授業中のことです。
ある女の子から、突然こんなことを問いかけられました。
「先生って、嫌いな作家っていますか?」
唐突な謎かけに、僕の動きが一瞬止まります。
「嫌いな作家?
うーん、好きな作家はたくさんいるけれど‥‥
それ以外の作家は好きでも嫌いでもないような‥。
特に嫌いな作家っていうと、思いつかないなぁー」
「そうですか。
私はいるんですよ。
私、宮沢賢治が嫌いなんです。
なぜかっていうと‥‥」
ここで不覚なことに思わずお話を遮ってしまいました。
この1年間で最大のミスでした。
「あっ、わかった!
それって答えづらい質問をしてから自分の意見を思い切り語る、っていうパターンなんじゃないの?」
まさに余計な一言でした。
彼女は僕の鬱陶しいツッコミに、プイッと横を向いてしまいました。
普通なら
「ごめん、余計なことを言って。
やっぱり気になるから教えて!」
と言えば口を開いてくれそうなものです。
ですが、彼女は普段から意志の強さを感じさせる生徒で、それぐらいではフォローしきれません。
「そんなことないです!
そんな風に言うんなら、もういいです!」
そう言って、それからどんなに頼んでも、話してくれませんでした。
あぁ、彼女が宮沢賢治を嫌いな理由って何なんだろう?
気になるなぁー。
そんなことを考えて、少し眠りが浅くなったような気がしました。
でもこの頑固さ、決して悪いことではないんです。
決めたことをやり抜くという意志の強さにつながるからです。
まあ、だからと言って僕の気になる気持ちが軽くなる訳ではないんですが‥‥。
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