【中学受験】算数の解き方を「忘れてしまう」生徒 その3

算数を暗記科目にしない

 
引き続き、「算数を暗記科目にしない」ことをテーマで書いていきます。
その1その2の続きです。
 
低学年のうちに易しい問題を繰り返しすぎてしまうと、
 
考えない習慣がついてしまう
知っているパターンに落としこめるか否かだけで、解けるかどうかが決まってしまう

 
ことにつながります。
そうすると、そこから頭の使い方を変えることは非常に時間のかかる、困難な学習になります。
 
ですから、初めからそうならないようにするのが一番です。
 
 
そのためには、
 
「覚えるな!」
「アタマを使え!」
「その場で考えろ!」

 
という声かけは、ほとんど無意味です。
抽象的すぎる指示ですから、子どもはそんなことを言われても
 
「???」
 
となるだけです。
 
 
ですから、以下の方針をお勧めします。
 

・同じ問題を繰り返し練習するのは2回まで、をルールにする。
さらに繰り返したい場合は、1ヶ月以上は期間をあける。
塾で重複する内容のリピートが家庭学習になっている時も同様。
時期をずらして取り組むようにする。
 
・ご家庭で一緒に学習をする時間を取れる場合は、「教える」のではなく、子どもなりの説明を引き出すようにする。
週5問程度なら、無理なく続けることができます。
 
・月1回のテストの見直しは本人に任せましょう。
(全問解き直す必要はないからです)
本人が求めてこない限りは、見直しの方法についてアドバイスしない。
また、良い結果の場合は褒めてもよいですが、悪い結果でも叱らないようにしてください。
逆に授業内での復習テストは、解き直しの徹底をルールにしましょう。
 
・式を書くように命令しない。
算数には式が必要ない問題があまりにも多く、全ての問題で式を書くようにという指示は明らかに間違っています。
 
・解答を見ても分からない問題は無理に教えない。
いずれわかるようになりますから、勇気を持って放置しましょう。
 
・パズル教材にできるだけ取り組むようにする。
(特に低学年のうちに)
 
考えなければ解答にたどりつけない問題/自力で答えの見直しができる問題を使用しましょう。
(これについてはあらためて詳しく書きます)

 
 
以上です。
 
短期的な結果を求めすぎると、結果的に子供に間違った学習の仕方をしつこく教え込むことになり、長期的にみると大きなマイナスになる
 
ということが伝われば幸いです。
このテーマはいったんここまでにしておきますね。
 
 
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