【中学受験】模試の算数で大失敗した時の対処法。

中学受験生は、数多くのテストを受験します。
毎回同じ成績であることはなく、ずっと上がり続けることもまずありません。
ですから、少々のブレは当然のことで、なんでもありません。
 
今回は、四谷大塚の合不合判定模試やサピックスの組分け、日能研の公開模試等、重要視されるテストでの算数で大きな失敗した時、考えるべきことを記事にします。
小さな失敗は繰り返して当然です。
ガツンと下がってしまった時限定の内容とお考えください。
 
 

子供のコンディション確認。
授業を万全の状態で受けられているか。

 
まずほとんどの場合、通常では考えられないような失敗の原因は、
 
「緊張」「毎日の計算練習の滞り」「コンディション不良」
 
のいずれかです。
大手塾のテストは処理の正確さにフォーカスした内容です。
ですから、ミスが増えれば簡単に成績は落ちてしまいます。
睡眠・栄養、それから勉強と関係ないことも含めて、悩んでいるような雰囲気がないかも確認しましょう。
日常的な疲労が限界に達している場合もあるので、特に慎重な判断が求められます。
肉体的・精神的に疲れている生徒は、基本的に成績が落ちていきます。
人間は本能的に学びながら成長しますが、それは身体の成長のあとに来るものなのでしょう。
以上の点で問題がなければ、「次、頑張ろうね!」で十分です。
 
例外は難度の高い学校別の試験や、志望校別SOです。
こちらでの失敗は、問題の傾向が合っていない可能性も考慮する必要があります。
 
 

日々の計算練習は怠らない

 
毎日のトレーニングは、点数を安定させるのに効果的です。
基本的に、夏期講習までは全員やった方がよいです。
(もちろん例外もあります)
特に、これまで継続していた習慣をサボり始めると、成績が下がりやすい傾向があります。
基礎鍛錬は取り組んで当然に近いものにしておきたいところです。
遅れがちになっていないかも確認しましょう。
 
 

子供のことばを引き出す。

 
大失敗した時は、叱ってはいけません。
どうしてダメだったんだろうね、と話題にする程度に留めましょう。
自分なりの説明があれば、内容は問いません。
めちゃくちゃな論理でもOKです。
前向きな精神に持っていくことが優先。
気持ちがある生徒は、何も言わなくても悔しさを感じています。
さらに、コースが落ちる等すれば、それを簡単に忘れられない仕組みになっています。
周囲があえて指摘する必要は全くありません。
 
逆に本人が悔しさを感じていない場合は、何を言っても他人事です。
入試直前を除き、普通の小学生に受験生の自覚なんてものはないと思ってください。
待つのが一番の良薬です。
入試が迫れば、必ず合格したくなってきます。
それまでの道のりの途上では、周りが大騒ぎするのが一番、本人をシラけさせます。
 
 

やり方を簡単に変えない。

 
入室や転塾の直後を除いては、これが万全と思える取り組み方をしているはずです。
それをそう簡単に変えないようにしましょう。
取り組み方をコロコロ変えては、日常全体が浮き足立ち、自信はどんどん失われていきます。
本人が自ら解き直しをして、できそうなところをピックアップすれば十分です。
 
1週間の取り組み方があやふやなのであれば、スケジュールの見える化はしてもよいでしょう。
ただし、現実的でない計画は避けてください。
 
これはとても大切なことです。
「何を変えたらいいのでしょう?」というお問い合わせをいただくことは、Wisardでも少なくありません。
ほとんどの場合、
「変える必要はありません。
すでに最善手を打っています」

という返答をしているような感覚があります。
逆に、大幅な変更を繰り返すようでは、これまでのやり方はなんだったのか、ということになるのではないでしょうか。
 
 

勤続疲労が感じられる場合

 
勉強時間を減らすのが一番です。
パズルや読書等、集中する感覚を取り戻す時間をとるのも良い作戦です。
逆に、一番ダメなのは取り組む内容を増やすことです。
負荷を増やすのは失敗した時ではなく、好調の時にすべきことです。
取り組む問題の難易度もしかり。
下げることはあっていいのですが、上げてしまっては大混乱です。
同じ単元が以前出てきた教材を久しぶりに解いてみて、理解度が格段に上がっていることを確認するのは、比較的よいやり方です。
 
 

塾の先生に相談するとすれば

 
ある程度勉強している生徒の場合は、現状の取り組み方を伝え、切るところがないかのアドバイスを求めましょう。
あれをやれ、これもやれと指示するのは簡単なんです。
しかし、子供の得点力はいかに頭を使っているかで決まるのであって、解いた問題の数はもちろん、勉強時間でももちろん決まりません。
むしろ長い時間集中することは小学生には難しく、惰性で机に向かう習慣ばかりがついてしまいます。
 
何もやっていない生徒の場合は、先生から取り組みについて具体的な指示をするのがよいです。
(できれば、テストの失敗というショック療法の前にしておくべきことですが‥)
しかし、そう簡単に子供は変わりません。
基本的にはやるならこれ、という内容を明示し、あとはひたすら待つ姿勢が大切です。
今年度の合格体験記をご覧になると、待ちに待ちまくり、志望校合格を掴んだ例がいくつもあることにお気づきになるはずです)
 
 

まとめ

 
お子さんの生活が勉強も含めてしっかり回っているかどうかを、再確認する機会と位置づけてみてはいかがでしょうか。
子供は成功からも多くを学べますが、小さな失敗からも、実は多くを学んでいます。
しかし、それは大人が授ける知恵であってはいけません。
本人が自分なりに考え、たどり着くことが最も大切で、曖昧であっても構わないんです。
その積み重ねが大きな成長につながります。
 
ご両親が明白な綻びを見つけた場合は、そこだけを見直してみましょう。
「もっと勉強させなくては!」となってしまうことは、短期的に見てもほとんどの場合はマイナスです。
長期的には、計り知れない遠回りになります。
次は頑張るぞ!と、態勢を立て直したお子さんを見守ってあげてください。
 
 
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2 件のコメント

  • ブログいつも楽しく拝読させて頂いています
    この記事、息子の受験まで忘れずに心がけたいと
    思いました
    でも2日に1度は読まないとついつい何か
    言ってしまいそうです

  • >初めての中学受験さん
    コメントをありがとうございます。
    めったにコメントをいただくことのないブログなので(笑)とても嬉しいです。

    2日に1回も読まなくとも、お子さんが本気になってくれば忘れてしまうはずです。
    周囲は環境を用意し、子供が動き出すのを待つのが一番です。
    難関校の入試は、従順なだけの子供では突破できませんから!!
    また役に立つような記事を書いていきますね。

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