前回の名言ブログの続きです。
「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残ることができるのは、変化に適応できる者である」
「進化論」で知られるダーウィンの言葉だそうです。
このことばを見るたびに、ことばの定義が曖昧だなあと感じていました。
Wisardは中学受験向けの教室で、子どもを育てることを専門にしています。
ですから「賢い」ということばには、特にとても敏感なのです。
これは子どもを育てる保護者の方も、もちろん同様かもしれませんね。
ついこの前ですが、ネットを見ている時に
「子どもを賢くするたった1つの習慣」
というボタンがありました。
思わずクリックしてみたら勉強アプリのアフィリエイト記事に飛んでしまい、閉口したことがあったくらいです(笑)
まあこれは脱線として。
この文章で言うと、
「変化に適応し、生き残ることができた者」のことを「賢い」って言うんじゃないのかな?
と感じたということです。
同じようにお感じになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「強い」「賢い」のような抽象的なことばは特に定義が曖昧ですから、日常会話ではなく他人に納得してもらうような場面では、丁寧に使っていく必要がある、といういい例ですね。
さて、Wisardは子供を賢くすることが役割です。
では「賢い」とはどういう意味で使っているのでしょうか。
「御三家に合格する」
「毎日成長している」
「テストの成績が平均点よりもいい」
「東大に合格する」
「偏差値が60以上」
「ハーバードに進学する」
「中学入試で第1志望に合格する」
「自ら学ぶ姿勢がある」
どれも全くしっくりきません。
「賢い子どもを育てる」という教室の目標には、幅があっていいんです。
Wisardは小学生、特に中学受験生を育てるのに特化した能力の高い先生によるチームなので、多様性があるほうがむしろ望ましいと思っています。
ですから、個人個人がそれぞれの「賢い」に向かって授業を行っています。
アベが個人的に考えていることとしては、
「賢い人間」=
「自ら論理的に考え、実行する能力がある。
自分だけの幸せな生き方を考え、それを成し遂げる実力がある人間」
「賢い人間を育てるためにWisardができること」=
「小学生の段階で学ぶことの面白さを伝えること。
それによって、理解すること・成長すること・何かを成し遂げること・夢中になる経験を継続して重ねられるように方向づける教室」
ということになります。
だから、「生き残るのは賢いものではない」と言われると、
「いや、生き残った人を賢いって言うんだよ!」と感じてしまったわけですね。
しかし調べると、そもそもダーウィンは著作の中ではこの言葉を述べていないそうです。
「このような考えを示したと言われている」程度のようで、後世の創作の可能性もあるレベル。
カッコよく見える言葉なので、小泉首相が「改革なくして成長なし」という文脈で引用したこともあるらしいです。
ただ、ダーウィンは種の進化と存亡の関係を論じた人のはずなので、明らかにちょっと苦しい引用と言えそうです。
カッコいい名言も気軽な気持ちで都合よく引用しないように。
それから言葉の定義を明らかにしながらお話をするように、僕も気をつけたいと思います。
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度々たびたび失礼いたします。
ますますブログの順位を上げたくなっています!
Wisardの益々のご発展をお祈り申し上げます!
>匿名さん
ありがとうございます。
頑張って書いていきます!