【中学受験】Wisardにやってきた田中芳樹ブーム。銀英伝のススメ。

 
Wisardには入り口のすぐ先に本棚があり、生徒は出席ごとに基本的には１冊、好きな本を借りていっていいということになっています。
 
一番初めは、スタッフの私物でスタート。
リクエストのあるものを買い揃えていき、卒業生が寄付してくれた本があり。
現在に至っています。
 
もうスペースがなくなってきました（笑）
人気のなさそうは本を間引くか、あるいは本棚を増築する必要がありますね。
 
 
実は、借りられていく小説の人気には意外なことに、ものすごく流行りすたりがあります。
例えば、あれだけみんなが読んでいた「ハリー・ポッター」「ダレン・シャン」「パーシー・ジャクソン」などは、最近は全く人気なし。
そういう意味では「僕らの」「都市のトム・ソーヤ」「怪盗レッド」などの人気は根強いですね。
日本人作家の作品の方が、ブーム的な浮き沈みは少ないかもしれません。
 
 
 
さて、その中で昨年度目立って人気があったのが「アルスラーン戦記」。
 

 
 
田中芳樹という作家の作品です。
中世ペルシアを舞台にしたファンタジー小説です。
 
実は、これは阿部が小学生時代にドハマりした小説がつい最近完結したため、
（この時点でちょっとすごいですよね。
全15冊ですが、完結まで20年以上！！）
それを僕が読み返すために購入し、それをそのまま並べたものでした。
 
昨年度の６年生は10人近く読んでいた気がします。
麻布生とか、海城生とか、豊島岡生とか。
今年も、何人か読んでくれていますね。
小学生でも読みやすいですし、非常におススメです。
 
 
 
そして、その作家の代表作に
 
「銀河英雄伝説」
 
という作品があります。
これまた、僕が小学生時代にドハマりした小説。
「アルスラーン戦記」にハマった卒業生の中学１年生が、コロナウィルスによる自粛中に、次々とこの作品に手を出しているというお話を伺っています。
いまはWisardの本棚はないので、読みたいという子が小学生にもいたら入荷しようかな……と考え中です。
 
 
この作品はタイトルの通り、SFもの。
といっても、ロボットに乗って戦う系ではなく、数万隻の艦隊を率いて戦術を競う軍記もの系です。
宇宙人はなしの人間同士の戦い。
 
衆愚政治に陥りつつある民主政治にも関わらず、
そのイデオロギーを守ろうとする軍人
（イラスト左：「不配の魔術師」ヤン・ウェンリー）
 
と
 
姉を皇帝に奪われ、
腐敗した専制政治を打倒し、開かれた国づくりを目指す青年
（イラスト右：「獅子帝」ラインハルト）
 
の激突を描いた作品なのですが、とりあえず登場人物がとにかくカッコいいです。
この年齢になると、ちょっとカッコつけすぎじゃない？？と苦笑いしたくなるほど。
賢くて勇敢であることに、とても重きがおかれているため、人格形成にも影響がありそう。
ちょっと偏っている気もしますが（笑）
 
 
 
思わず人に言いたくなる名言・名ゼリフだらけなので、
急遽そのうちいくつかを発表します！！
 
数えきれないほどあるのですが、僕がちょっと検索して見つかったものを並べていきます。
興味がある生徒は、言ってくれれば本棚にそろえていきます。
それではいきましょう！！
 
 
「信念とは、
あやまちや愚行を正当化するための化粧であるにすぎない。
化粧が厚いほど、その下の顔は醜い」
 
 
 
「私が嫌いなのは、
自分だけ安全な場所に隠れて戦争を賛美し、
愛国心を強調し、
他人を戦場に駆り立てて
後方で安楽な生活を送るようなやからです」
 
 
 
「あいつらは今日の地位を
自分自身の努力で獲得したのじゃない…
権力と財産を、ただ血がつながっているというだけで親から相続して、
それを恥じらいもしない恥知らずどもだ。
あんな奴らに支配されるために、
宇宙は存在するんじゃない」
 
 
 
「わしはあなたの才能と器量を高く評価しているつもりだ。
孫を持つなら、
あなたのような人物を持ちたいものだ。
だが、あなたの臣下にはなれん」
 
 
 
「運命？
運命などに俺の人生を左右されてたまるか。
俺は俺の長所によって成功し、
自分の短所によって滅びるだろう。
全て、俺の器量の範囲内だ」
 
 
 
「吾々は包囲の危機にあるのではない。
敵を各個撃破する好機にあるのだ」
 
 
 
うーん、相変わらずアツいですねえ…………。
（最近またアニメ化しているようです。
まあ、小説が一番だと思います！）