海外で学んでいたWisard卒業生たち。コロナの影響。
Wisardを卒業した中高生の中には、在学中にに留学している生徒もたくさんいます。
卒業生たちの進路をすべて把握しているわけではもちろんありません。
ただ、新型コロナウィルスへの対応で留学先から帰国したという生徒が数名、教室を訪れてくれており、
この感染症の大きな影響をあらためて感じる機会にもなりました。
その中に、お父さんのお仕事の関係でご家族で渡米なさったご家族が、
ひと組だけいらっしゃいました。
ご連絡はメールがほとんどだったので、先日近況を伺ったところ、
お返事をいただくことができました。
今はマサチューセッツ州にいらっしゃり(東海岸のボストンのあるところです)、
現地の中学校に通っているそうです。
【中学受験】とある中学生のすべらない話。
【中学受験】生徒の落書きに身の危険を感じる時。
海外在住の生徒の近況
おおよそ、以下のようなお便りをいただきました。
コロナの状況としては、5月末頃から一部の業種はガイドラインの範囲内で営業が再開。
とはいえマサチューセッツは感染者も多く、
自宅待機命令が解除されたわけではないので家からはほとんど出ることはない。
来週に卒業式があり、秋からは学区の公立高校へ進学、
卒業証書もドライブスルー形式で受け取ることになりそう。
学校は3月に保護者に感染者が出て閉鎖になり、
それ以降はZoomやGoogle Classroomを使ったリモート授業。
普段も学校では個人に貸与されたChromebookを使って授業が行われていたのでPC操作などについては問題ないものの、
家の中で一人で課題をこなす日々はやはり孤独で、自己管理の難しさも感じる様子。
昨年の渡米直後は簡単な英語しか聞き取ることができず、
口から英語が出ることもほとんどない状態。
持ち前の勘とGoogle翻訳(神)を最大限に活かし、
家庭教師や親の助けなしで学校の授業と宿題を乗りきる。
心折れることがありながらも、頑張っている。
「日本語なら簡単なのに、英語だから時間もかかるし、100%の理解は難しい。
バカみたいなレポートになるし、嫌になっちゃう」
と愚痴をこぼしながら。
本人としては自信がもてずモヤモヤするようですが、
親としてはよくやっていると思う。
学力が落ちていて日本に戻ってやっていけないかも、、、と
時々不安を口にすることもある。
頑張っていますね!!
言いたいことは、
「その経験がきっと糧になる。
君なら、
何も心配はいらない!!」
ということに尽きます。
中学受験はしないが……
その子は非常に印象に残る子で、中学受験は基本的にしないという方針で、
小学6年生になってから、教室に入ってきました。
入室の時期は遅かったのですが、目立って力がありました。
それまで公立小学校以外の勉強を何もしていなかった生徒が、
新6年生の段階で受験生レベルの学力が既にあることは、かなり稀です。
「ん?あれっ??なんだ??
この子、めちゃくちゃできるんじゃないか?」
という感じ。
1年しかなくとも、埼玉の中学校ならおそらく全て間に合う、
5年生の夏期講習から4科目の学習を始めていれば御三家も狙えたはず、
と個人面談でお伝えした記憶があります。
結局、無理に中学受験の道は選択せず。
幼少期にアメリカに滞在していて英語はある程度素養があり、
同時に国語も中学受験の世界でもサピ偏差60は軽く超える力があったため、
高校受験向けの教室に通っても意味がないということで、
Wisardで数学のみの学習を継続していました。
中学校の1学期の定期試験ではいきなり校内2位・1位で、
ああやっぱりそうか、それはそうだろうなと思っていました。
(中学受験の世界にいると、
高校受験の道を選んだ場合の集団の中での位置づけについては経験値が不足しており、
そこまでピンポイントでは絞れません)
自信が確信に変わった、という感じ。
その後は、中学1年間で中学数学をほぼ全て終えたところでお引っ越し、という形になりました。
日本国内だけではできない経験
慣れない国に移り住み、日本への帰国がいつになるのかも不明。
アメリカで自分の居場所を見つけ、実力をつけるしかない。
本人なりに試行錯誤、苦労して乗り切る時期なのでしょうが、
すごく楽しみだとお思いになりませんか?
帰国の時期によっては、科目の多い国立大学の入試だけは不利かもしれませんが、
そんなことはどうだっていいと思います。
難関私立もありますし、海外大学進学の道だってもちろんあります。
というか、大学の名前とかも、それほどたいしたことではありません。
本人も知らぬ間に、飛躍的に伸びていってるはずです。
学び続けること、異なる環境に身をおくこと、新しいことに挑戦すること。
大事なのは、そういったことだと思います。
学生時代に目撃したブレイクスルー
ブレイクスルーといえば、自分が経験したこんなエピソードがあります。
僕の学生時代。
ドイツに留学中の友人と、電話で話していたときのことです。
相手はホストファミリーと車に乗っている場面でした。
車の中はかなり賑やかなようで、バタバタした雰囲気を想像してください。
初めは普通に会話していたのですが、
相手が同乗している家族に話しかけられて、一時中断。
そのあと改めて話し始めたところ、向こうはその流れでドイツ語で話してきたのです。
「いや、何をいっているかわからないんだけど」
「※※※%%%!!!」
「だから、日本語で喋って!!」
「※※※%%%……あ、ごめん。
今、日本語で話してなかった??」
という具合。
あ、いまこの人はブレイクスルーしているんだな、と思いました。
(語学に限ったことではありませんが、学習において苦労していたことが解決し、
学力が一気に伸びたように感じることをブレイクスルーと呼んだりします)
まとめ
おそらく彼女もアメリカでたくさんこんなブレイクスルーを経験しているはず。
人生において、この数年間の経験は大きな力、礎になってくれるのではないかと思います。
成長があってこそ、人生は面白いはず。
若い時の苦労は買ってでもせよ
という言葉の通りです。
楽なだけの道の行く先はそれなり。
毎日を楽しく過ごすことはとても大切なことですが、
困難に立ち向かう経験は絶対に必要です。
それを楽しめるようになったら、完璧ですね。
まあこれは僕も含め、大人でも難しいことだとは思いますが……。
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