「ああ、少し手を動かして試してみたら、これはどっかで見たことある問題と同じだな。
だから、その方針で解けばいい」
そう考える生徒がいる一方で、
彼らには同じカテゴリにしか見えない問題が、種々様々なパターンとして見えてしまっている生徒もいます。
つまり、わかっていない生徒の方が「複雑に」考えているのです。
「初めて見る問題が出題された」
「これまで解いたことがある問題とは、全然違っていた」
こんなセリフを聞いたことはありませんか?
これはそもそも、自分のパターンにあてはめて解く、そして持っているパターンの「数」と「精度」で勝負するという構造をつくってしまった生徒の言葉です。
逆に深い理解をしている生徒は、パターン暗記は必要最低限に抑え、スリムな思考エンジンで問題にアプローチする技術を自然に磨いています。
もちろん、論理力・試行力が互角であれば、知識の量で差はつきますが、より重要なのは間違いなく前者です。
こんな例はどうでしょうか。
A「8で割ると6あまり、7で割ると5余る2ケタの数を答えなさい」
B「8で割ると6あまり、7で割ると4余る2ケタの数を答えなさい」
よく見てみてください。数字が1、違うだけです。
この2問は同じ問題でしょうか。
それとも違う問題でしょうか。
実はAは誰もが知っている典型パターンで、多くの6年生は3秒で答えを出せるはずです。
しかしBになると、ピタッと手が止まる生徒と、ようやくアタマを使う時が来たぜ!とばかりに猛然と調べ始める生徒が大きく分かれます。
さて、「シンプルに」考えれば、これはどちらも同じ問題です。
たまたま、Aはある特殊な状況が揃っているために、攻略法があるだけです。
まずBをたくさん練習し、最後にAを示すと、「ほぉー、なるほど!」ということがよく理解できます。
ということは…解法のパターン暗記につながるような勉強は避けた方がよいのでしょうか?
もちろん、そんなことはありません。
このトピックについて僕が言おうとしたのは、最後に仕上がった姿、目標としていく形、結果として現れる差のことであって、方法論はもっとささいなことの積み重ねです。
では次回に続きます。
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