中学入試 1クラスの最適人数。

Wisardにお子さんをお通わせでないご家庭から、メールでご質問をいただきました。
個別のご返信よりも、ブログの記事にもしても役に立つ内容でしたので、まとめて書いておきたいと思います。
 
 
お問い合わせ頂いた内容をまとめると、
 
「子供は4年生。
中学入試の準備のために塾を選んでいる段階。
小学校のお友達がたくさん通っている塾の入室テストを受け、入室する方向。
ただ、クラスの人数が現時点で26人いると聞いて驚いた(学校のクラスよりも多い)。
きちんと見てもらえるかどうか不安なので、意見を聞かせてほしい」

 
ということでした。
 
 
まず、「きちんと見てもらう」というのがどういった内容を指しているのかによっても、話が変わってきます。
以下の内容は、アベの個人的な意見として、ご覧になってください。
中学入試においての、クラスの人数に対する所見は以下のようになります。
「個別に見てもらう」という意味では、基本的に人数は少なければ少ないほどよいです。
ただし、クラスの人数が多くなることによるメリットも存在します。
 
 
1〜2名まで:進度・レベルを完全に生徒に合わせることができる。
競争の要素がないこと、先生の人数が必要で、講師の質を揃えるのが難しいことが短所。
(先生の質が落ちるor授業料が高額になる、のいずれかになりやすい)
 
3〜6名:「全員が別の教材に取り組んでいる」状態でも、十分に目が行き届く授業ができる人数。
編成によっては競争したり、参加型の授業も可能。
丁寧な授業ができるが、やはり先生の人数が多く必要になる。
 
7〜16名:基本的には黒板授業形式でないと、授業が成り立たない。
個別に解説は難しいものの、授業中に添削を受ける時間を作る程度であれば可能。
生徒の意見が飛び交うような参加型の授業には最適。
クラスの中で競い合うような活気のある授業もしやすい。
 
17名以上:完全な講義形式になる。個別の対応は難しい。
ただし、講義を聞いてしっかりと学ぶ、という意味では人数は関係ないとも言える。
また、先生の人数が少なくて済む分、経験豊かで授業力の高い講師に当たりやすい。
 
このように考えています。
 
 
では、今回ご相談いただいた内容についてまとめます。
講義をしっかりと聞いて楽しく学べるお子さんで、ある程度のエネルギーをご自宅で復習に避けるのであれば、問題ありません。
ぜひ、新しい環境に飛び込んで頑張ってください、ということになります。
 
最後に1点考慮することとして、その学年が何クラスに分かれているのかがポイントです。
それをご確認になってから、入室なさることをお勧めします。
 
学年全体が1クラス、ということだと生徒のレベルに差がありすぎて、質の高い授業をすることは難しいはずです。
「7名以上のクラスで質の高い授業を行うためには、細分化されたクラス編成が有効」
「学力が揃わないクラスで、全員に意味がある授業をするのは非常に難しい」
ということはセオリーと言っても差し支えありません。
具体的な塾名を伺っていないので、はっきりしたことは申し上げにくいですが、26名は確かにかなり多い人数です。
最低でも4コース、できればそれ以上に分かれていることが望ましいとは感じます。
 
 
以上です。
今後も汎用性の高いお問い合わせを頂いた際は、こうしてブログで解答することも行っていく予定です。
 
 
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