海外の大学への進学について

数年前から思っていることなのですが、日本の高校を評価する際、東大の合格者数が今ほど注目される時代はおそらくそう長くはないと思います。
というか、世間はそれをあまりに気にしすぎです。
 
躍進!とか凋落!とか、1年単位の、しかも1つの学校の進学者数で学校の価値が判断されることは苦々しく思えます。
少なくとも数年単位でみる必要があるはずです。
しかも雑誌に載るようなランキングは母集団の数を無視して分子のみ比べています。
トップ校への進学率のような基準で見たほうがよいですし、中学・高校の実績として見るなら入学時の学力水準も考慮すべきなのではないでしょうか。
 
中高一貫校の存在意義は優秀な若者を育て、日本を支えるような強力な人材を輩出することにあります。
ですから、それに対する評価の指標として、進学実績は大きな判断材料になることは確かです。
東大・京大・一橋・東工大・医学部・早稲田・慶応……。
こういう学校への進学者数が注目されるわけですが、もうすぐそこに多くの横文字が並ぶことになるはずです。
だいぶ脱線しましたが、今回のお話はここにつながります。
 
2015年、3つの主要な世界の大学ランキングのうち、日本の大学でベスト10に入っている大学は1つもありません。
今後、18才の段階で海外に飛び出す生徒が出てくるのは当然の流れです。
(もちろん経済面の問題や国内での進路等、様々な状況があることは承知しています)
 
ハーバード大学
 
ですが、現在は多くの高校でそのサポート体制ができているとはいえません。
進路指導の先生たちにとっても、勝手の分からない未知の入試なんですよね。
僕も数名の生徒から相談を受け、適当なアドバイスはできませんからできる限り調べてようやくおおまかなシステムを理解した程度です。
 
今回取り上げた彼女も、Essay添削やSAT対策、推薦状の依頼の仕方や課外活動のアピールの方法……、きっと手さぐりで進めていったのでしょう。
(例えば、ポピュラーなSATの参考書は解答のミスが多く、彼女の質問の半分は解答ミスでした。
これはアメリカンクオリティ!?
推薦状もだいぶ自分で書き直したようです(笑))
もちろん、それを専門としている方からのサポートもあったはずです。
ですが自分の進む道を考えて、ともすれば放り出したくなるようなことに取り組んだことを眩しく思います。
 
いわゆる「パイオニア・スピリット」を感じるということです。
もちろん学力も大切ですが、こういう姿勢を豊島岡での6年間で身につけられたことは素晴らしいことだと思います。
少なくとも18才当時の自分はそんな選択肢があることさえ、考えてもみませんでした。
 
いつも言っていることですが、ほんとうに大切なのは新しい環境に飛び込んでから、それをどう活かすかです。
どんな若者になって帰ってくるのか、楽しみですね。
 
あれ、今回のブログには………、オチが………ない!!
まあ、たまにはということで、ご容赦ください。
ちなみに、日本の志望大学を目指して頑張る生徒たちも応援していることはもちろんです。
今頃、WisardのⅠ期生たちはエンジンをかけていることでしょう。
きっとⅡ期生の生徒たちもそろそろ………!!!

 
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