切。
次に、自分が書いた文章を読み返し、読む人に正しく伝わるかどうかを判別する姿勢があるとさらによい。
こんなところでしょうか。
 
 
↓ブログ更新のモチベーションとして2つのブログランキングに登録しています。
確かに入試問題としてはちょっと微妙だよねぇ………と思ってくださった方はクリックをお願いします。
クリックはそれぞれ1日1回まで有効です。
 
にほんブログ村 受験ブログへ
にほんブログ村
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。