そして「シンプルに考えられる」力を養うこと、だと思っています。
これは僕が伝えられることの中で、最も応用できて役に立つ考え方の1つです。
数日前の授業中のことです。
ある少年が、
「ああ、先生!
これって前にやったあの問題と同じことじゃないですか!!」
と嬉しそうに言い出しました。
素晴らしい。
もう、これ、会心のセリフなんです。
彼が言っていたのは、おおよそ以下のような問題についてです。
A「草が一定の速さで生えてくる牧場があります。
この牧場に一定の速さで草を食べる牛を放牧します。
50頭の牛を放牧すると12週間で牧場の草を食べ尽くしてしまいます。
また、30頭の牛を放牧すると28週間で牧場の草を食べ尽くしてしまいます。
この牧場の草を食べ尽くさないようにする場合、最大で何頭の牛を放牧できるでしょうか」
B「長さ200mで時速36㎞の鈍行列車を、長さ160mの急行列車が追いこすのに36秒かかりました。
もしも急行列車が速さを1.4倍にすると、追いこすのにかかる時間は20秒になります。
急行列車の時速を答えなさい」
これはそれぞれ、A「ニュートン算」 B「通過算」と言われる異なる単元の問題ですが、結局考えなければいけないことは一緒です。
この問題が同じ問題に見えた瞬間、彼は大きく成長しています。
そのきっかけを与え、考えている様子を見守り、時にはヒントを与えて導くことが算数の先生の仕事です。
このお話を、もう少し大きい視点から説明するとこうなります。
「優秀な生徒ほど、様々な問題のパターンをシンプルな原則の派生として見ている」
もう少しわかりやすく言うと、
深く理解している生徒はこう考えています。
「なんだ、この問題、見た目は全然違う。
でも結局やっていることは同じじゃないか。楽勝だぜ!」
逆の場合は………、長くなりそうなので、次回に続きます。
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